【金沢大グループ、英誌に発表】
自閉症などの広汎性発達障害の子どもには、
健常の子どもより文字を読む能力が高いケースが少なくない。
こうした子どもでは脳の右後方の神経活動が活発であることを
金沢大の菊知充特任准教授、三辺義雄教授らのグループが突き止め、
1月25日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表した。
この障害に特有の現象で、障害のメカニズム解明に役立つほか、
客観的な指標として診断にも活用できる可能性がある。
5〜7歳の健常児26人と広汎性発達障害児26人を対象に、
文字を読む能力を判定する一方、
脳の神経活動を微細に記録できる脳磁計を使って脳内の様子を見た。
その結果、文字を読む能力が高い発達障害児では、
脳の情報処理に深く関与しているガンマ波と呼ばれる振動によって、
脳の右後方に強いネットワークが形成されていることが確認された。
文字を読むことに関与する脳の部位は左右両方にあるが、
成長するに従って左だけが関与するようになるのが普通。
左脳には、
読んだ文字を概念として理解し、類推する「言語野」と呼ばれる部位もあり、
2つの部位のネットワークにより言語活動が営まれている。
広汎性発達障害児ではこれとは違う脳の活動が起き、
視覚情報の処理に優れている可能性があることが分かった。
半面、この障害の子どもは
文字が読めて言葉の単純な意味は分かっても、
その言葉が包含するさまざまな文脈や意味の広がりを理解できず、
意思疎通が苦手なことが知られている。
金沢大グループは、
言語活動に関わる2つの部位が脳内で離れていて関係が薄いのが原因と推測している。
自閉症などの広汎性発達障害の子どもには、
健常の子どもより文字を読む能力が高いケースが少なくない。
こうした子どもでは脳の右後方の神経活動が活発であることを
金沢大の菊知充特任准教授、三辺義雄教授らのグループが突き止め、
1月25日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表した。
この障害に特有の現象で、障害のメカニズム解明に役立つほか、
客観的な指標として診断にも活用できる可能性がある。
5〜7歳の健常児26人と広汎性発達障害児26人を対象に、
文字を読む能力を判定する一方、
脳の神経活動を微細に記録できる脳磁計を使って脳内の様子を見た。
その結果、文字を読む能力が高い発達障害児では、
脳の情報処理に深く関与しているガンマ波と呼ばれる振動によって、
脳の右後方に強いネットワークが形成されていることが確認された。
文字を読むことに関与する脳の部位は左右両方にあるが、
成長するに従って左だけが関与するようになるのが普通。
左脳には、
読んだ文字を概念として理解し、類推する「言語野」と呼ばれる部位もあり、
2つの部位のネットワークにより言語活動が営まれている。
広汎性発達障害児ではこれとは違う脳の活動が起き、
視覚情報の処理に優れている可能性があることが分かった。
半面、この障害の子どもは
文字が読めて言葉の単純な意味は分かっても、
その言葉が包含するさまざまな文脈や意味の広がりを理解できず、
意思疎通が苦手なことが知られている。
金沢大グループは、
言語活動に関わる2つの部位が脳内で離れていて関係が薄いのが原因と推測している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます