大日本帝国万歳!
だいにっぴょんていきょくばんじゃい!
あっ、ちょっと待ってて、バットマンの衣裳着るから。
まずはおめでとうございます。
終わりにおめでとうございました。
今回は安心して見られましたな。まあ細かいことは色んな人が書いてるでしょうからあえて書きませんが。それでいいのか俺よ!!1!
それよりマイケルの裁判のゆくえが気になるのですが。
もちろん有罪ですよね?
子供と母親が。
GOD LOVES YOU MICHAEL!!!!
マイコォォォッルルは無罪だよボケェ!
__
≡ /< ダァウ!
 ̄ ′′
>-------------------------
我が家に勧誘電話がやってきた
これは少し前のことですが、リアルでの話です。といってもリアルとネットの違いなんて匿名性とそれに準拠する問題くらいしかないと思っていますが。それはそれとして。
「あっ、わたくし○○○の斎藤と申しますぅ。今回お電話しましたのはですねぇ、今○○○に加入されますと三カ月間の○○料が無料にな――」
「三カ月ですか?」
「はい、ただいまキャンペーン中ですので、加入されますと三カ月分の○○料金が無料となり、とてもお得です」
「たった三カ月ですか?」
「は? はい、三カ――」
「たったの三カ月ぽっちですか?」
「え、はい……え?」
「三カ月ごときの無料○○がお得であると、心からそう主張したいんですか?」
「……」
「どうなんですか?」
「あのぉ~そのぉ~」(←実話)
「今○○○を調べてみたんですが、三カ月分の○○料金はどうやら○○○○円みたいですね、つまり○○○はたったの○○○○円で金づるを得ようとしている、たったの○○○○円で大切な個人情報を得ようとしている、そういうわけですか? この電話番号はどこの業者から手に入れたんですか?」
プツッツーツーツー
('A` )<・・・・
Part2
これは電話ではなく、販売員がやってきたときのこと。
何やらヤーコンがどうとか、乳酸菌がどうとかいう話でした。
痩せぎすの骸骨みたいな男が、ヤーコンを食べると腸内細菌が活性化してお肌も綺麗になるし便秘も解消される、健康になる、とそう言ったのです。しかし、どう見てもこの男は健康そうに見えないばかりか、頭のほうもちょっとアッチ系らしい発言が多々あったので、とりあえずおちょくってやることに決めました。話によると、どうも彼は研修として売り歩いているらしく(嘘くさい)、その日最後の訪問がわたしの家であったらしい。実に胡散臭い。
ヤーコンを食べることによって腸内の善玉菌が活性化、というのにひっかかって、まずこう答えました。
「ヤーコンを食べたから善玉菌の増殖が促進されるのではなく、フラクトオリゴ糖によるのではないでしょうか? 金出して買ってもらうんですから、説明くらいちゃんと正確にしてください。で、確かにヤーコンにおけるフラクトオリゴ糖の含有量は素晴らしいですが、この値段は妥当とは思えません。この値を設定した理由はなんですか? それと、活性化という単語を使った理由も」
まあ実際はそんな馬鹿高いわけでもなかったんですが、値段なんてそもそもどうだってよかったんで、適当ぶちまかしました。『活性化』という単語については、まあ個人的に注意しているので訊いただけです。ウェブ上でも活性化という単語を使いまくるショップには要注意です。
すると骸骨男、小冊子を取り出しながらこう言いました。
「そういったことはここに全部書かれてますので」
あのな、販売員ともあろうお方が商品説明するのに冊子頼りか。しかもぺらぺらの。内容もまた役に立ちそうもないしろもので、やれ健康だの、やれこの低価格だの、そういう商魂溢れる部分だけ強調して、肝心かなめの大事な部分がそっくりお留守になっていました。きっと苦いコーヒーでも飲みに旅に出てしまったんだろうな、これを書いた人の理性は。
