Der König Hat Eselsohren

八重山の旅・1日目-黒島

そもそもの発端は、今年1回目のドイツ語のレッスンの時。
家族で沖縄に行ってきたというSさんの話に、もりながさんが知り合いがいるから沖縄に旅行に行こうと思っているといいだし、更に先生も以前離島を自転車で回ったという話をし…。

う~む。

私自身は、29年前にうちの兄が高校に受かった記念に家族で行ったきりだし、その頃は全くリゾート化されてなかったし、その後、私が大学に受かったら石垣島に連れてってくれるという話だったのに、結局つれてってもらってないし、更に実はその後就職してから、密かに一人で行こうかと何度か計画したものの、取り立ててどうしたいというあてもなかったんで頓挫してたんですが。

就職して以来、2月下旬から3月にかけて海外に行ってなかったことってほとんどなかったけど、今年は1月にドイツに行っちゃって、もはや海外に行くほどの資金力もなく、かといって、めちゃめちゃ仕事に追われて忙しかったあと、この時期にも福岡で仕事しているなんて、考えただけでもキレそうじゃん(笑)

というわけで、もりながさんと二人、石垣島と離島に旅行して、のんびりしよう!ということと相成りました。



が!!



具体的な計画を立て始めたところで、「やっぱ与那国島に行くしかないよ!竹富島とか小浜島とかはスィーツ(笑)女子にまかせといてさぁ!」と急展開(笑)
まぁ、この時期の沖縄は天候が悪くて、与那国島を離発着する飛行機は欠航することもあるらしいんで、日程に少し余裕を持たせて、2日目は船で波照間島日帰り、3~4日目は与那国島に1泊、与那国から帰ってきて石垣に1泊して、5日目に最終便で福岡へ帰ることに決定。

その時点でかなり濃ゆいんですが。

「22日は黒島で牛祭りがあるらしいよ」
「じゃあ、昼には石垣島に着くんだから、午後は牛祭りに行こう!」

ということで、よりいっそう濃ゆい計画に(笑)
なにしろ黒島は、島の住民よりも牛の方が多いという、まさに牛の島!
そこで年一回開かれる牛祭りでは、なんと抽選で牛一頭が当たるという…。
しかも今年は丑年にちなんで、二頭当たるらしいぜ!!(笑)


というわけで、福岡から那覇を経由して、12時過ぎに石垣島へ。
残念なことに曇り空で、飛行機から見下ろす石垣島の海はあまり綺麗ではない。
石垣空港に着陸。



驚愕!!



滑走路の端まで行った飛行機がそこでUターン、滑走路を逆走してターミナルへΣ( ̄口 ̄*)
こんな飛行機初めてだよ!!
確かによく考えたら、次の飛行機が滑走路を使うまで、ものっすごく時間があるんだけど、普通は滑走路の途中から誘導路に入るからなぁ。


まずは荷物をホテルのフロントに預けて、離島ターミナルへ。
無事に牛祭りのセット券を購入して13:20の船に乗ることが出来た。
なにしろ黒島には3社が船を出しているものの、そんなに本数が多くはないので、この便を逃すと牛祭りに行くにはちょっとキツイ。

さらに、往復の船と、牛の抽選券、名物の牛汁その他用の食券のセットでありながら、食券には1時までに引き替えてくださいと書いてある…おいおいf(^ー^;
ホントに食券が引き替えられなかったときに備えて、ターミナルの売店で買ったスパム握りをかじりつつ、土産物屋を冷やかしつつ、待つことしばし。
いよいよ高速船に乗って、黒島へ出発!


白いしぶきをバンバン飛ばしながら突っ走る高速船。
しばらく馬鹿話をしているうちに、ふと、右手に島影が…。
浜が白い!
海がエメラルドグリーン!
これで空が晴れていたらもっと綺麗だろうが、この海の色はまるで大瀧詠一の世界だぞ~♪

なんぞと騒いでいるうちに、船は次第に島から離れていく。
さらば竹富島f(^ー^;

そして珊瑚礁の海から離れたとたん、船がローリング!!
黒々とした海の上で、バッシャンバッシャンいいながら突進する高速船(笑)
もはや大瀧詠一の影も形もないぜ!!

しかし、船がまたもやエメラルドグリーンの海を進み出すと、一転して海は穏やかに。
水はまるでバスクリンを流したような(笑)
水の底は絶対にペンキで塗ってありそうな(笑)
そんな普段滅多に見ることの出来ない珊瑚礁の海を突き進んでいき、黒島に到着。

港に降り立つと、目の前に、



干し草ロールのお出迎え(笑)

しかも港の向かいには牛の像。



牛祭り会場は港から歩いて数分のところなので、既に祭りの賑わいが聞こえている。



そして会場には、人、人、人。人口200人あまりの島だというのに、一体何人いるんだ?!


