第 75 回 東京大会に参加(K)
会場入り口にはドラマのポスター(写真?パネル?)が。ああそうかモデルになったのはここだった。
例年になく暑い(と毎年言っている)今夏、でも名古屋の方が暑い。だからって別に偉いわけではないが、つい言いたくる。でも分科会場も全大会場も冷房はしっかり効いてい、隅っこに席を確保した私は寒かった。冷気が直撃だった。
さて、例年通り中学校公民分野の分科会に参加した。うれしかったのは、「死刑問題」をとり上げたレポートに出会えたことだった。かつて自分でも細やかな報告をしたが、まあ内容が拙かったこともあっただろうが、正直止めといた方がよかったかな?と感じることもあった。それでもしつこく 3 回もやったけど。日弁連も死刑廃止に向けて動きはじめたこともあり、この問題が授業実践でも社会でも、もっと議論されるといいのにと思う。刑事司法のあまりの不均衡を指摘された発言もあった。
先進国で死刑を存置しているのはアメリカ(それでも廃止の州は 23,執行停止は 3―2022・アムネスティインターナショナル日本)と日本ぐらい。すでに死刑が執行されてしまったが、冤罪の可能性が言われる飯塚事件、再審の結果が待たれる袴田事件、他にも多くの冤罪があった(ある)なか、今一度死刑を存置することでどんな社会がつくられるのか、考えたい。
大学生にガザへの攻撃を授業した実践も報告された。残念ながら、「パレスチナ」問題についてあまり知らない学生もいる。中学校でも高校でももっときちんと教えたい(今日の世界を理解するには必須)テーマだろう。
2024 歴教協東京大会報告(S)
2024 年 8 月 3 日(土)、4 日(日)、東京の明治大学和泉校舎で行われた歴教協全国大会に参加しました。以下、大会の感想を述べます。
3 日の午前中は全体会。山田委員長の基調提案の中でとくに印象に残っていることを 2つ。「地域の中の戦後史の掘り起こしが重要」「混迷の時だからこそ憲法の平和的生存権を軸にした活動が必要。来年は戦後 80 年。歴史を伝え歴史をつくりましょう」。
記念講演は「日韓のモヤモヤから出会った新たな世界」というテーマで一橋大学加藤ゼミの皆さんが登場。印象に残った話をいくつかあげます。「私たちが感じる『モヤモヤ』とは何か。政治や歴史について話しにくい冷笑的な雰囲気。歴史の事実を知って感じる自分は何ができるのかという自問」「国際交流をしていけばいつかわかりあえると思っていたがそれは違う。交流万能論への違和感」「歴史の授業は歴史を学ぶことによって歴史の主体としての自分を考えることができる授業がのぞましい」など。恐れ入りました。と同時に、若い人たちと一緒に考え活動したいと思いました。
午後は分科会。日本前近代分科会に参加しました。実践報告のレベルが高すぎて、ついていくのがやっとでした。若い先生方の報告が多く、ほとんどが千葉県歴教協にからんでいる先生方でした。どう若い先生方を歴教協の活動へ参加してもらったらいいのか、やはり授業実践の交流が一番だと確信しました。
地域に学ぶ集いは一橋大学の学生ゼミの皆さんの話がもう少し聞きたかったので、そちらに参加しました。モヤモヤに向き合っていくための歴史教育について。「人権が基礎」「ありのままの在日韓国朝鮮人の姿を」「歴史的事実を知ることは本当に大切」「モヤモヤはモヤモヤとして、その問題意識をていねいに取り上げる」など。ある女子の学生さんはほかの学生さんから、「どうしてあなたはそんなに意識が高いの?」と聞かれたら、「18 年も生きてきて、あなたはどうしてそんなに意識が低いの」と切り返したとのこと。恐れ入りました。事実を知れば人は変わる。その事実を教えたり伝えたりしていないということは、その人が変わる可能性を奪うことになる。「あなたの授業はそんな授業でいいのですか」と指摘されているように感じました。大会に参加して良かったと思いました。
翌日は午前中のみ日本前近代分科会に参加して、午後早退しました。
最後に久しぶりの東京の印象を。とにかく人が多く、電車が長く、おまけに電車の行き先がバラバラなのでどの電車に乗っていいかわからず(東急)、皆さん歩くのが早く、名古屋の癖がついてエスカレーターで立ち止まっていたら次々に抜かされ、とくに渋谷の駅は案内板から目が離せ
ず、案内板ばかり見ていたら人にぶつかり…という感じでした。しかし暑いにも関わらず、下町の公園では(私は蒲田に宿泊しました)ミンミンゼミが鳴いており、そして商店街ではふと懐かしさを覚える雰囲気があったり、地域の皆さんの団結力のようなものも感じました。
大会参加の皆さん、とくにレポーターの皆さん、世話人の皆さん、お疲れさまでした。
そして大会実行委員と要員の皆さん、暑い中本当にお疲れさまでした。参加して良かったと心から思える大会をありがとうございました。
最後に県大の久保田さんの副委員長就任。その重責大変だと思いますが、これからも愛知の顔として、憲法を軸とした民主的教育の理論的支柱として、ご活躍を期待します。
