ゲゲゲ

放送開始からしつこく書いてるけど、「ゲゲゲの女房」が面白くてたまりません。

初回放送の視聴率は史上最低視聴率を記録！！して、ショックなブログをアップしたのだけれど。
その後ぐんぐん視聴率はうなぎのぼり！のはず！！
だって、最初必死に「見て見て！」ってお願いしてもなかなかみてくれなかった職場の人や実家の母が、めちゃはまり込んで見ているのだもの。

もちろん早々に原作を買いました。


けっこう原作にそってテレビはつくられていて、
これでもかこれでもかと貧乏が続いて、苦しくなってきても、原作によればもうすぐ夜明けだ・・と、なんとか頑張れました。

今では、あの長い長い貧乏生活が嘘のように、売れっ子漫画家になって、いよいよ「悪魔くん」がテレビ化されるってとこまできてる！！

そうなると、ますます水木漫画が読みたくなります。

私は小さいころはもちろんゲゲゲの鬼太郎はテレビでみていましたが、漫画本を知らないのです。
私がもっている水木本はこの一冊だけ。かなり以前に買ったものだけど。
「続妖怪事典」です。





おどろおどろしいカラーの絵の詳細さにどきどきしながら、指の端っこでつまむようにしてページめくったっけ。
だって、恐いイラストの部分は指でさわれないんだもん。

ああ、でも漫画よみたい！原作はどんな感じなの！？？って思ってたら、今日実家の母が「水木しげるの本かったよー」って。

なにをいってるんだろう？と思ったら、芸術新潮で、水木しげるの特集が！！


中には見たくてたまらなかった初期の水木漫画や、有名漫画以外のいろんな作品の写真が！
さすが細かいとこまで書き込まれてて魅力的。
テレビの中で、こんなシーンがあったのね。
まだ売れないころ、現在の講談社の編集者が水木まんがに魅力を感じてやってきます。
水木は腕をなくした左の肩で紙をおさえ、身体をくっつけるようにしてカリカリカリカリ書き込んでいる。
編集者が覗き込むと、ものすごく細かい線を長い時間かけて丁寧に丁寧に描写してるんですね。
そのすごい絵をみながら、でも編集者は言います。
「先生、そんなに書き込んでも、貸本漫画の質の悪い紙ではベタになってしまうだけでしょう？」
すると水木は「そげですなあ。でも、ずっとこうやって書いてきましたから」

印刷ができあがったらどんなに書き込んでも線がつぶれて真っ黒になってしまうだけ。
だけどそんなこと関係なくて、心をこめて自分の描きたいように描いている。私の好きなシーンです。


この芸術新潮にはほんのワンシーンずつくらいしか紹介されていないのですが、あちこちにユーモアがちりばめられているのね。

ここなんか好きなんだけど。

墓場鬼太郎のワンシーン。
「目玉おやじ」のせりふです。


「鬼太郎」
「こんな不自由なところは出よう」
「外には　オケラだとか　ヤモリだとか　死人だとか　お化けだとか　話のわかる友人がたくさんいる」
「さ、行こう！」
・・・かくして鬼太郎はあてもない放浪のたびに出たのだった。・・・完


笑えるんだけど、目玉おやじの愛情が伝わってくる。
私の知ってるアニメの鬼太郎と違って、鬼太郎はつぶれた目をかくしていません。
なんかその姿がかわいらしくて、いじらしくて、目玉おやじにとって、「かわいくてたまらない子供」なんじゃないかって思えてくる。

読みたいなあ、水木漫画。

ネットでみたら、かえるものもまだあるみたいだけど。

それと、鬼太郎の初回バージョンのテレビ放送を再放送してほしいなあ。
カラーバージョンになって、そのあと、夢子ちゃんとかでてくるようになったらさらに明るくなってしまって、つまんなかったの。
やっぱ鬼太郎は、白黒のじめっとしたくら～～～い感じが魅力なの。
放送再開希望です！！

ちなみに一番好きなキャラは一反木綿です＾＾


今朝の放送で、とうとう「悪魔くん」が連続テレビドラマになりました。
私もテレビの前で正座して、大拍手しましたよー！！
朝から気持ちよく泣けました。