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5/26 晩ごはん と 江戸の夏のお話



水菜の梅ドレあえ
さつま揚げ焼き
ジャコネギ卵焼き
豚肉と茄子の味噌炒め
じゃがいも玉葱のお味噌汁

ちょこっと とろろ

ごちそうさま

今朝は雨降り

こんな日は 江戸のお話 なんてえのは
いかがでしょ

夏の過ごし方
扇風機も、クーラーもなかった江戸時代。
「夏の暑いさかりに汗水たらして働くなんざ野暮だなぁ」と江戸人は思っていました。
江戸の町の中で「思うままに休みがとれない」のは、武士と大店の奉公人だけで、その他大半の江戸人は自営業でしたから
「暑いからパァーっと休んじまって、秋の涼しくなった時分に一気に取りかえしゃあいいや」てなこともできました。

秋に頑張るのは良いとして、もとが「宵越しの銭は持たねえ」という蓄えの無いのが身上の江戸っ子。

さてどうするのでしょうか…,

1ヶ月ぶんの生活費をなんとかするため、まずは夏には用のない暑苦しい夜具布団を質屋さんへかつぎ込みます。
 これは、寒くなれば必要となるのは間違いない質草ですから、質屋さんも多めにお金を貸してくれました。
 夜具は、江戸時代の家財道具のうちで最も高価なもので、火事の時、真っ先に運び出したくらいですから、質草としては、一番頼りになった大物です。

これで夏休みの準備完了です。

冬がくれば請け出さずにはいられなくなりますが、どうしてもお金の都合がつかなくても、今度はカヤを質に入れてうけだせばよいのです。
しかし、次の年はそうはいきません。
夜具を入れてもカヤが返ってくるだけだから。

では、その夏休みと申しますと、日中は銭湯の2階(開放的なサロンになっていた)や床屋でゴロゴロダベリング。夕方になれば、路地に床几を出して囲碁将棋。
 または橋の上や屋根に登って花火見物。
とうもろこしやスイカをかじりながら土手を散歩。庭にたらいを出して行水、川端で夕涼みなど。
 いやもうたわいないというか呑気というか……。

でも市中にいて夏を楽しむ、こんな休みもむしろ新鮮かもしれません。
   ー杉浦日向子「一日江戸人」よりー


今も昔も夏のアイテムは変わらないのかな

他に 蚊遣り や 蛍籠 釣り忍
風流ですねえ。

     

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