青柳しんじ

日本共産党前さいたま市議会議員 見沼区委員会委員長

「九条俳句」不掲載で、全国区になってしまった三橋公民館

2014年10月14日 | 日記
「九条俳句不掲載問題を考えるシンポジウム」(日本共産党さいたま市議団主催)に参加した。4人のパネリストの発言や資料、フロア発言によって、経過と問題点がよくわかり、今後のとりくみ方向も明らかとなった。
 ことの発端は、さいたま市大宮区の三橋公民館が、句会サークルが選んだ会員の作品「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」を「公民館だより」に掲載するのを拒否したことだ。
この措置に納得できない会員たちが謝罪と掲載を求めたが、受け入れられず、市長、教育長も公民館の措置を追認した。
東京新聞はじめ、各紙が報道し、いま全国的大問題となっている。9月議会には、不掲載撤回を求める請願が出されたが、3千筆近い賛同署名が寄せられている。その9月議会に、本会議でこの問題を取り上げたのは日本共産党だけだったが、請願は継続審議となり、12月議会まで先送りになっている。
ハッキリしたことは、これが一公民館長の個人判断でなく、大きな政治的背景があることだ。公民館長が「言われたとおりにやっているだけ」と語ったそうだ。
戦前、日本は、戦争に突き進むため二つの政策=「真実を覆い隠す」(新聞・ラジオは大本営発表を垂れ流す)と「異論を徹底的に排除する」(治安維持法で大弾圧)をとったが、シンポは、「今」とのオーバーラップを警鐘した。
しかし、パネリストの発言に「そうだ!」などと声がかかり、節々で拍手が起こるなど、「言論の自由」や「公務員の憲法順守義務」など憲法を守ることを会場全体で共有できた。一体感が生まれ、心強かった。
句の作者も参加していたが、「私たちの親世代が異議を唱えなかったから、あの戦争になったのではないか。だから、子供たちのためにも不掲載を認めるわけにはいかない」と、揺るがぬ決意を示していることが頼もしく、おおいに励まされた。

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