朝日が上る前に家の近所を歩いてみた。
少し歩くと
いちょうの木が見えた。
自分から少し離れたところにあったので
木全体が見渡せた。
黄色と深緑の2色だった。
朝日が上がってくる方向に面している方と
その反対側で色が全く異なっていた。
いちょうの木が黄色と深緑で真っ二つに彩られている。
同じ一本のいちょうの木なのに
右側と左側で全くの別の色に彩られている。
光と影を感じました。
自分もこんな感じなのかなと思いました。
自分の中にも光と影みたいなものがある。
自分でもイケていると思うキラキラとした部分と
何でこんなに醜いのだろうと感じるグチャグチャした部分と
見た目だったり
感じ方だったり
考え方だったり
言葉だったり
仕草だったり
行動だったり
イケてる部分と醜い部分は
光と影、
明暗。
なんとかして
醜い部分を見ないように
醜い部分を出さないように
しようとして無理している。
いっそ消えてしまえとすら思う場合もある。
だけど
夜明けのいちょうの木を見ていたら
どちらも両方自分なんだ
と思えた。
薄明の世界で
くっきりと2色で彩られて
静かにどっしりと立っているいちょうの木を見たら
自分もあのいちょうのように見えているのだろうなって
少し楽な気分になりました。