まあ確かにヤーコンってのは素晴らしい野菜ですよ。でもね、あいにく健康については間に合ってます(昔ざくろの女性ホルモンがなんとかとか騒がれたみたいですが、一連の騒動に荷担していた人なんかは、こういうのにもほいほい手ぇ出しちゃうんだろうな)。これがオレンジとかリンゴとかだったら、「今まで普通に食ってきたもんに、そんな凄い効果が期待できるわけねーだろヴォケが! それとも最新の研究結果が出ればその瞬間凄まじい作用を及ぼすようになるのですか?」とか言うところですが、というか既に以前リンゴ売りのあんちゃんに言いましたが、なにしろ相手はヤーコンですからねぇ。ヤーコンなんて食ったことがないどころか買ったこともありませんし、欲しいとも食いたいとも思いませんしね。
男は次にこう言いました。
「一日以上お通じがないと便秘で、便秘は危険です。そういうときこそヤーコンです」
わたしは思いました。こいつにこそ国は資金援助すべきであると。
「一日以上お通じがなかったとしても、便秘とは限りませんが。疫学調査によれば、三日に一度の排便がなされない場合は便秘としてもいいんですが、実際は便秘についてははっきりしてないんですよ。便秘なんてのは時間的なもので定義されるような問題じゃないんです。結局は個人差ということで、危険かどうかについても容易に判断できるわけがありません」
男は何やらお茶を濁しながらこう言いました。
「そうそう! ヤーコンにはポリフェノールが豊富なんですよ。赤ワインに含まれているくらいのポリフェノールが入ってるんです」
そこでまたブチギレですよ。ここぞとばかりにヤーコン茶を出してきました。どうやらワインを飲むよりアルコールのないヤーコン茶のほうが飲みやすい、ということを言いたかったもよう。
で、「この香り、いいですよ」とわけのわからんことを言いながら、わたしの顔のほうへヤーコン茶葉入りの粗末な紙袋を近づけてきました。
急にこの男をぶん殴りたいという衝動にかられて、必死に理性を保ちながら「結構ですよ」と紙袋を押し返しました。無表情で。
困った男はこう悟ったようです、『この人は買ってくれない』と。気づくのが遅すぎです。
「この値を設定した理由はなんですか?」などと訊かれた時点で気づくべきでした。むしろ気づかなければなりませんでした。
わたしは気がついていましたよ。紙袋に書かれた賞味期限らしき日付がとっくに過ぎていることを。
たぶん、というか間違いないと思いますが、男の裏の組織にはマニュアルが存在しているようで、彼がお次に取り出したものは、なんというか、こう……鉄製?のチャラチャラいう変な物体。持ち手の部分から、鉛筆みたいに細長くて平らな鉄製らしき板が数本まとめられ、ぶらさがっている。揺らすと耳に心地よい、とっても気持ちいい涼やかな音が出るという価値のまったくない商品。まっとうな商品だったらごめんちゃいm( __ __ )m って別に商品価値なんて人それぞれなんだから、わたしが価値がないと言っても問題ないはずだけどな。言い訳だって? HAHAHA!
ところで
ヤーコンはどこへ行ったのですか?
ヤーコン茶のときと同じように、これもまた「持ってみませんか」とばかりに近づけてくるので、「結構ですよ」と押し返しました。「こいつをてめーの鼻の穴につっこんで脳味噌かきまわしてやろうか!」と言いそうになりました、じゃなくて途中まで言ってしまいましたが、愛想笑いでなんとか切り抜けました。
そうするとですねぇ、人ってのは気まずくなるとどうにか逃げたくなるものです。が、そのときは「ではっ! どうもどうも!」とかにこやかに退散できるだけの雰囲気ではありません。困り果てた男は、今度はガラス製のチャラチャラいう変な物体を取り出しました。
あのーここまで書いたんで言いますが、これマジで実話です。
今度ばかりは男もそれを持たせようとはしませんでしたが、耳に近づけてきました。もちろん払いのけましたよ。払いのけて、男がそのガラス製の物体を取り落とすのを見るや、全ての物事の流れがスローモーションになりました。そういうわけで、はっしとその物体を掴み取って、「こやつ、割れた責任を俺ッチに押し付ける気だな?」という疑心暗鬼に苛まれながら、やっこさんに返してやりました。ああ、あのときわざと上手く握られないように渡して、それが割れるのを満面の笑みで見つめてやればよかった。
男はやることがなくなったのを悟られぬように、世間話を始めました。
「ところで、お仕事は何をなされているんですか?」
お前こそいったい何の仕事をしているんだ?
