2013年9月23日(月)
アラームは03:50にセットしてありましたが、爆睡しすぎたので
03:00頃目が覚めて、03:30には起床しました。
周りのテントも大体同じような時間帯に起きだしていました。
身支度を整えたら、混まないうちに山荘でトイレを済ませ、
(既に小屋の人たちが起きていて順番待ちの列ができていました。)
帰ってきてから朝食の準備を。
スコーンのほか、フリーズドライのお味噌汁に鍋用のおもちをたっぷり入れたスタミナメニューを
この餅入りお味噌汁はお手軽なうえに食べやすく、しかもお餅なので腹持ちがよく、
今後の山行でもリピート決定のメニューとなりました
お味噌汁の奥に見えるモンベルのランタンシェードは今回の山行でデビューさせました。
今までヘッデンだけでしたが、こんな薄っぺらなお手軽シェードでも
あるのとないのとでは大違い テン泊には必須アイテムです。
Amazonからも買えます
モンベル(mont‐bell) クラッシャブル ランタンシェード ホワイト WT | |
クリエーター情報なし | |
モンベル |
腹ごしらえを済ませ、テントの中を片付けて外に出ると。
東の空が既に明るくなってきていました。雲もなく快晴のご来光が期待されます
テントを片付けつつ、背後の月と笠ヶ岳を撮影したり
段々と明るくなる東の空を撮影します
風がないので凍えることもなく助かりました
05:25にテントの撤収を完了し、テン場を出発します。
槍&穂高を眺めながら、
笠ヶ岳にサヨナラ
また来るからねー
ご来光のシャッターチャンスを逃さないよう、
目線は常に槍穂に定めて稜線を歩きます。
背後の笠ヶ岳を振り返ると、山頂にはご来光を待つ人々の姿が。
お、そろそろ出るかな?
背後の笠ヶ岳も赤く焼けてきました。
そろそろ来るでしょう
笠の赤味も増してきました。
おーー 大キレットが輝いてきた
そして05:52にご来光が出ました
時がたつのも忘れ、シャッターを切りまくります
今の時期はちょうど南岳の上から太陽が上がります
赤く染まる笠ヶ岳と、薬師岳。
笠ヶ岳、見るのも展望も素晴らしく、とても良い山でした
次はぜひ花の盛りの時期に登ってみたいです
・・・笠新道は灼熱地獄でエライことになりそうだけど
抜け戸岩を通過します。
上:黒部五郎&薬師、下:立山~鷲羽・双六。
360度絶景が広がって、ちっとも足が進みません
朝日に輝く槍穂&焼岳。
黒部五郎&薬師は何度撮っても飽きません
もちろん槍も。焼岳&乗鞍も忘れてはいません。
極上の稜線漫歩を楽しめます
そして足元にはチングルマ 前日は干からびて写真を撮る気にもなりませんでしたが、
今朝は朝露を含んでしっとりとして、チングルマイスター(母)に火が付きました
チングルマイスターによる力作の数々。
オマケでチングルマとチングルマイスターも1枚
こんな絶景に出会えるから、登山はやめられません
笠ヶ岳さん、最高の山行をありがとう
黒部五郎と薬師はそろそろ見納め。
06:49に笠新道分岐を通過。右手の斜面を登ります。
噴煙を上げる焼岳。
槍と穂高。このシルエットは何度見ても、そしてどこから見てもカッコイイです
さて、行程表を確認して母が
「杓子平07:10到着予定で今は06:56だからここでちょっと休憩していこうか」
とコースを外れて景色がよさそうな場所を選んで歩いていきます。
が、ちょっと待てよ?杓子平??
私:「ここ杓子平じゃないよ?」
母:「あっっっ」
ここまでの稜線漫歩を楽しみすぎて、いつの間にか予定より1時間近く遅れていました
慌ててザックを背負って下山にかかります。
途中で団体さんに追いついて、ガレ場で危ないので道を譲ってもらうことができず、
しばらくスローペースについてやきもきしながら、
広くなった場所で道を譲っていただいてからありがたくマッハで下ります
下り一辺倒で、ここは正真正銘健脚者ペースでかっ飛ばしました。
景色を堪能する余裕もなく、足元だけ見てひたすら急ぎます
でもチングルマゾーンではしっかり写真撮影をしたり。
杓子平手前で雄大な稜線を目の前にしたらやっぱりカメラを向けないわけにいきません
(画像クリックで拡大表示)
昨日より青空比率アップ
ナナカマド越しの笠ヶ岳もゲットしました
そして07:41に杓子平に到着 予定より30分遅れまで巻き返しました。
ここで蒸しパンを食べて、昨日に引き続きアミノバイタルでドーピングをして、
Tシャツ一枚になって07:47に下山開始です。
笠も見納め。絶対また来るからねー
巨大なミヤマシシウドやオレンジに染まった葉っぱを横目にひたすら急ぎます
途中面倒くさいハシゴが何か所か出てきます。
槍穂もそろそろ見納め。
しばらくすると、ヘリコプターがすぐ近くでホバリングしていました。
昨日のドラム缶をぶら下げていないので、遭難救助かな?と思いましたが、
その後麓に戻ってドラム缶をぶら下げて戻ってきたので、
登山者を確認してコンクリが飛ばないようにルートを選んでいたのかも?
