Der König Hat Eselsohren

ゴーギャン展@東京国立近代美術館



「また行ったの?!」といわれそうな感じではありますが(笑)、そりゃ、自腹で航空運賃出してまでまた観ようとまでは思いません。出張のついでだからですよ。

ただ、まぁ、最初っから、名古屋と東京とでは出品作品が違うということがわかってたんで、どれくらい違うのかというのは結構興味があったり。

で、行ってみたところ、確かに全体の構成はおおむね同じではあるけれど、名古屋では、本当に、ゴーギャンの最初期の作品から、年代を追ってその画業を追いかけるような感じだったのに対し、東京では、ブルターニュ時代から、タヒチ、その後、といった感じで、かなりタヒチでの作品が多かった上、全体的にメインである「我々はどこから来たか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」につながるような作品を特に取り上げる構成。
だいたいにおいて、途中に置かれている「ノアノア」からの展示ですら、取り上げる作品が違っていたりする。
その点では、東京の方が面白かったかな。

ただし、メインである「我々は…」の展示方法に関しては、微妙なところかも。
名古屋は、少し離れたところから、全部を見ることの出来る台が設置されていたのに対し、東京では、普通に、目の高さにどーんと展示してあるだけ。
確かに、名古屋よりはずっと間近に鑑賞できるし、照明も明るいので、それだけでも印象がずいぶん違うんだけど、全体を鑑賞できるポイントを確保するまでが結構大変というか。
東京の方は、まだ始まったばかりであまり混雑していないし、土曜日とはいっても、本当に昼過ぎで、チケット売り場も入場も、全く列になっていない程度だから(帰り際には券売所に行列ができていた)、まだいいというだけで、今後夏休みに突入したりして、混雑がひどくなってきたら、鑑賞が難しい状況になるんじゃないだろうか。
名古屋に比べて、展示室の天井が低い、という感じがあるのが、同じような展示方法を採れない要因の一つなのかもしれないけれど、これだけ宣伝しているにしては、あの作品の展示室自体もかなり狭いと思うし、なかなか大変なんじゃないかな。

全体的によくまとまっているだけに、展示方法だけがどうしても弱点だと思います。


あ、それから、作品保護のためとはいえ、展示室が結構寒いです(笑)
もっと寒い時期に開催すればよかったのにね…。
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