緊張の練習場

午前0時をまわってしまい、10月30日となりました。

今夜ポル語教室で習った言葉。

Faltan 2 dias para o TRINITA ser campeao da NABISCO！！
トリニータのナビスコ優勝まであと2日！！


9月にがんばってためていた代休を今日もおしげもなく消化ｗ
朝練習場についたら、大きな幕がはられていました。


ナビスコカップ展示の隣でみんなの寄せ書きを集めていた幕です。


仕事に行く前のサポたちが集まってテープで一生懸命ネットにとりつけています。
風の抵抗をうけて大変そう。
私もちょこっとだけテープはりのお手伝いをさせてもらいました。ほんのちょっと手をかしただけで、「ナビスコに参加した～」って思えてなんかうれしいです＾＾
報道陣も格好の被写体と、撮影しています。

カニたんが幕の前で収録してました。テレビに流れたかな？

なかなか自分の中でナビスコが高まらない・・と悩んでいたけど、おかげで朝からだんだんのってきた。


長い長いミーティングを終えた選手たちがクラブハウスからでてきます。
貴重な国立決勝経験のある慎吾さんがピッチにいないのはとても痛手。。

いまのうちにみんなの心のメンテよろしくお願いします。


こちらも国立決勝経験のある下川さん。

どうやら先発メンバーの中でスタメンで国立決勝経験者は下川さんだけ？
どうかその経験をいかしてみんなをリードしてくださいね。お願いしますね。


最初はボールを使ったトレーニングをして、それから紅白戦。
戦術を確認しながらの練習だったので、写真のアップ、内容のアップはやめますね。
でも素敵な写真がとれたから、ナビスコ後にでもアップします。


最後はフリーキックやシュート練習。
ウェズレイのフリーキックがずどんと決まると、見学者は歓声をあげて大拍手～～！！

シュート練習はなごやかなムード。


ホベがね・・シュートはちょっと苦手みたいなのね・・ｗ
ホベの順番。よし・・！と蹴る前に気合がみなぎってるのわかる？


ぽくっ。

なんじゃそのシュートは～～～～？？

絶対蹴りそこない。ぽこぽこ転がってあっさりとめられて・・
選手たちは大笑い。




とめた下川さんも楽勝～～～って笑顔ですｗ


照れくさいホベはしばらく戻ってきませんでした（＾＾；


家長選手は井上くんと楽しげに・・・


え？今、家長、コマネチした？？？撮りそこなった！


エジは決まってガッツポーズ！！


何度も何度も交代してけっていくんだけど、
ホベ、エジって連続してとめた下川さん、エジのをとめた瞬間、「ゴメン！」って言ってた＾＾

あ～～～ホベが宇宙開発しちゃった。


大笑いするコバリョウたちに、なにやら言い訳？してるホベです。


「こんな角度でボール飛んでいったもんね（？）」と説明するホベ＾＾


・・・とまあ、シュート練習はなごやかだったのですが・・・・・・
一番最後のPK練習。。。
だんだんムードがかわってきました。

PK練習には、他のところにちらばっていた選手たちも集まってきて、本当に全員でやっていました。
監督も笛をくわえてはりついています。


さすが前俊はうまかったなあ。


いままで、こんな練習は、一人決めるたびに歓声をあげ、一人はずすたびに爆笑がおきていたのですが
なにやらムードが違っていました。

最初ざわついて笑っていた選手たち。
だんだん笑顔がなくなって、気がつけば全選手と全スタッフがあつまって、じっとボールの行方をおっていました。


入っても、失敗しても、声がおきない。
「なにか、ムードがかわったね・・」
「うん。なに？これ・・・・」
そのピンとはりつめた空気は見学者にも伝わって誰一人口を開くものがいません。

し・・・・・・ん。。。

シュートを打つ音。GKがとんで、ばさって芝生の上に倒れる音。じっと見つめる選手たち。


何度も何度も何度もくりかえされる。



同点で、延長でも決着がつかなければ、必ず決めなければいけないPK戦が行われる。
リーグ戦ではありえない場面をくりかえすことで、国立決勝の地に立つことを実感していたのかもしれません。


実は今日の紅白戦もいつもとムードが違っていました。
掛け声が大きい。きびきびした声がとび、真剣味あふれるプレー。
なんていうんだろ・・・・そう、動きがシャープなんです。

お友達と「今日は違う。。」って話していたら、クラブ関係者の方も、「最近練習のムードがかわってきた。みんなの集中力が高まってる。」って言ってました。
いままで見たことのないムードでした。
決勝前ってこんななんだ・・・・。


そんな緊迫感は、「ミンナアツマッテー」というサントスの声がうちけしました。
円を描いてならべられた青いマット。
はっと夢からさめたみたいに、PK練習を終えた選手たちが立ち上がり、談笑しながら集まっていきます。
最後に監督が決めて、練習終了。


はあ～～～～・・・見学者たちも立ち上がり、やっといつもの練習場の雰囲気に戻りました。


長い長いインタビューを受ける監督。
ナビスコ用に特別につくった幕やゲーフラ、そしてファイナルTシャツに全選手の名前をいれようと集まっているサポたち。
大勢の報道陣。
いつもと違う出待ちの風景でした。

そんな見学者の間を、国立への荷物を積み終えたトリニータトラックが、東京へ向けて出発しました。
クラブハウスのところから、見学者の間をとおって進むトラックに、みんなが声をかけます。「いってらっしゃーーーい！がんばってねーーー！！！」
かつてこのトラックがこんなに手をふられて歓声をあびたことがあったでしょうかｗ


出てきたエジに聞いてみました。
自分の胸に手をあてて、ばくばく鼓動のしぐさをしながら、
「エジ・・ドキドキする？？」

とたんにエジの顔がぱあっと輝いて、大きくうなづいたあとで日本語を探して
「タノシミネーー！！！」

ああ、この瞬間のエジの顔、エジの声、ここで再生してみせられないのが残念です。
初めてだもんね、ファイナルなんて、初めて経験するんだもんね。
あの表情に、彼のこれまでのサッカー人生の全てが喜びの形になって現れているようで、
あの一瞬だけで、今日いって本当によかった、ナビスコ決勝に出れて本当によかったって思えた。あの顔、あの声、今日何度頭の中でリピートしたか。私、絶対絶対わすれない。


シャムスカ監督が一言力強く言いました。


「カチマショウ！」

「勝ちましょう」「勝ちましょう」
私たちもくりかえし、がっちり想いをこめて握手。

勝ちましょう。11月1日。ナビスコカップを勝ち獲りましょう。