いかんいかん、ここで怒ってはいかん。短気をおこしてはヤーコン野郎の思うつぼだ(?)。なんとか平静を装いながらわたしは言いました。
「それをあなたに教えるメリットがあると思いますか?」
そうすると男、「そうですよねー」
ヤーコン男よ…
きみはバカかね
こうなるともうあれを言うしかありませんよ。
「あなたがこれ以上ここにいるメリットがあると思いますか?」
「そうですよねー」ほっとする男。
そんなこんなで、やっと帰ってくれたのでした。二階からエアガンで狙撃してやろうかと思いましたが、悪くすると殺しちゃいかねないのでやめました。別に改造なんかしてませんよ、ほんとに。
日本の販売員がああいう人ばっかりだと面白いのにな。まあボキは基本的にシャイな人なのであの程度ですみましたが、じっさい機嫌が悪いときじゃなくて本当によかった。
Part3
これも訪問販売員がやってきたときのこと。
「あっ! えっ!? オダギリジョーさん!? でも住所(?)……」
あんた視力いくつだ
しかも住所知ってんのか。こ、このやろう……
恐らくこういうことでしょう。ある角度から見ると誰かに似ている、光源がこれこれこのくらいだと誰かに似ている、髪形がこんな感じだから誰かに似ている、そういったことでしょう。こんなことは誰だってあるはずです。言われてみれば、風呂上りで髪を乾かして調整したばかりの状態で煙草を吸うと、なぜだかオダギリジョーに似ている瞬間があるようなないような……これはある特定の刺激がある一定の記憶を呼び起こすのに違いない。じゃあそれは単なる早とちりか? 芸能人ねぇ……
だが断る!
俺様は芸能人かぶれが大嫌いなのだッ! 腐女子とは違うのだよ腐女子とは! 芸能人に似てるって言われて喜ぶ輩の主体性を疑う!
あなたはこの世でたった一つ、これオンリ(ry
>------------------------
ところでこういった話はこれまでとして、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のCMを見て思ったことがあります。
あのCMでは「一昨日の夕食は何ですか?」などと言っていたと思うんですが、想起できる人のほうが少ないんじゃないかと。
なぜって、人間ってのは記憶すべきものを記憶しようと意識するとか、繰り返し想起してみるとか、毎日のように刺激を与えるなどしない限り、非常に簡単に情報を忘れてしまう(=思い出せなくなる、記憶そのものがなくなるわけではありません)生き物だからです。
いつも同じである情報を与えられれば記憶(=想起)できるということは、食事であれば毎日または毎回同じメニューでなければ覚えられない(思い出せない)、あるいは、食事をするたびに「これを覚えてやるぜ、見てろ愚民ども!」とか覚えるために意識するとか、日記に書いて寝たり起きたりするたびにそれを読み返すとか、そいうことをしない限り覚えられない、つまり思い出せないはずだと思うんです。
たとえば、毎日通る道の電柱がどのあたりに何本くらいあるかは思い出せるが、時たましか行かない遠くの映画館周辺の電柱が、どのあたりに何本くらいあるかは殆どといっていいくらい思い出せない、それと同じでしょう。
無意識的に取り込まれた情報は、思い出すのに苦労する。なぜならば、脳はその情報をいきなり重要なものだとは認識しないので。まあ一部の異常者(あえて天才とは言いませんが、これは良い意味でも悪い意味でもあります)を別にすれば、ということですが。
人間の記憶は指数関数的に減少するとする忘却曲線(忘却曲線自体の批判は置いておくとして)によれば、覚えようと意識し努力したものであっても、記憶してからその記憶した情報を繰り返し思い出そうとしない場合、一時間で約五十六パーセント、二十四時間後には約七十二パーセント程度忘れている。ところで、食事はほとんど無意識化しているでしょう。メニューを認識し意識するのは手をつけ始める最初だけで、その後はあまり意識していないと思います。また、人間は興味がないものは覚えにくいのです。こうなると忘却スピードなんてもんはそりゃもう凄いもんでしょう。
