今更ながら映画「DREAM GIRLS」のレビューを書いてみようと思います。
以前より書こうと思っていたんだけど、なかなかタイミングがなくて・・・
沢山の事を思う作品なので、文章長いです・・・
この作品、ビヨンセ主演と言う事もありダンス業界、音楽業界、クラブ業界、おいらの周りの多くの人たちが見た事でしょう。
先々月位かな?おいらも改めてDVD購入して鑑賞しました。
とにかく音楽的には乗りに乗ってるビヨンセを筆頭に、エディ・マーフィー、ジェニファー・ハドソンと素晴らしいシンガー、楽曲ばかりです。
で、その事ばかりフューチャーされて(?)、重要な所をクローズアップしきれていない・・・。そんな気がします。
モータウン、ダイアナ・ロス、シュープリームスを取り上げたこの作品、ショービズ界の光と闇を見事に表現しています。
タレントサイドの思いとマネージメントサイドの思い・・・どちらも苦しいほどわかる事だけど、完全に納得出来なかったり、でも仕方なかったり・・・矛盾だらけの芸能界。
これ、日本でも同じ事ですね
それぞれの思いが完全に通る世界ではない。理想論を振りかざし、真っ白なまま生きて行ける世界ではない。
それでも、その理想を追い求めて、それに最も近い位置で勝負したい。
その為に我慢しなければいけない事や妥協しなければいけない事、諦めなければいけない事も・・・。
おいらも常に葛藤しながら戦っている事だけど、本当に考えると考えるだけグルグル回って虚しくなります。
人間誰しも自分が一番なのは解るけど、そればっか言ってる奴は、業界で生き残る事なんか出来る訳ない。
しかし、周りの事を考えたり、仲間の事を考えて行動する事も時には見当違いの方向に進んだり、そうでなくても理解してもらえなかったり・・・。
結局、映画でもその事についての解決は何もしていないのですが、現実世界の業界でもその曖昧な状況は変わらず、どこか諦めながらこの世界で勝負している自分もいます。
後進の事だけなく自分自身のこれからの事を考えても、良い解決法は見つからないまま・・・。
でもそれが芸能界、そう言わなければならないのがショービズの本質なんでしょうか?
本当に良いモノややりたい事を続けるにはメジャーを諦めるしかないのか?
権力のある誰かの指示を守らなければならないのか?
パワーバランスを考えた根回しをしなければならないのか?
純粋にパフォーマンスや物作りをしていくには、何か大切なモノを捨てないと成り立たないのかな?
・・・・解決策は長年この業界にいても見つからず、それを見て見ない振りをしながら、自分自身で最良と思える方法でその度に戦ってきています。
それでも、その事を批判されたりする事もあり、そういう気持ちになる人達の気持ちも分かったり、でも仕方なかったり・・・。
勿論、自分も他人の事を批判する事もありました。そう、それも仕方ない事だったり・・・。
本当にややこしい世界です。
今書いているだけでも何回も同じトコ、くるくる廻ってますね・・・。
そんな日々おいらが抱えて、隠している事柄が見事に作品になっている映画だと思います。
きっと同じように見ながら目を細めてしまう人も多かった事でしょう。
これから見る人も、もう一度見直してみる人も、そういった事や自分自身を重ね合わせてみると、ちょっと違う作品に見えるかも。
音楽の素晴らしさの裏にある様々な葛藤を感じて共感してもらえると嬉しいな~・・・。
すでに同じ思いになっている人たちも沢山いると思います。
どうにもならないこの状況が、その事を感じている皆の力で少しでも良い方向に進むと良いですよね~。
もう、数年前までのように「芸能界嫌いっ」て言葉だけで逃げていちゃいけないんだなって思っている今日この頃のおいらです・・・。
DREAM GIRLS WEBSITE
http://www.dreamgirlsmovie.com/
どの世界も大変なのは当然だよね。
どこでも楽しようとしてる人はいるし、努力しようとする人もいるし・・・。
まあ、おいらも頑張るけどあまり期待しないでね・・・
もちろんサラリーマンだって悩みはあるんだけど。
アーティスト系の人は「捨てなきゃいけないこだわり」
「捨ててはいけないこだわり」
「何が個性?」「何が理想?」
「稼げなきゃ意味がない」「稼ぐだけでは味気ない」
・・・考えれば考えるほど眠れなくなります。
ドロップアウト組からすると羨ましいし
がんばっていって欲しいと願います。
応援してますよ!
業界の色んな人達とそんなこれからの世界について考えたりもしてきたけど、なかなか力が足りなくて、変えて行く事は難しいです。
微力ながら、努力してるんだけど・・・、まだまだ足りないね
映画はとくさんが好きそうな楽曲がてんこ盛り
是非観てね
大変な世界だなぁ・・・
長い間悩みながら葛藤しながら成長し続けるGOくん、レスペクトです☆
頑張って!