会場入り口にはドラマのポスター(写真?パネル?)が。ああそうかモデルになったのはここだった。
例年になく暑い(と毎年言っている)今夏、でも名古屋の方が暑い。だからって別に偉いわけではないが、つい言いたくる。でも分科会場も全大会場も冷房はしっかり効いてい、隅っこに席を確保した私は寒かった。冷気が直撃だった。
さて、例年通り中学校公民分野の分科会に参加した。うれしかったのは、「死刑問題」をとり上げたレポートに出会えたことだった。かつて自分でも細やかな報告をしたが、まあ内容が拙かったこともあっただろうが、正直止めといた方がよかったかな?と感じることもあった。それでもしつこく 3 回もやったけど。日弁連も死刑廃止に向けて動きはじめたこともあり、この問題が授業実践でも社会でも、もっと議論されるといいのにと思う。刑事司法のあまりの不均衡を指摘された発言もあった。
先進国で死刑を存置しているのはアメリカ(それでも廃止の州は 23,執行停止は 3―2022・アムネスティインターナショナル日本)と日本ぐらい。すでに死刑が執行されてしまったが、冤罪の可能性が言われる飯塚事件、再審の結果が待たれる袴田事件、他にも多くの冤罪があった(ある)なか、今一度死刑を存置することでどんな社会がつくられるのか、考えたい。
大学生にガザへの攻撃を授業した実践も報告された。残念ながら、「パレスチナ」問題についてあまり知らない学生もいる。中学校でも高校でももっときちんと教えたい(今日の世界を理解するには必須)テーマだろう。
2024 歴教協東京大会報告(S)
2024 年 8 月 3 日(土)、4 日(日)、東京の明治大学和泉校舎で行われた歴教協全国大会に参加しました。以下、大会の感想を述べます。
3 日の午前中は全体会。山田委員長の基調提案の中でとくに印象に残っていることを 2つ。「地域の中の戦後史の掘り起こしが重要」「混迷の時だからこそ憲法の平和的生存権を軸にした活動が必要。来年は戦後 80 年。歴史を伝え歴史をつくりましょう」。
記念講演は「日韓のモヤモヤから出会った新たな世界」というテーマで一橋大学加藤ゼミの皆さんが登場。印象に残った話をいくつかあげます。「私たちが感じる『モヤモヤ』とは何か。政治や歴史について話しにくい冷笑的な雰囲気。歴史の事実を知って感じる自分は何ができるのかという自問」「国際交流をしていけばいつかわかりあえると思っていたがそれは違う。交流万能論への違和感」「歴史の授業は歴史を学ぶことによって歴史の主体としての自分を考えることができる授業がのぞましい」など。恐れ入りました。と同時に、若い人たちと一緒に考え活動したいと思いました。
午後は分科会。日本前近代分科会に参加しました。実践報告のレベルが高すぎて、ついていくのがやっとでした。若い先生方の報告が多く、ほとんどが千葉県歴教協にからんでいる先生方でした。どう若い先生方を歴教協の活動へ参加してもらったらいいのか、やはり授業実践の交流が一番だと確信しました。
地域に学ぶ集いは一橋大学の学生ゼミの皆さんの話がもう少し聞きたかったので、そちらに参加しました。モヤモヤに向き合っていくための歴史教育について。「人権が基礎」「ありのままの在日韓国朝鮮人の姿を」「歴史的事実を知ることは本当に大切」「モヤモヤはモヤモヤとして、その問題意識をていねいに取り上げる」など。ある女子の学生さんはほかの学生さんから、「どうしてあなたはそんなに意識が高いの?」と聞かれたら、「18 年も生きてきて、あなたはどうしてそんなに意識が低いの」と切り返したとのこと。恐れ入りました。事実を知れば人は変わる。その事実を教えたり伝えたりしていないということは、その人が変わる可能性を奪うことになる。「あなたの授業はそんな授業でいいのですか」と指摘されているように感じました。大会に参加して良かったと思いました。
翌日は午前中のみ日本前近代分科会に参加して、午後早退しました。
最後に久しぶりの東京の印象を。とにかく人が多く、電車が長く、おまけに電車の行き先がバラバラなのでどの電車に乗っていいかわからず(東急)、皆さん歩くのが早く、名古屋の癖がついてエスカレーターで立ち止まっていたら次々に抜かされ、とくに渋谷の駅は案内板から目が離せ
ず、案内板ばかり見ていたら人にぶつかり…という感じでした。しかし暑いにも関わらず、下町の公園では(私は蒲田に宿泊しました)ミンミンゼミが鳴いており、そして商店街ではふと懐かしさを覚える雰囲気があったり、地域の皆さんの団結力のようなものも感じました。
大会参加の皆さん、とくにレポーターの皆さん、世話人の皆さん、お疲れさまでした。
そして大会実行委員と要員の皆さん、暑い中本当にお疲れさまでした。参加して良かったと心から思える大会をありがとうございました。
最後に県大の久保田さんの副委員長就任。その重責大変だと思いますが、これからも愛知の顔として、憲法を軸とした民主的教育の理論的支柱として、ご活躍を期待します。
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