しかも記憶は上書きされます(上書きされない場合もあります)。食事が「食事(の内容)」という一つのカテゴリかつ一つの記事(わかりにくい比喩だなおい)として認識される場合、次に食事をすると記憶が上書きされて、過去の食事の記憶が消えます。食事をしたという記憶はあるが、何時にどんなものをどれくらい食べたかなどは思い出せなくなる場合があります。
まっ、大方の理由は無意識的食事によるのでしょうが。
そういうわけで、一昨日の夕食を思い出せるのは、同じ食事を短期間(または短時間)に繰り返し、少なくとも一回はとった人か、わざわざ食事内容を覚えよう思い出そうと頑張っている人、またはとても記憶力のいい人くらいのものでしょう、というわけです。繰り返すってのは、たとえば一昨日のメニューであれば、その翌日に同じ食事をとって「そういえば昨日もこれだった」と思い出させる作業、すなわち想起作業です。短期間でないと明確な日付が思い出せなくなってきます。
まあ一昨日の夕食メニューを思い出せなくても問題はないと思いますぜ。
あのCMには、思い出せない人は脳が衰えているとか衰えつつある、ってなニュアンスが含まれているような気がしてならないのですが、思い出せなくても衰えているとは限りません(←ここ重要)。また「衰えている」ことの定義というのも提示されていないのでなんとも……
テレビって怖いですね
FUCK!
この記事を読んだからといって「絶対大丈夫なんだ」とか思い込まないでください。肯定的意識は判断を見誤らせます。オイラを見てりゃわかるだろ。
えっ? お前は思い出せたのかって?
笑止千万ですよ
もちろん思い出しましたよ。朝食なら。
うあああん、なんで今日は女神さまっがやらねーんだよお! 今週のいちご100%録画失敗しちまったしよおおおおお! もう踏んだり蹴ったり。
この怒りを何者かにぶっつける。
だいにっぴょんていきょくばんじゃい!
あっ、ちょっと待ってて、バットマンの衣裳着るから。
まずはおめでとうございます。
終わりにおめでとうございました。
今回は安心して見られましたな。まあ細かいことは色んな人が書いてるでしょうからあえて書きませんが。それでいいのか俺よ!!1!
それよりマイケルの裁判のゆくえが気になるのですが。
もちろん有罪ですよね?
子供と母親が。
GOD LOVES YOU MICHAEL!!!!
マイコォォォッルルは無罪だよボケェ!
__
≡ /< ダァウ!
 ̄ ′′
>-------------------------
我が家に勧誘電話がやってきた
これは少し前のことですが、リアルでの話です。といってもリアルとネットの違いなんて匿名性とそれに準拠する問題くらいしかないと思っていますが。それはそれとして。
「あっ、わたくし○○○の斎藤と申しますぅ。今回お電話しましたのはですねぇ、今○○○に加入されますと三カ月間の○○料が無料にな――」
「三カ月ですか?」
「はい、ただいまキャンペーン中ですので、加入されますと三カ月分の○○料金が無料となり、とてもお得です」
「たった三カ月ですか?」
「は? はい、三カ――」
「たったの三カ月ぽっちですか?」
「え、はい……え?」
「三カ月ごときの無料○○がお得であると、心からそう主張したいんですか?」
「……」
「どうなんですか?」
「あのぉ~そのぉ~」(←実話)
「今○○○を調べてみたんですが、三カ月分の○○料金はどうやら○○○○円みたいですね、つまり○○○はたったの○○○○円で金づるを得ようとしている、たったの○○○○円で大切な個人情報を得ようとしている、そういうわけですか? この電話番号はどこの業者から手に入れたんですか?」
プツッツーツーツー
('A` )<・・・・
Part2
これは電話ではなく、販売員がやってきたときのこと。
何やらヤーコンがどうとか、乳酸菌がどうとかいう話でした。
痩せぎすの骸骨みたいな男が、ヤーコンを食べると腸内細菌が活性化してお肌も綺麗になるし便秘も解消される、健康になる、とそう言ったのです。しかし、どう見てもこの男は健康そうに見えないばかりか、頭のほうもちょっとアッチ系らしい発言が多々あったので、とりあえずおちょくってやることに決めました。話によると、どうも彼は研修として売り歩いているらしく(嘘くさい)、その日最後の訪問がわたしの家であったらしい。実に胡散臭い。
ヤーコンを食べることによって腸内の善玉菌が活性化、というのにひっかかって、まずこう答えました。
