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愛知県歴史教育者協議会

愛知県歴史教育者協議会の研究集会、フィールドワーク等の予告と活動報告

第75回歴教協全国大会 参加記 その3

2024-09-17 16:25:38 | 日記
█ 第6分科会 思想・文化・文化活動 参加報告(成瀬公策)
第六分科会思想・文化・文化活動について簡単ではありますが、報告いたします。参加者は、人の入れ替わりがありながら、10人前後(東京、東北の参加者が多く西は愛知から2人)でした。7本のレポートが予定されていましたが、当日は5本でした。
予想に反して成瀬の「岡崎平和文化講座」についてのレポートが、茶谷さん(秋田)、金野さん(宮城)から過分な評価をいただき、たいへん恐縮いたしました。茶谷さんは70年の大阪万博開催のときに万博に反対するだけでなく、地域から文化を創造していくことが大切であるとの確信を抱き分科会の創設にかかわり、今日にいたるまで情熱的に秋田で小林多喜二や松田解子の調査研究・顕彰活動などをされている方です。
自分のレポートは、様々な歴史的経験を積まれた方に高く評価され、話術が未熟(下手)ということもあり、若い世代にはあまり受けはよくなかったようです。なぜ茶谷さんにこれほど関心を持ってもらえたのか不思議にも思えたのですが、逆に茶谷さんはどのような人生を歩んでこられたのか個人史に関心を持ちました。
竹内さんのレポート「社会に開かれた教育活動実践報告―体験学習考察」をたいへん興味深く拝聴しました。最近新聞報道などでは教師の多忙化(実際にそうだと思いますが)ばかりが強調されていますが、竹内さんのはなしではそのような状況だからこそ、自主的に考え、自発的に行動し、多様な人々とつながっていく必要性が語られていたように思われました。愛高教という一労働組合の中にとどまらず、YWCAとコラボするというのは、これまでにない斬新なアイデアかと思いました。参加者一人一人の感想を丁寧に読み解くことにより、どのような探究学習かがされたのか考察されているが、このようなことは、メンバーの中に社会科教師がいて初めて可能となったと考えられます。
分科会での討論では、竹内さんが在職中に大学院で女性教師たちによる権利獲得のための運動を研究したこと、学校現場で子どもたちが問を立てることの難しさ、日韓のアイドルの違いなど話は尽きることなく盛り上がりました。竹内さんのように自発的に学び、合唱など自主的活動に取り組む姿勢がおのずから生徒さんたちにも伝わるのかなと思いました。教師に時間的な余裕ができれば、今よりは子どもたちが文化を享受する可能性も広がるのではないかとの感想を持ちました。
第6分科会としては時間がたくさんあったはずですが、全体の討論時間が持てなかったのは、悔やまれます。                       (文責・成瀬)

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