
フルコ・ディ・ヴェルドゥーラ。シチリアの公爵であり、ココ・シャネルとビジネスパートナーとなり、シャネルのメゾンのためにジュエリーをデザインしたジュエラーです。雑誌をめくっているとシャネルテイストのジュエリーがたくさん載っています。大振りのバングルやネックレス。縄模様のチェーンのブレスレット。今でも使われているデザインです。ヴェルドューラのジュエリーは貴族や資産家相手のハイジュエリーです。 ココ・シャネルは15年間ほどヴェルドゥーラと共に仕事をします。 が、その後シャネルの興味がゴールドやダイヤモンドなどのハイジュエリーからクリスタルなどでできたコスチュームジュエリーに興味が移ります。これによってヴェルドゥーラもパリからニューヨークに拠点を移し新たな成功を収めます。
注目すべきはシャネルの興味がハイジュエリーからコスチュームジュエリーに切り替わった点です。ヴェルドゥーラがニューヨークに行ったため、デザインが納得できるジュエリーのパートナーがみつからなかったというのもあるかもしれません。が、スーツの襟を取ってブレードで飾り付けしたシャネルスーツを世に出した発想に共通する物があるように思います。シャネルは服がメインのメゾンですから服をメインにそれに合わせるアクセサリーを選ぶにしても一点数千万円のジュエリーよりもコスチュームジュエリーのほうが気軽で小回りがきいて利にかなっています。最適なものを探し出す合理的な発想と嗅覚。それがいまなお輝きを放ち多くの女性を惹き付けるひけつなのかもしれません。