あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

特別支援教育支援員

2012-07-25 23:20:39 | スタッフのひとりごと
東海地区の方にはお分かりかと思いますが
23日(月)の中日新聞11面(教育)に
発達障がい児の支援についての記事が
大きく取り上げられていましたね。




普通級に在籍する発達障がいの子どもたちをサポートする、
「特別支援教育支援員」の導入を
各自治体で進めていて、
それによって発達障がいへの理解が
学級担任にも広まっている…

という書き出しで始まって、
名古屋市や一宮市の例が紹介されています。


↓↓↓ 記事全文 ↓↓↓


7月初め、名古屋市内のある小学校で行われた
1年生の国語の授業。
全員で教科書を音読していると、
最前列に座っていたユウ君(仮名)が突然席を立ち、
周囲をウロウロし始めた。

後ろで見守っていた支援員の女性(39)が寄り添い、
席に着くように促した。
読んでいるところを指でなぞると、
次第に口が動き、
授業終盤には大きな声で音読できるようになった。


「その子のつまずきに早く気づき、
気持ちよく学校生活が送れるよう心掛けている」と支援員。

担任のベテラン教諭(48)は
「授業を中断せずに済むので、
周りの子どもたちも落ち着いて過ごせる。
教える側としても(支援員がいると)気持ちが楽」と打ち明ける。



発達障害は生まれつき脳の発達に偏りがあり、
学習やコミュニケーションなどに困難を抱える障害。
外見から分からないため支援を受けにくく、
授業についていけなかったり対人関係をうまく築けなかったりすることで、
いじめや不登校などを引き起こす例もある。

名古屋市は昨年度、
文部科学省の「特別支援教育支援員」にあたる「発達障害対応支援員」を、
市内16の幼稚園と小中学校に1人ずつ配置。
本年度は「現場のニーズが高い」として32人に倍増した。

しかし、
支援員がいるのは約370ある小中学校のうち一割にも満たない。
発達障害の子を抱える保護者らからは拡充を望む声が上がる。

別の小学校に通う6年生男子の母親(44)は
「担任に相談すると『35人もいる中で1人だけ特別扱いできない』と言われた。
少しの支援と理解があれば普通の学校生活を過ごせるはず。
このままでは中学入学後が心配」と訴える。



愛知県一宮市では、
2006年度からの市の予算で「特別支援協力員」を採用し、
発達障害の可能性がある子どもたちへの支援を進めてきた。
本年度も増員し、
全42小学校に協力員57人を配置する。

単に人数を増やすだけでなく、
力を入れてきたのが「質の確保」だ。
障害にに対する誤った理解や対応は、
子どもの自立を妨げかねない。

市教委は年4回の研修を実施。
専門家による講義はもちろん、
協力員が事例を持ち寄り、
一人一人に合った効果的な対応を探る。

ある小学校では、
協力員の女性(54)が「友達に気持ちを伝えられるようになった」など、
ちょっとした成長も小まめに担任に報告する。
発達障害の子はできないことで叱られることも多く、
自分に対する自信を失いがち。
「担任に褒められることが次の意欲につながる。
私たちはあくまで先生への橋渡し役」と話す。

協力員の対応は教員の意識も変え始めた。
「障害のある子どもを教えた経験の浅い教諭ほど、
学ぶことが多い」と同校の校長。
3年の担任教諭(31)は
「落ち着く子たちを見ると、
『この子にはこう接すればいいんだ』と教えられる」。
理解を深めようと、
教員や協力員が参加する自主勉強会にも足を運ぶようになった。


文科省の調査によると、
発達障害の可能性のある子どもは
通常の学級に6.3%の割合で在籍するとされる。
40人学級では2~3人の計算だが、
10年以上にわたって県内の小中学校を巡回する
愛知教育大の都築繁幸副学長(特別支援教育学)は、
「クラスによっては4~5人いることも珍しくない」と指摘する。

07年に学校教育法が改正され、
発達障害のある児童生徒にも適切な支援を行うことが定められた。
「通常の学級担任にも、
一人一人に見合った特別支援教育の視点が必要な時代。
支援員に丸投げするのではなく、
連携することでの個々のニーズを把握し、
対応するセンスを磨かなければならない」と都築副学長。
支援員の人的パワーや力量向上に加え、
教員の意識改革が今求められている。



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これこそ私たち親が望んでいる「支援」です。

ほんの少し、
本人の気持ちや状況を理解しようと寄り添ってくれることが
大きな支援になります。


支援員の方から担任の先生へ、
その理解が進んでいってくれると
周りのお子さんへの理解、
またその保護者の方への理解へとつながります。


その子を中心に授業を進めろ、というのではなく
その子にも授業を楽しく受けさせたい。


小牧市もぜひぜひ、
支援員の配置をお願いしたいです。




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2 コメント

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友達のママから聞いたんだけれど (みさ)
2012-08-07 09:45:26
はっきりとした「障がい」とはされていないながらも、普通級だけでやっていくにはちょっと不安があるお子さんがいて、入学時に「支援級」への希望を出した。
支援の種類があるんだってね? 今いる支援を受けている子とはタイプが違い、やっぱり「ひとりのためだけに」クラスは作れないと全否定されたそうです。

それが、翌年、同様な支援を求める方が入学してくることになり、学校側から「支援を希望しますか?」と打診があったとのこと。

こども2人に対しひとりの支援員が派遣?されてくるようですね(この辺は各市町村で基準があるんでしょうか?) 
今は普通級と支援級とをいったりきたりしながら、安心して学べていると言っていたよ。

なんにしてもあきらめないで訴え続けてよかったと。おっしゃってました。

支援 (あおぞら)
2012-08-09 11:35:05
コメントありがとうございます。

わが子ひとりだけのために、学校のシステムを変えるのは難しいし、
そこまで望むわけではないけれど
システムを変えなくてもできる支援をしてほしいんですよね。
ほんの少し、手をさしのべてもらえるだけで
こういう子たちには大きな支援になるんです。

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