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日本の投資家よ、外国投資家に乗り遅れるな!人生とビジネスに役立つ本も紹介します!

■水曜日のMICEXの結果/あなたの収入は増えましたか?~世論基金調査結果

2007-02-08 15:44:20 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。朝の気温はマイナス20度 。きましたね~ 。さすがにこの気温になると、Tシャツでバルコニーに出ると肌が痛く 、30秒が限界というところです。はい 。

■寒さにも負けず、雪にも負けず、ただひたすらと道路を清掃している区役所の清掃員は偉いですね~ 。こういう人々は、ほとんどが旧ソ連諸国からやって来た人達。一部の心無き人々のために 、こういう真面目な方々まで追い出されちゃうはめになっては、ホント可愛そうですネ・・・ 。

■さて、水曜日のMICEXのインデックスは、前日比0.37% の1,724.32でした。売買代金は多目の約704億Rblで、132社が 、112社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
『UES』・・・33.91Rbl / 1.56% / 約371億Rbl
『ノル・ニッケル』・・・4,807.99Rbl / 0.17% / 約49億Rbl

 下げ組代表:
『アエロフロート』・・・71.3Rbl / 4.08% / 約2,330万Rbl
『ガス・ネフチ』・・・116.49Rbl / 2.01% / 約6,846万Rbl
『ガスプロム』・・・286.39Rbl / 1.53% / 約101億Rbl
『AvtoVAZ-3』・・・1,931.01Rbl / 1.48% / 約1,018万Rbl
『ロステルAO』・・・209.43Rbl / 1.47% / 約5億Rbl
『スルグト』・・・33.59Rbl / 1.19% / 約14億Rbl
『モスエネルゴ』・・・5.37Rbl / 0.92% / 約2億Rbl
『タトネフチ』・・・118.5Rbl / 0.78% / 約4億Rbl
『ロスネフチ』・・・238.69Rbl / 0.46% / 約2億Rbl
『ズベルバンク』・・・9万900Rbl / 0.44% / 約24億Rbl
『ルコイル』・・・2,224Rbl / 0.22% / 約75億Rbl

■昨日のスタート時は、基本的に石油系や大企業株は 。しかしその勢いは1時間ほどしか続かず 、欧州市場開始後には 。そしてNY市場開始には緩やかに となりましたが、結局は となっています。

■原油価格はバレル当たり59$付近で変動し、決して値崩れしたわけではありませんが 、その価格が昨年末の水準に近づいたこと が、投資家達に現状の再評価を促す、つまり、利益確定に出るように仕向けたのではないか  、というのがアナリストの見解です。

■またその他の要因として、世界的にこの日は不調だったこと (米国の場合は前日の結果がトントン)、そして昨晩に発表されました米国の石油備蓄量が影響を与えたこと もあるでしょう。米国は、石油自体は40万トン減少し 、3億2,450万バレルになってますが(これはロシア市場にはプラス )、ガソリンの備蓄量が260万トン増加 して、2億2,720万バレルになってます(これはマイナスです )。

■また『ガスプロム』の大株主が持ち株を手放す というニュースがあったことで、同社株は下落してますし 、ひいては、ロシア市場もを低迷に引っ張り込む一因になったとも言えそうです。はい 。

■それでは、今日もアナリストのまとめで、このコーナーを締めくくりましょう 。

 市場は、RTSのインデックス史上最高値更新 という壁にぶつかり 、横ばいの変動を見せた。この境界線を越えるには、他の主要銘柄に遅れを取る資源系の会社の時価総額が上昇することだけが頼りだ。

■さて、今日はロシア人の収入に関するお話しです 。

■この記事は、『全ロ世論研究センター』が今年の1月27日~28日に実施したアンケート調査結果を基にしています 。

■ロシアの地方・共和国・46州に及ぶ153の居住区の住民1,600人が、『あなたの収入は増えましたか  』、『減りましたか  』という質問に回答しています。結果はどう出てるのでしょうか さっそく記事にLet`s GO 