「ヤーコンを食べたから善玉菌の増殖が促進されるのではなく、フラクトオリゴ糖によるのではないでしょうか? 金出して買ってもらうんですから、説明くらいちゃんと正確にしてください。で、確かにヤーコンにおけるフラクトオリゴ糖の含有量は素晴らしいですが、この値段は妥当とは思えません。この値を設定した理由はなんですか? それと、活性化という単語を使った理由も」
まあ実際はそんな馬鹿高いわけでもなかったんですが、値段なんてそもそもどうだってよかったんで、適当ぶちまかしました。『活性化』という単語については、まあ個人的に注意しているので訊いただけです。ウェブ上でも活性化という単語を使いまくるショップには要注意です。
すると骸骨男、小冊子を取り出しながらこう言いました。
「そういったことはここに全部書かれてますので」
あのな、販売員ともあろうお方が商品説明するのに冊子頼りか。しかもぺらぺらの。内容もまた役に立ちそうもないしろもので、やれ健康だの、やれこの低価格だの、そういう商魂溢れる部分だけ強調して、肝心かなめの大事な部分がそっくりお留守になっていました。きっと苦いコーヒーでも飲みに旅に出てしまったんだろうな、これを書いた人の理性は。
まあ確かにヤーコンってのは素晴らしい野菜ですよ。でもね、あいにく健康については間に合ってます(昔ざくろの女性ホルモンがなんとかとか騒がれたみたいですが、一連の騒動に荷担していた人なんかは、こういうのにもほいほい手ぇ出しちゃうんだろうな)。これがオレンジとかリンゴとかだったら、「今まで普通に食ってきたもんに、そんな凄い効果が期待できるわけねーだろヴォケが! それとも最新の研究結果が出ればその瞬間凄まじい作用を及ぼすようになるのですか?」とか言うところですが、というか既に以前リンゴ売りのあんちゃんに言いましたが、なにしろ相手はヤーコンですからねぇ。ヤーコンなんて食ったことがないどころか買ったこともありませんし、欲しいとも食いたいとも思いませんしね。
男は次にこう言いました。
「一日以上お通じがないと便秘で、便秘は危険です。そういうときこそヤーコンです」
わたしは思いました。こいつにこそ国は資金援助すべきであると。
「一日以上お通じがなかったとしても、便秘とは限りませんが。疫学調査によれば、三日に一度の排便がなされない場合は便秘としてもいいんですが、実際は便秘についてははっきりしてないんですよ。便秘なんてのは時間的なもので定義されるような問題じゃないんです。結局は個人差ということで、危険かどうかについても容易に判断できるわけがありません」
男は何やらお茶を濁しながらこう言いました。
「そうそう! ヤーコンにはポリフェノールが豊富なんですよ。赤ワインに含まれているくらいのポリフェノールが入ってるんです」
そこでまたブチギレですよ。ここぞとばかりにヤーコン茶を出してきました。どうやらワインを飲むよりアルコールのないヤーコン茶のほうが飲みやすい、ということを言いたかったもよう。
で、「この香り、いいですよ」とわけのわからんことを言いながら、わたしの顔のほうへヤーコン茶葉入りの粗末な紙袋を近づけてきました。
急にこの男をぶん殴りたいという衝動にかられて、必死に理性を保ちながら「結構ですよ」と紙袋を押し返しました。無表情で。
困った男はこう悟ったようです、『この人は買ってくれない』と。気づくのが遅すぎです。
「この値を設定した理由はなんですか?」などと訊かれた時点で気づくべきでした。むしろ気づかなければなりませんでした。
わたしは気がついていましたよ。紙袋に書かれた賞味期限らしき日付がとっくに過ぎていることを。
たぶん、というか間違いないと思いますが、男の裏の組織にはマニュアルが存在しているようで、彼がお次に取り出したものは、なんというか、こう……鉄製?のチャラチャラいう変な物体。持ち手の部分から、鉛筆みたいに細長くて平らな鉄製らしき板が数本まとめられ、ぶらさがっている。揺らすと耳に心地よい、とっても気持ちいい涼やかな音が出るという価値のまったくない商品。まっとうな商品だったらごめんちゃいm( __ __ )m って別に商品価値なんて人それぞれなんだから、わたしが価値がないと言っても問題ないはずだけどな。言い訳だって? HAHAHA!
