YouTubeが好きで、見ていたら、自動で
芥川龍之介の杜子春がナレーター窪田等さんで流れてきた。
くわしい年齢は忘れたが、芥川龍之介の短編を読んでいた思春期が私にはあった。
渋い声で話す内容は、人生のすべてを物語っていた。
大金を手にする主人公の行動を愚かと思い、地獄の様子に気味が悪いと感じ、主人公の両親に対する想いに涙し、最後の展開に、ほっとした。
これは改めて、私の心の奥底に眠っていた潜在意識ともいえる感情を呼び起こしてくれた。
忘れていた、感情だった。
たしかに、読んでいた。
そうだよ。
読書は思春期の私とその後の人生の道しるべとなっている。
読書は経験と同じような効果をもたらす。
心穏やかに生きること、今はそれができていることに感謝します。