先日ここで紹介した、
株式会社Kaienさんの紹介記事を見つけたので
転載します。
能力はあるのにコミュニケーションがうまくとれない。
そんな発達障害の人たちを職業訓練して企業につなげる会社が、
順番待ちの人気を呼んでいる。
つくったのは、元アナウンサーの男性だ。
■コミュニケーション力鍛え、80人就職
東京都千代田区のビル。
平日の昼、発達障害の人たち20人余が
パソコンに向かって黙々とデータを打ち込んでいた。
社長の鈴木慶太さん(34)が3年前に立ち上げた会社「Kaien」だ。
鈴木さんは2001年、NHKにアナウンサーとして入局。
鹿児島、仙台放送局に勤めた。
しかし、国際的な仕事をしたいと07年に退職。
米国の大学院に留学した。
発達障害への関心は、渡米2日前、
当時3歳の長男が広汎(こうはん)性発達障害と診断されたことがきっかけだ。
留学中、デンマークに発達障害者を多数雇う企業があることを知った。
コンピュータープログラムの誤りを見つけ、取り除く作業をしていた。
「発達障害の特性が職種によってはプラスになり、
しかも健常者より優れた仕事をする。
目からうろこが落ちる思いがした」
帰国後の09年9月、
日本でも同じようなことができないかとKaienを設立した。
しかし、企業に相手にされず、受注はゼロ。
10年4月、職業訓練に事業を転換した。
記憶力は抜群なのに聴覚過敏で疲れてしまう、
一つの作業は粘り強く続けるが、複数の仕事は混乱する……。
障害の特性は1人ずつ違う。
本物の職場に近い環境で自らの強みや苦手を把握してもらい、
コミュニケーション力をつける訓練に力を入れている。
期間は半年が基本。
国や自治体から訓練費用が出るため、一定の収入がある人以外は無料だ。
11年から横浜市のモデル事業を受け、横浜市内にも事業所を開いた。
これまで高機能自閉症やアスペルガー症候群の人らを中心に
約120人が訓練を受け、80人がアパレルやIT関連の約10社に勤めた。
就職先にはそれぞれの訓練生に必要な支援を個別に伝えている。
10年11月から通った30代の女性は、
雑貨・飲食店などを展開する会社で社内サイトを作っている。
別の団体で就職支援を受けたときは
「コミュニケーションが苦手なので、
指示通りに動くほうが仕事が楽にできますよ」
と指導されたが、今は自ら提案もする。
「仕事の選択肢が広がった」
グルメサイト大手「ぐるなび」(本社・東京)には3人が就職し、
サイトに誤りがないか確かめている。
鈴木裕・品質管理グループ長は「集中力が高い」と評価する。
発達障害の人を専門に訓練をする会社は珍しく、50人が順番待ちの状態だ。
来春、企業の障害者法定雇用率が1.8%から2.0%に上がることも、
就職の追い風となる。
木慶太さんは
「社会の理解がないため、能力を発揮できていない。
優れたところを生かせれば社会で活躍できることを証明したい」。
大阪や名古屋でも開業を目指す。
■Kaienでの訓練の例
▽スタッフのIT技術者から、パソコン操作やコンピューターソフトのプログラミングなどを学ぶ
▽インターネット上に古着店を出店し、訓練生が商品の管理や発送、代金の管理などをする
▽出版社が旅行の添乗員から集めたアンケートのデータをもとに、「売れるツアー」の立案をする
▽人とのコミュニケーションでつまずいた人が多いため、業務の報告や連絡、相談を徹底させる。毎朝、その日に予定している作業計画を書き、作業が遅れた場合は、その理由を上司役のスタッフに伝える
株式会社Kaienさんの紹介記事を見つけたので
転載します。
能力はあるのにコミュニケーションがうまくとれない。
そんな発達障害の人たちを職業訓練して企業につなげる会社が、
順番待ちの人気を呼んでいる。
つくったのは、元アナウンサーの男性だ。
■コミュニケーション力鍛え、80人就職
東京都千代田区のビル。
平日の昼、発達障害の人たち20人余が
パソコンに向かって黙々とデータを打ち込んでいた。
社長の鈴木慶太さん(34)が3年前に立ち上げた会社「Kaien」だ。
鈴木さんは2001年、NHKにアナウンサーとして入局。
鹿児島、仙台放送局に勤めた。
しかし、国際的な仕事をしたいと07年に退職。
米国の大学院に留学した。
発達障害への関心は、渡米2日前、
当時3歳の長男が広汎(こうはん)性発達障害と診断されたことがきっかけだ。
留学中、デンマークに発達障害者を多数雇う企業があることを知った。
コンピュータープログラムの誤りを見つけ、取り除く作業をしていた。
「発達障害の特性が職種によってはプラスになり、
しかも健常者より優れた仕事をする。
目からうろこが落ちる思いがした」
帰国後の09年9月、
日本でも同じようなことができないかとKaienを設立した。
しかし、企業に相手にされず、受注はゼロ。
10年4月、職業訓練に事業を転換した。
記憶力は抜群なのに聴覚過敏で疲れてしまう、
一つの作業は粘り強く続けるが、複数の仕事は混乱する……。
障害の特性は1人ずつ違う。
本物の職場に近い環境で自らの強みや苦手を把握してもらい、
コミュニケーション力をつける訓練に力を入れている。
期間は半年が基本。
国や自治体から訓練費用が出るため、一定の収入がある人以外は無料だ。
11年から横浜市のモデル事業を受け、横浜市内にも事業所を開いた。
これまで高機能自閉症やアスペルガー症候群の人らを中心に
約120人が訓練を受け、80人がアパレルやIT関連の約10社に勤めた。
就職先にはそれぞれの訓練生に必要な支援を個別に伝えている。
10年11月から通った30代の女性は、
雑貨・飲食店などを展開する会社で社内サイトを作っている。
別の団体で就職支援を受けたときは
「コミュニケーションが苦手なので、
指示通りに動くほうが仕事が楽にできますよ」
と指導されたが、今は自ら提案もする。
「仕事の選択肢が広がった」
グルメサイト大手「ぐるなび」(本社・東京)には3人が就職し、
サイトに誤りがないか確かめている。
鈴木裕・品質管理グループ長は「集中力が高い」と評価する。
発達障害の人を専門に訓練をする会社は珍しく、50人が順番待ちの状態だ。
来春、企業の障害者法定雇用率が1.8%から2.0%に上がることも、
就職の追い風となる。
木慶太さんは
「社会の理解がないため、能力を発揮できていない。
優れたところを生かせれば社会で活躍できることを証明したい」。
大阪や名古屋でも開業を目指す。
■Kaienでの訓練の例
▽スタッフのIT技術者から、パソコン操作やコンピューターソフトのプログラミングなどを学ぶ
▽インターネット上に古着店を出店し、訓練生が商品の管理や発送、代金の管理などをする
▽出版社が旅行の添乗員から集めたアンケートのデータをもとに、「売れるツアー」の立案をする
▽人とのコミュニケーションでつまずいた人が多いため、業務の報告や連絡、相談を徹底させる。毎朝、その日に予定している作業計画を書き、作業が遅れた場合は、その理由を上司役のスタッフに伝える
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