KANON廃園

スタジオカノン21年間の記録

2005年の仕事①〜腐女子待望のボーイズラブ解禁!

2019年10月10日 | カノンの記録
★「好きなものは好きだからしょうがない!!」2005年1月〜3月放送 全13話

  原作 プラチナれーべる(ゲーム「好きなものは好きだからしょうがない!!」より
  ゲームシナリオ 沢城利穂
  キャラクター原案 つたえゆず
  監督 二宮ハルカ (宮崎なぎさ)
  シリーズ構成  池田眞美子
  キャラクターデザイン 山口真未
  美術監督 柴田千佳子
  色彩監督 秋山久美
  アニメーション制作 ZEXCS
    
   ※原作は18禁ボーイズラブのアドベンチャーゲーム。

ボーイズラブというジャンルのアニメはOVAでは結構以前からあったものの、TV シリーズとしては異例の初物となったようです。
まあそこは「ダ・カーポ」などと同じくエロアニメではありません。

二重人格者の少年達の心の闇と失われた過去の記憶との葛藤、その真相究明というシリアスベースながら、
少年達の絡みはギャグテイストも織り交ぜてで爽やか学園ドラマ風味に作られました。

横浜の某大学に取材して、学食、図書館など、キャンパスのおしゃれな雰囲気を演出。

当時は別作品と重なっていたため、思い切って中堅スタッフに設定を担当してもらいました。
ついで、美術補佐として各話の担当もお任せして、デジタル班主体で、背景作業を進めてもらいました。
もちろんメインのボード作成や背景チェックはしましたが、
この体制に制作会社側への根回しが足りなかったため、制作サイドから少々不満の声が上がってしまいました。

(スタッフを育てたいのはわかるが、もう少し私が美術監督として表に立って欲しいというようなことでした。)

スタッフを美術に押すにはまず制作会社、監督はじめ皆様への事前の了解が必要なのですが、
さらっといきなりやりすぎたのかもしれません。
今思い起こせば
言葉足らず、愛想足らず、要するに営業下手だったようで・・・。
反省してます。

でもこれを機に担当スタッフは美術監督への道を進む足がかりになったと思います。


少年達が暮らす寮。キャンパス内にあります。


校舎に向かう道

 学校全体が緑豊かな高台にあるという設定です。