昭和は遠くなりにけり この国を愛し、この国を憂う がんばれ日本

昭和21年生まれの頑固者が世相・趣味・想いを語る。日本の素晴らしさをもっと知り、この国に誇りを持って欲しい。

逝きし世の面影で語られる旧き良き日本7

2016-02-11 03:43:44 | 日本の素晴らしさ
清潔さ、貧困に伴う不潔さの記述をもう少し紹介しよう。
たびたび出てくるイギリスの女性旅行家イザベラ・バードは
「日本は貧民階級の衣類や家屋がどんなに汚くても、料理の仕方とその料理を供するやりかたは極端に清潔なのだ」
英国第九連隊のジェフソン・エルマースト
「夜帰営するのが遅くなった時、横浜の屋台で食事をしたが材料にも容器にも不安を抱く必要はまったくなかった。極端に清潔だというのは彼らの家屋だけの特徴ではなく、彼らの食べ物、料理のしかた、料理の出し方の特徴でもある」
度々出てくるハリス
「世界のいかなる地方においても、労働者の世界で下田におけるより良い生活をおくっているところはあるまい」

エンゲルスは母国イギリスのスラム街を次の様に表現している。
「街路の上では市場が開かれ、もちろんすべて品質が悪く、ほとんど食えない野菜や果物を入れた籠が通路をいっそう狭めている。これらの籠や肉屋からは実に不快な臭気が発散している。・・・・・そこの不潔なことと荒廃した有様は、とうてい考えられないほどだ。完全な窓ガラスなどほとんど見当たらぬし、壁は砕け、入り口の戸柱や窓枠は壊れてがたがたになり・・・・汚物と塵芥の山があたり一面にあり、ドアの前にはぶちまけられた汚い液体は寄り集まって水溜りとなり、鼻持ちならない悪臭を発散している」

なるほど、こういうスラムのおそるべき汚さからすれば、貧民ですら衣服も住居も清潔な日本は、彼らにとって驚愕の事実であったらしい。
現代の私たちは例えば時代劇の田舎農家の室内を映像で見て、汚い・乱雑等のイメージを持つがそれと実態はだいぶ違うようだ。もっとも、この映画の室内だって製作側のイメージであって、時代考証をしたものではないが・・・・・・・

どうであろうか、ここまで数例紹介してきたが意外ではなかったですか? しかし、これが当時の日本を訪れた異邦人の評価です。
念のため申し上げると、短い滞在でほんの一面しか見れなかったのではと言う疑問も湧くかもしれません。ごく一部にそうした例がない訳ではないが、数年に亘る滞在が多いし例のイザベラ・バードの東北~北海道旅行は3ヶ月に亘っています。
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