ところで
ヤーコンはどこへ行ったのですか?
ヤーコン茶のときと同じように、これもまた「持ってみませんか」とばかりに近づけてくるので、「結構ですよ」と押し返しました。「こいつをてめーの鼻の穴につっこんで脳味噌かきまわしてやろうか!」と言いそうになりました、じゃなくて途中まで言ってしまいましたが、愛想笑いでなんとか切り抜けました。
そうするとですねぇ、人ってのは気まずくなるとどうにか逃げたくなるものです。が、そのときは「ではっ! どうもどうも!」とかにこやかに退散できるだけの雰囲気ではありません。困り果てた男は、今度はガラス製のチャラチャラいう変な物体を取り出しました。
あのーここまで書いたんで言いますが、これマジで実話です。
今度ばかりは男もそれを持たせようとはしませんでしたが、耳に近づけてきました。もちろん払いのけましたよ。払いのけて、男がそのガラス製の物体を取り落とすのを見るや、全ての物事の流れがスローモーションになりました。そういうわけで、はっしとその物体を掴み取って、「こやつ、割れた責任を俺ッチに押し付ける気だな?」という疑心暗鬼に苛まれながら、やっこさんに返してやりました。ああ、あのときわざと上手く握られないように渡して、それが割れるのを満面の笑みで見つめてやればよかった。
男はやることがなくなったのを悟られぬように、世間話を始めました。
「ところで、お仕事は何をなされているんですか?」
お前こそいったい何の仕事をしているんだ?
いかんいかん、ここで怒ってはいかん。短気をおこしてはヤーコン野郎の思うつぼだ(?)。なんとか平静を装いながらわたしは言いました。
「それをあなたに教えるメリットがあると思いますか?」
そうすると男、「そうですよねー」
ヤーコン男よ…
きみはバカかね
こうなるともうあれを言うしかありませんよ。
「あなたがこれ以上ここにいるメリットがあると思いますか?」
「そうですよねー」ほっとする男。
そんなこんなで、やっと帰ってくれたのでした。二階からエアガンで狙撃してやろうかと思いましたが、悪くすると殺しちゃいかねないのでやめました。別に改造なんかしてませんよ、ほんとに。
日本の販売員がああいう人ばっかりだと面白いのにな。まあボキは基本的にシャイな人なのであの程度ですみましたが、じっさい機嫌が悪いときじゃなくて本当によかった。
Part3
これも訪問販売員がやってきたときのこと。
「あっ! えっ!? オダギリジョーさん!? でも住所(?)……」
あんた視力いくつだ
しかも住所知ってんのか。こ、このやろう……
恐らくこういうことでしょう。ある角度から見ると誰かに似ている、光源がこれこれこのくらいだと誰かに似ている、髪形がこんな感じだから誰かに似ている、そういったことでしょう。こんなことは誰だってあるはずです。言われてみれば、風呂上りで髪を乾かして調整したばかりの状態で煙草を吸うと、なぜだかオダギリジョーに似ている瞬間があるようなないような……これはある特定の刺激がある一定の記憶を呼び起こすのに違いない。じゃあそれは単なる早とちりか? 芸能人ねぇ……
だが断る!
俺様は芸能人かぶれが大嫌いなのだッ! 腐女子とは違うのだよ腐女子とは! 芸能人に似てるって言われて喜ぶ輩の主体性を疑う!
