岩手県の平泉でコケ洗い
備忘録 2019年7月25日
平泉で砂金を掘り当ててみないか? 依頼が来たのが旅に出るちょうど一ヶ月前。
東北へ行く予定があったので二つ返事で快諾したのだが、これが大変な作業の始まりになるとは思ってもい
なかった。
調査当日、平泉のとある場所に集合。平泉文化遺産センターの館長さん、NHKの方を含む、4人で森へ入り、やっとのことで到着した沢を見てびっくり。
沢幅は1m程しかないが、岩盤なんてどこにも見当たらない。
水はチョロチョロしか流れていない。
沢に入ってカッチャで掘ってみたが、案の定どこまでも土砂が続き砂鉄すらない。
頭の中に「これは採れない。今日一日で採れるわけがない」と思いがよぎってしまった。
掘ってはパンニングを繰り返したが粉金の姿も見えず、途方に暮れた。
どれほどの時間が経っただろうか。
立ち尽くして沢を見ていて、あることに気がついた。
大きな石の上には苔が生えている。大きな石を岩盤と見立てれば苔の中に砂金が隠れているかも知れない。
自棄になって無心に苔を洗うこと1時間。
出た! 粉ですが立派な金でした。その後、数粒の粉金が出ました。
採れないと諦めるのではなく、可能性を考えてチャレンジしてみるのは大事だと改めて実感したフィールドだった。
とてもいい勉強になり、自分の中で可能性が大きく広がった。
平泉の砂金を採取した様子の実録はメディア初である。
NHKのニュースに大きく取り上げられ話題となった。