外遊びは家族みんなが冒険者!

子供に砂金採り、外遊びを勧める訳はこのブログにあります。

初めての砂金採り ~場所選び その1~

2022-03-25 10:26:11 | 砂金採り

いざパンニング皿を買って川へ来たけど、どこを探ったらいいのかな。

そんな疑問を抱いたあなたへ場所選びの参考になれば幸いです。

 

砂金掘り師さんに聞いても「寄せ場を見極めるには・・・」「今年はついに50グラム・・・」「古の文献によると・・」とウンチクが始まり、うんざりしてしまう方が多いようです。こんな意見を多く耳にします。

1.どこを探ればいいんだろう

2.砂金と他鉱物の見分けがつかない

3.パンニングはこのやり方で合っているのか自信がない

4.説明をされても漠然として意味不明 等など

 

ひとつでも当てはまってしまった方は当ブログを参考にしてください。

~場所選び~

●根固めブロックの隙間

このような隙間に溜まっている砂利の中には砂金が隠れていて、比較的かんたんに砂金が採れます。写真のように水没しているブロックの隙間の砂利を回収するためには、スコップやカッチャではなくハンドドレッジが必要になります。ブロックの隙間をピカピカにするつもりで砂利を根こそぎ吸い取りましょう。

流れが早いときは足元に注意が必要です。道具も流されないように気をつけましょう。

自分のレベルを大幅にアップするには知識よりも先に自分の力で採ることです。いつしか漠然とした疑問も無くなることでしょう。そのためには簡単に採れる場所を見つけることが重要です。


カナホッパ

2022-02-16 10:29:54 | 日記

「町興しのために砂金を見つけて欲しい。」そんな依頼を受けて向かった先は東北の緑豊かな山中の町。

出迎えてくれた支所長さんを含む地元の方数名と挨拶を交わした後、幕府に納める金を採取していたと云われている場所に案内された。

 

そこは不自然に土地が隆起した林だった。

地元の方は「カナホッパ」と呼んでいるが、誰も名前の由縁は知らないらしい。

早速、熊が出ないことを祈りつつ散策してみると、地面には人為的に何本もの溝を掘った跡があり、溝は山側から近くの川に向かって続いている。

溝の側面には石が綺麗に並べられており、朽ちてはいるが渡し橋の形跡も残っていて、この溝に水を流していたことが分かる。

この溝にはネコダナと呼ばれる金を選鉱する棚を設置していたのでしょう。

これは鉱物の比重の差を利用して金を採取する道具である。

金鉱山抗口から搬出した金鉱石を火で焼いて脆くした後に粉砕し、金挽き石臼で粉状にする。

その粉を水で溶きながら溝に設置したネコダナへ流す。

比重が大きい金や銀、硫化物はネコダナ底面のヒシ板の目に止まるようになっているが、それでもヒシ板に引っ掛からなかった細かい金はネル布と呼ばれる布に引っ掛かり採取できる。

粘土や石はそのまま水の勢いに乗って川へ排出される仕組みになっている。

これは現代のスルースボックスの原点である。

 

昭和の時代に隣の山の中腹で金鉱石の粉砕に使用したものと思われる

直径2mほどの金挽き石臼が発見された事があるそうだ。

見たかったのだが熊が出るので地元の人も近づかないらしい。

 

地元の方と色んな話をさせていただき、資料に目を通していると

どうもこの場所の「カナホッパ」という名前の由縁は現場の使い方を理解すれば「金掘り場」から来たのだろうと考えれば合点がいく。

 

後に、こちらでは砂金採り体験を観光名物として成功しています。

滅多にお目に掛かることのない夏祭りやキノコ狩りにもご招待いただきました。

初めていただいた熊の手がとても美味しかったです。


冬が狙い目

2022-01-07 17:18:35 | 日記

寒くなってくると山では霜が降り始め、山は薄っすらと雪化粧を纏います。

この頃は川の水量が大幅に減るため、日頃は躊躇するような急流深場も入りやすくなっています。

 


まずは防寒対策。

防寒用の手袋は忘れないでください。そうしないと一回手を入れただけで、冷たさで戦意を喪失してしまいます。

メガネ掘りをやるなら防寒用手袋の上に大きめの耐切創手袋をはめると良いでしょう。手袋が長持ちしますよ。

お皿もすぐに凍ってしまいます。

 

さっそく川に降り立ち、もともと深場にあった大きな岩をみてみましょう。

動かされていないようであれば荒らされていない証拠、チャンスですよ。

 

誰も掘らないような大きな岩の下には砂金が隠れていることが多いです。

岩を移動させると砂が溜まっていますね。パンニングするならハンドドレッジで砂をきれいに回収。

メガネ掘りをやるなら水中に手を突っ込んで砂を煽って飛ばします。

 

砂金が見つかるかな~

もちろん、作業が終わったら岩を元の位置に戻すことを忘れないでくださいね

大きな岩の下からメガネ掘りで発見!


文化庁「みちのくGOLD浪漫」産金調査(陸前高田)

2021-12-07 20:17:05 | 日記

日本遺産活用事業の業務を遂行しました

備忘録 2020年8月24日

8月24日から28日にかけて、文化庁「みちのくGOLD浪漫」
日本遺産活用事業にて構成文化財の悉皆・分布調査を実施し、調査範囲の
ほぼ全域で砂金の採掘に成功しました。

思い起こせば約2年半前の2018年3月20日、宮城県涌谷町での
砂金採りモニターツアーに招待されてから物語は急展開しました。

令和元年5月20日には日本遺産に認定。

そして今回、陸前高田で第1回目の大調査となったのです。
皆様と共に力を合わせて頑張ったことが、今後の地域の活性化に役立つことを
期待します。


自分に合ったパンニング皿を見つけよう その1

2021-10-18 18:32:56 | 砂金採り道具

世界中でパンニング皿を探すと色んな形状のものが見つかります。

写真のお皿はブルガリアから取り寄せた仕上げ向きのパンニング皿。貝の形をしています。

使い方はとても簡単。

予め大きめの砂利を取り除いた選鉱物を投入して

広がっている面を水面へ抜き差ししながら細かい不要物を洗い落とします。

 

注目すべきはフラット面。しっかりと平面が出ており必要最小限の面積を確保してあります。

パンニング皿にとって、この面の精度はとても重要です。安価なパンでは湾曲しているものがあり、仕上げの際に砂が偏ってしまってなかなか砂鉄を選り分ける事ができないですよね。

また、お皿の全周にはグルリと細かな溝が設けてあります。
選鉱時に残った残留物に応じて使用面を変えることが出来ますし、貝型になっているので、末広がり状に多めの選鉱でも対応できます。

当店では色んな種類のパンニング皿を扱っていますが、それぞれに特徴があります。

どういったパンニングがやり易いのか考えて自分に合ったお皿を見つけるのが良いでしょう。