木の実、花の実、私の身

花が咲き終わった後、実をつける。
この実をよぉくみると、実にいとおしい。

空飛ぶくじらの夢

2015年06月28日 | 癒しの森工房 ナチュラル・レイ・ライン
空飛ぶくじらの夢を見た。

私はくじらよりももっと高い所からみていた。

最初は一頭のくじらをみつけた。

子どものイベントで気球が空を飛んでるんだと思って見ていた。

そのうちにたくさんのくじらが円を組んでゆっくり空を飛んでいた。

わたしはスゴイとおもって写真を撮ろうとしたとたん

くじらたちはもっともっと多くなって、

いっせいにイワシの大群みたいに早い動きをしていた。



そういえば“みなみらんぼう”の空飛ぶくじらっていう歌があったっけ。




ある朝ある町で鯨が空を飛んでた

海よりも広い大空 夢を求めて飛び立った

昔の森の中には鯨が暮らしていた

幸せの花の咲いてた森で楽しく遊んでいた


いつか時代(とき)の流れに押し流されて

海に沈んだ可愛そうな鯨


今では海でさえ鯨は暮らせなくて

せっせと羽を作って狭い波間を飛び出した


話は五十年経った後の出来事

宇宙には夢が広がる

だけど地上は荒れ果てる

みんなはある町の窓から鯨を見た

大空が暗くなるほど鯨で空は埋まった


いつか人の流れに押し流されて

空に飛び立つ可愛そうな鯨

その日の昼過ぎに哀れな鯨の群れは

つぎつぎに撃ち落とされて

魂だけが飛んで行った