まずは牛を当てるべく、抽選箱(黒牛を象っている…)を探して抽選券を入れ、食券を手に屋台の方へ。
会場の手前側や後方の屋台はごく普通の屋台だが、会場を挟んだ向こう側は食券で引き替えられる牛料理の数々。
その中でも目をひいたのが、



牛のモモ焼き!
モモを丸ごと炭火で焼いた、このダイナミックさ!!
そこで、牛を肉も内臓も全部切り刻んで入れた島の伝統料理・牛汁と、このモモ焼きを二人で分け合って食べることに。



美味い!!
塩こしょうを振っただけのモモ焼きは、見た目と違って柔らかく、実に美味い!
牛汁は見た目から受ける印象とは違い、醤油が使われていない上に、ちょっと八角っぽい香りのする、全くもって和風とはほど遠い独特な風味(笑)
でも、めちゃめちゃよく煮込んであるんで、肉がほろほろと崩れて、これまた美味!
そして戸外で飲むオリオンビールがまたうまい!!
あ、ちなみにここまでで、福岡空港のラウンジでキリンの生を1杯、那覇空港のラウンジでオリオンビール1杯飲んでます(笑)
そして、写真ではよくわかりませんが、実は料理の容器がかなりデカイので、これだけ二人で食べきるのが結構大変です。

こんなに沢山牛肉を食べたのは久しぶり!ということですっかり満腹になり、今回の賞品である牛を見に行くことに。





牛の名前はジュリエッタにもう決めてある。
二人とも当たっちゃったら、もう一頭をどうするかが問題だが。


牛や山羊と触れ合った(?)あと、牛祭り会場前から南へと延びる道を散策。



放牧場以外、何もありません…orz

パラパラと雨も混じりだし、このまま行ったところで何もなさそうなので引き返してくると、ちょうど今日のメイン・イベント、牛の抽選会が始まった!





このチケットがもうすぐジュリエッタに変わる!!





当たったのはよその人でしたf(^ー^;



抽選会が終わって、人々が続々と帰る中、せっかく来たんだし、黒島の島内をもっと見て回ることに。



集落の方へ向かって歩き出したはいいが、こっちも延々両側に牧草地が広がるばかり。
しかも向かい風。
微妙に上り坂。
遠くに見えている牛は、縮尺がおかしいんじゃないかと思うくらい、ばかでかいし(笑)

それでも集落へ向かう途中にある展望台に到達。
ここからは海まで見渡せるという。



天気が悪くて見えません…orz


ちなみに、展望台の上には、モザイクで出来た八重山諸島の地図がありました。





この展望台から集落までの道は「日本の道100選」に選ばれてるらしいが、あんまり風情を感じない。

と、思っていたけれど、突き当たりまで歩いていって振り返ったら、結構いい感じです。





このあたりが集落の中心。人影はなし。




ここから今度は北上し、伊古桟橋へ。
と、ここまではずっと道が舗装されていたのに、桟橋に向かう道は森の中。



森っつーか、ジャングル?!
2月とは思えない深緑の亜熱帯植物が生い茂る上、チョウチョがひらひら舞いながら、こっちに向かって突進してくる!!
ぎょえ~っっ!!!
虫は全般的に嫌いだけど、とりわけ蝶と蛾は、あの鱗粉の飛びそうな羽が大っ嫌いなんだよ!!
しかも蝶ってどっちに向かってるんだか読めないし!!

飛びかかってくる蝶に(ひとり)逃げ惑いつつ、ジャングルの中の道を抜けていくと、木々の間から海が…。




既に使われていない桟橋なので、途中が崩れたまま。
さらに脇の方に置かれたボートが、雨交じりの天気と相まって、よりいっそう雰囲気を盛り上げる。










天気が悪いのは残念だが、水は綺麗だ。

桟橋の突端まで行ってる人がいたんで、そこまで行けることは間違いない。
なので、一つ目の崩れた地点は何とか向こう側まで渡ったものの、二つ目の崩れはさすがに断念して引き返す。

つーか、潮が満ちてきていて、さっき渡ってきた崩壊地点で、波がジャブジャブいってるんですが…f(^ー^;
少々、足を波に洗われつつ(笑)、なんとか戻る。
もうちょっと遅かったら、きっと大変なことに…。


桟橋からはまた蝶に襲われつつf(^ー^;ジャングルを通り、元来た分岐点から、今度は西の方へ、港を目指す。


行けども行けども、右はジャングル、左は放牧地…。


いい加減、イヤになってきた頃に、ようやく港近くに到着。
17時の船が出て行くのが見える。
まぁ、最終は17:45だから、全然平気ですが。
それにしても気が付きゃ島の北半分をぐるっと一回り歩いてましたf(^ー^;
雨と風で髪がぐちゃぐちゃだ…。


石垣島に帰って、ホテルにチェックインしたあと、夕飯を食べに繁華街へ。
無難なところで、かなり普通な感じの居酒屋で、じーまみ豆腐(ピーナツから作った豆腐)にゴーヤチャンプルー、海鮮サラダ。
石垣島地ビールが美味かったんで、2本空けました。

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