 ロシア人の半数(48%)が、昨年の収入は実質的に変化は無く、29%のアンケート回答者が収入が増加し、20%の人々が収入が減少したと回答している。

 金銭的に裕福とみているグループの大多数(59%)が、収入は増加したと回答し、6%のみが減少したと答えている。また、中流とみているグループは昨年、収入が増加したのが31%で、減少したのは15%だった。

 貧しいと認識しているグループでは、収入が増えたのは僅か13%で、減少したと答えた人は38%だった。

 若ければ若いほど、収入が増えたと答えているようである。18歳~24歳の中では43%が増加、25歳~34歳の間では39%が増加、35歳~44歳の間では31%が増加、45歳~59歳の間では26%が増加しており、年金適齢期の人々の収入増加が最も少なく14%だった。

 居住区ごとに見ると、最も収入の変動が大きかったのは、モスクワとペテルブルグの住民で、39%の回答者が年間所得は増加したと答え、その他の地域では27%~31%の範囲で増加したと答えている。

■『年を取れば取るほど 、収入の増加は減っていく 』、というのは、どの国でもそうですので、特にロシアがどうこういう話ではありませんネ 。

■しかし特徴的なのは、ロシアでは、富める人はますます富み、貧しき人はますます貧しくなる、というはっきりとした社会構図が見て取れるということでしょうか 。

■とは言え、数少ない金持ち層と大多数の貧困層というのが‘90年代のロシアでしたが 、最近の経済成長により、当時の貧困層から中流層が出てきています 。それは先日お伝えしました自動車業界の急成長をご覧になれば一目瞭然です  。

■自分を富裕層と認識するか、中流層と認識するか、あるいは貧困層と認識するか、アンケートにあたって、どういう尺度が与えられたのか知りませんが、この結果で見る限り、富める人は収入が増えた人が多く 、貧しい人は減少したが多い 。余りに分かり易い結果ですので、世論誘導 と少し勘繰りたくもなります。はい 。

■まぁ~全体的には収入に変化は無かったと答えた人が1番多いわけですが、私は、ここにも経済成長に対する不安の刷り込みが行われているような気がします  。はい 。

■さて収入の変動を各地方でみると、ウラル地方、シベリア地方、そして極東連邦管区が最も差が大きく、増加したと答えた人の数が減少したと答えた人の数を14%~15%上回っているそうです 。

■逆に最も差が少なかったのは、連邦北西管区だそうです(その差は僅か1% )。この管区には、外国メーカーの自動車工場があり、これからますます工場が増加するペテルブルグも含まれているのですが、これは意外な結果でした 。

■しかし一方で、なるほどなぁ~ と思わせるのは、ペテルブルグと言えば、最近、外国人に被害を与えるスキンヘッドの問題が話題になってますよね 。これは外国企業の工場建設に伴い、そこに属する人々は収入が増加するものの、そこに入れない人々は以前と変わらないか、それよりも酷くなる という二極化の現象が生じているからでしょう  。

■工場に勤めるロシア人達にそのはけ口を求めるのも、正直言って、負け犬の遠吠えのようで恰好悪い 。というわけで、ナショナリズムを掲げた外国人排斥運動が到来してくるのでしょう 。

■モスクワも‘90年代の中盤~後半は、今のペテルブルグと全く同じ感じでした 。当時は街を普通に歩くのにも結構勇気がいったものです。はい 。しかし今ではモスクワの人々は比較的裕福になったからか、平和そうな顔をして歩いている人々が多くなり、お互いに気を使いあう余裕も僅かながら出てきてます 。

やはり主義・主張よりも、財布の中身がこの世界ではキーポイントとなる 。このことは、日本のような豊かな国にいたら、肌身で感じられないことです  。そしてこのことをベースにしてロシアや旧ソ連諸国などの経済発展国、ひいては世界の動向を見つめないと、判断を見誤ることになります 。はい。

■話しがそれましたが、モスクワは外資と共存のレベルに到達 、ペテルブルグは葛藤の段階 、その他の地方はこれからぺテルブルグ⇒モスクワへの道を辿る段階 と言えるでしょう 。

■ではでは