ノンストップでひたすらかっ飛ばします
この笠新道、目印になるポイントがほとんどなく、
木の間で特に下山時には見えづらいところに標高を記載した標識が立っていて、
今どのへんか、あとどれくらいでつくのかという予想が非常に立てづらいルートです。
なので、無駄に急ぎっぱなしでした
「昨日休んだ木の枝のところで休憩しよう」と母が提案し、
木の枝を探しつつ下山します。
あの木の枝なら既に通り過ぎたような気がするけど・・・と思いましたが、
疲れていて指摘するのも億劫なので、そのまま頷いて進みます。
普段の私では考えられないくらい健脚者ハイペースで飛ばしましたが、
段々超人的健脚ぶりを発揮する母との距離が開き、
いつの間にか視界から消え去っていました
途中母が5分ほど私を待って、私の姿を確認したらまたかっ飛ばして下山を開始しました。
ヘリポートが見えて、ゴールが近づいたことが判明し、
ということは母はこのまま休憩しないで下山する気だな
でも私はちょっと疲れたよ と、手ごろな岩場を見つけて、
腰を下ろして水分補給をしました。
でも休憩はそこそこにしてまたすぐに歩き出します。
そして10:11に笠新道登山口に到着
当初の予定では10:30到着のはずだったので、遅れを取り戻すどころかおつりがきました
結局笠新道分岐での49分の遅れを巻き返し、
予定より19分早く到着したということは、
コースタイムより1時間以上早く下山してきてしまいました
でも足はジンジンしてるし、もう二度とこんなペースでは下山したくありません
筋肉痛もすごいことになりそう・・・
登山口は腰を下ろせるような場所もないので、
岩場にもたれかかっておやつ休憩をして体力回復を図ります。
この先の林道地獄に耐えられるくらい体力を回復させて、
予定より早い10:25に登山口を出発します。
すぐ先のヘリポートでは、ちょうどコンクリを補充してヘリコプターが飛び立つところでした。
林道を歩き、暑さで川に飛び込みたくなるのをぐっと抑え、
お助け風で涼を感じてちょっと元気回復。
この風穴、去年と同じく行きは全く必要ないので全然気づかずスルーしてしまいましたが、
帰りはやっぱり暑いので冷たい風がありがたかったです
去年は発狂しそうなほどダメージを受けて、母からもかなり遅れを取ったこの林道ですが、
今回はアミノバイタルのドーピング&一週間前の苗場トレーニングが功を奏して
母と同じペースで下山することができました
気分的には大キレット越えを果たした後の北穂から上高地への一気下山の時より
疲れがたまっていましたが、足の痛みをこらえてペースを維持することができ、
ちょっと自分の成長を実感しました
そして11:08に新穂高登山口に到着
頑張ったかいがあって、ここでもコースタイムを上回るペースで来れました
これでゆっくり温泉に入ることができます
車に乗って、事前に目を付けていた野の花山荘に向かいます。
800円で日帰り入浴を。新しくて綺麗で人も少なく、
露天風呂からは錫杖岳が見える絶好のロケーション
今後もリピートしたい温泉です
12:30には温泉を出発し、松本方面に向かいます。
レンタカー返却は15:00の予定でしたが、14:30に着いてしまいました。
時間が余ったので駅ビルで少し遅めのランチに信州そばをいただき、
松本15:47発のあずさ26号で帰路に着きました。
(自由席は松本の手前で80%の乗車率だそう)
19:30頃自宅に帰り着き、翌朝は予想通り筋肉痛になったものの、
一番重傷なときと比べるとちょっと軽く、痛みは3日で完全に引きました
盛夏には暑さという敵が加わるので大変そうですが、
この時期の笠新道はテン泊装備でもキツすぎることはなく、
程よい登りごたえがあって良いルートでした
(下山もしっかりコースタイム通りに歩けばキツイこともないはず)
山頂の展望だけはゲットできませんでしたが、
それ以外はアーベントロートもモルゲンロートもばっちり堪能できて、
大満足の山行となりました
来月の連休の登山はもうちょっと軽めでもいいかな・・・
(母はまだがっつり登山をする気満々ですが・・・)
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タイトルの南岳からのご来光は、まん中から槍と穂高を照射して、
いいタイミングでとらえましたね。
大キレットからあふれ出すのは光りのカーテンですね。
朝日のチングルマや、夕陽に染まる穂高と雲もナイスショットです。
笠ヶ岳にもいつか挑戦したいのですが、敷居(笠新道)が高いのと、
これだけいろいろと見せてもらったので、
得意の先送りでもいいかなと思ってます。(笑)
これは絶対生で見た方が良いと思うので、
是非先送りせずに挑戦してみてください。
鏡平か双六で1泊してから向かうプランなら、
体力的な負担も軽減されると思います♪