Over The Rainbow ☆

小学生の頃の話です



学年ごとの出し物があり、
先輩達が『Over The Rainbow』を合唱しました。



そこで初めてその曲を聴いたのですが、

『なんて良い曲なんだろぅ』

と、感激してしまい、
必死に聴きこんで、その歌を覚えて帰りました。




家で、母に『今日、こんな歌を聞いたんだけど、
もう一回聴きたいから、歌ってほしい』と、お願いをしました。


で、『こんな歌だったよ～』と、母の前でラララ～で歌いました。
（曲名は覚えてなかったので…）




それを聞いた母が、
『あっ、なんの歌か分かった！』
と言ってくれたので、
『やった～歌って歌って～』と、お願いすると、






『ほた～るの～光～
ま～どのゆ～きぃ～～』






…まだ続けようとする母をさえぎり、

『ちが～ぅそれやったらもぅ知ってる』

と、またラララ～で歌ったのに、まだ母は、



『ほた～るの～』




と、歌いだしたので、

『ちが～ぅっっ！』

と、さえぎり、またラララ～で伝えようと頑張りましたが、
何度歌っても、母には蛍の光にしか聞こえなかったようで、
結局、すねて諦めて終わりました。





大人になってから、『Over The Rainbow』を聞く機会があり、
『これやんか～～～！』と、ビックリして、
母に『Over The Rainbowやんかっ！』と言いましたが、



『なんの話？』



で、終わりました。




せ、せつなひ…。