あなたはこの世でたった一つ、これオンリ(ry
>------------------------
ところでこういった話はこれまでとして、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のCMを見て思ったことがあります。
あのCMでは「一昨日の夕食は何ですか?」などと言っていたと思うんですが、想起できる人のほうが少ないんじゃないかと。
なぜって、人間ってのは記憶すべきものを記憶しようと意識するとか、繰り返し想起してみるとか、毎日のように刺激を与えるなどしない限り、非常に簡単に情報を忘れてしまう(=思い出せなくなる、記憶そのものがなくなるわけではありません)生き物だからです。
いつも同じである情報を与えられれば記憶(=想起)できるということは、食事であれば毎日または毎回同じメニューでなければ覚えられない(思い出せない)、あるいは、食事をするたびに「これを覚えてやるぜ、見てろ愚民ども!」とか覚えるために意識するとか、日記に書いて寝たり起きたりするたびにそれを読み返すとか、そいうことをしない限り覚えられない、つまり思い出せないはずだと思うんです。
たとえば、毎日通る道の電柱がどのあたりに何本くらいあるかは思い出せるが、時たましか行かない遠くの映画館周辺の電柱が、どのあたりに何本くらいあるかは殆どといっていいくらい思い出せない、それと同じでしょう。
無意識的に取り込まれた情報は、思い出すのに苦労する。なぜならば、脳はその情報をいきなり重要なものだとは認識しないので。まあ一部の異常者(あえて天才とは言いませんが、これは良い意味でも悪い意味でもあります)を別にすれば、ということですが。
人間の記憶は指数関数的に減少するとする忘却曲線(忘却曲線自体の批判は置いておくとして)によれば、覚えようと意識し努力したものであっても、記憶してからその記憶した情報を繰り返し思い出そうとしない場合、一時間で約五十六パーセント、二十四時間後には約七十二パーセント程度忘れている。ところで、食事はほとんど無意識化しているでしょう。メニューを認識し意識するのは手をつけ始める最初だけで、その後はあまり意識していないと思います。また、人間は興味がないものは覚えにくいのです。こうなると忘却スピードなんてもんはそりゃもう凄いもんでしょう。
しかも記憶は上書きされます(上書きされない場合もあります)。食事が「食事(の内容)」という一つのカテゴリかつ一つの記事(わかりにくい比喩だなおい)として認識される場合、次に食事をすると記憶が上書きされて、過去の食事の記憶が消えます。食事をしたという記憶はあるが、何時にどんなものをどれくらい食べたかなどは思い出せなくなる場合があります。
まっ、大方の理由は無意識的食事によるのでしょうが。
そういうわけで、一昨日の夕食を思い出せるのは、同じ食事を短期間(または短時間)に繰り返し、少なくとも一回はとった人か、わざわざ食事内容を覚えよう思い出そうと頑張っている人、またはとても記憶力のいい人くらいのものでしょう、というわけです。繰り返すってのは、たとえば一昨日のメニューであれば、その翌日に同じ食事をとって「そういえば昨日もこれだった」と思い出させる作業、すなわち想起作業です。短期間でないと明確な日付が思い出せなくなってきます。
まあ一昨日の夕食メニューを思い出せなくても問題はないと思いますぜ。
あのCMには、思い出せない人は脳が衰えているとか衰えつつある、ってなニュアンスが含まれているような気がしてならないのですが、思い出せなくても衰えているとは限りません(←ここ重要)。また「衰えている」ことの定義というのも提示されていないのでなんとも……
テレビって怖いですね
FUCK!
この記事を読んだからといって「絶対大丈夫なんだ」とか思い込まないでください。肯定的意識は判断を見誤らせます。オイラを見てりゃわかるだろ。
えっ? お前は思い出せたのかって?
笑止千万ですよ
もちろん思い出しましたよ。朝食なら。
うあああん、なんで今日は女神さまっがやらねーんだよお! 今週のいちご100%録画失敗しちまったしよおおおおお! もう踏んだり蹴ったり。
この怒りを何者かにぶっつける。