”黙殺の音”低周波音 silent killer

サイト「黙殺の音 低周波音」http://yatanokarasude.gozaru.jp/tei/tei.htm

黒板をひっかく音は「低音」が決め手だって本当?

2022-01-06 09:49:06 | 低周波被害

NHKBSのイグノーベル賞のドキュメンタリーを見ていて、過去の受賞に「黒板をひっかく音を不快に感じるのはナゼか?」というのがちらりと見えた。

検索してみて、その内容は、「やっぱりねー。ソーダよねー」で全く納得。それなりの科学者にとっては既に結論に至っていたことなのだ。

ま、しかし、低周波音被害に関する”利害関係者”達(環境省などを含む日本の低周波音に関する”専門家”、たち)は、産官学こぞって、こうした研究の事実を『科学的知見』とはみなすことはなく、”聞こえない音は人間の健康に影響しない”とのお題目を唱えている。


因みに、今や低周波音被害において、”悪名高きモノ”となった「参照値」は、何度も述べるが、「低周波音は人間の健康に影響しない」などとは言っていない。単に「低周波音がその被害現場で被害原因として影響しているかどうか」を知る参照(→参考?)にしてくれと言っているに過ぎない。

何時から、『「参照値」を越えなければ問題無い→聞こえな無ければ問題無い』となったのか。

そもそも、「参照値」はその算出の過程の実験に於いて、「聞こえるかどうか」という聴覚閾値の実験から創られているからに過ぎなく、当然ながら「聞こえるかどうか」に基づいて居る。

それがどこでどう人間の健康と完全にリンクしたか、思いだしてみた。それは風車の低周波音が問題となった、あの『ちゃぶ台返し』からだ。

山田先生もお元気な内に、「参照値」について、一言コメントして頂きたいモノだが…。

風車騒音被害に低周波音被害はない 環境省 平成 24 年度 風力発電施設の騒音・低周波音に関する検討調査業務報告書


人間にとって重要な情報源である「音」。ことばを聞き取ると言うコミュニケーション・ツールとしてだけでなく、危険の察知や心やすらぐ音楽など、感情と密接な要素が多い。

「黒板をひっかく音」は、なぜ嫌われるのか? 子どものイタズラの定番として知られるこの音は、意外なことにサルの鳴き声とそっくりの音色で、古代の記憶が「危険」のシグナルと判断するため不快に感じるらしい。かん高い音でありながら、聞き取れないほどの低い周波数をカットすると、なんとか堪えられるようになるフシギな音なのだ。

■古代の記憶が「危険」を伝える音
黒板をひっかく音を不快に感じるのはナゼか? 興味本位ならアリだが、理由がわかったところでなにに応用するか悩んでしまうようなテーマを研究したひとがいる。アメリカ・イリノイ州にあるノースウェスタン大学のヒレンブランド氏らの研究チームは、この音がイヤがれる理由を研究し、2006年にイグ・ノーベル賞を受賞しているのだ。聴覚の専門家である同氏に加え、心理学の専門家も加えた研究チームにというから、その本気度がうかがえる。

この音が不快に感じるのは、サルの鳴き声に似ているからだ。

ここでのサルは「マカク属」と呼ばれる種で、危険を伝えるときの鳴き声が「黒板ひっかき音」と波形が似ているため、同じ音のように聞こえる。また、人間とサルは同じ霊長(れいちょう)類であることから、黒板の音=危険を伝える声=不快、と結論づけられているのだ。

赤ちゃんの泣き声と発情期のネコの鳴き声など、自然界にはまったく違うのに同じように聞こえる音は少なくない。とくに危険を感じた際の鳴き声は、仲間にも警戒をうながす役割も果たすので、目覚まし時計と同様に「心地よくない」音が用いられる。この鳴き声はヒトの世界ではすでに使われていないものの、黒板ひっかき音が古代の記憶を呼び覚まし、警戒=不快を感じさせているのではないかと考察されている。

■低周波が不快の原因
さらにフシギなのは、低音をカットすると聞きづらさが薄れる点だ。
黒板ひっかき音を文字で表現するなら、誰もが高音と表現するだろうが、音を加工すると、
 ・高音をカット … ほとんど変わらない(=聞きづらい)
 ・低音をカット … やや改善された
と、高音よりも低音が嫌われる要素であることが分かった。よりにもよって3~6ヘルツと、極端に低い音が不快感を生み出していたのだ


人間が聞こえる音の高さは20~20,000ヘルツ前後といわれ、20ヘルツ未満は「低周波」と表現されるのが一般的だ。つまり、問題となる3~6ヘルツは音として聞こえているわけでないので、心理的に作用していることを意味している。これが超低周波音である。

音の高さをあらわすヘルツは、1秒間に起きる波の数をあらわすので、3ヘルツなら毎秒3回のうねりや振動になる。これらは音として聞こえなくても「からだ」で感じるひとが多く、公害源にもなっているぐらいだから、不快と感じて当然だ。

低周波を受ける環境ではイライラする、頭が重い、よく眠れないなどの不快感をうったえるひとが多く、なかには自立神経失調症にまで発展することもある。警戒をうながす音色、不快と感じる低周波が含まれていれば、誰もがイヤだと思うことの動かぬ証拠と言えるだろう。
 

■まとめ
 ・黒板ひっかき音は、サルが危険を伝えるときの鳴き声とよく似ている
 ・低周波と呼ばれる3~6ヘルツの低音も含まれ、カットすると聞きづらさが減る

低周波音とその人体への影響に関する研究について

その特性が明らかになれば、低周波音によって心理的影響が生じるメカニズムの解明に繋がる可能性があります。また将来、それを利用した新しい影響評価方法を提案することも期待できます。

 高橋先生は延々と”研究”を続けられるのでしょうね-。

 「…。それは科学の問題ではなく、企業や政治の問題です。…」

これはあるドラマで女性生物学者が議員を前にした委員会での発言で、この場合の「それ」は遺伝子組み換え食品の話です。日本のドラマではありませんが。

初稿 2018-06-24 11:09:36
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2 Comments

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Unknown (Unknown)
2018-10-15 05:41:22
病人を増やす政治・・・
β波は、疲れる脳波 (家族崩壊しました)
2019-07-27 02:14:56
新築に住んで、すぐ隣家エコ機器からの低周波音被害。ローンは払いながら、アパートに引っ越しても、低周波音被害で受けた身体の痛みは、なかなか治らず、いろいろあって、とうとう家族崩壊しました。当時、隣家エコ機器の周波数を測ったら、30ヘルツ辺りが特に強かったです。脳波は、音からも影響を受けることを、脳の本で読みました。30ヘルツは、働く時の脳の状態。β波に区分されます。β波は、がんばる時になる脳波で、疲れる脳波です。これを夜通しあびせられると、脳は休めません。音波振動は寝ていても、脳に直結している耳を揺さぶり、脳波を、がんばる脳波にさせられます。安らぎの脳波になれないため、寝られないし、寝られないことで、免疫力も下がります。

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