カプアン通信

平成30年度犬猫殺処分データ図解（猫編）

2020年01月22日 23時01分59秒

前回に続き第2回「猫編」です。

日本列島の地図を使い
どのエリアがどのくらい殺処分が減ったか
4年連続のデータで比較します。

各エリアの殺処分数は自治体としての「都道府県」ではなく
カプアンパパが独自に計算した、地域の自治体を全て合計したものになります。

平成27年度から29年度にかけては、
毎年、濃い色のエリアがどんどん減っていきましたが
犬と同様、平成29年度から30年度は、あまり大きな変化がないように見えます。

北海道が「500〜799頭」から「200頭〜199頭」
青森が「800〜1,499頭」から「500〜799頭」に減少したので
日本列島の北部は明るくなりましたが
青森以南は大きな変化がなく、残念です。

それでも、減らしたエリアは、北海道、青森以外には、
茨城、埼玉、山梨、京都、滋賀、奈良、兵庫、大阪、長崎などがあり

逆に殺処分が増えてしまったエリアは、群馬、宮崎などがあります。

では、実際のデータを掲載します。

またまた、お詫びをしないとならないのですが、本当は猫の引取の総数は
56,404頭とならないといけないのですが
集計のミスがあったのか、56,259頭と、145頭多くなってしまいました。
全体の0.2％くらいなので、大きな影響はないと思いますが
ランキングには影響するかもしれません。
どうかご容赦ください。

まずは、殺処分のランキングです。

1位の福井エリアは平成29年度は42頭で全国2位でしたが一気にひと桁まで減らしてきました。
2位の熊本も、前年度の33頭からほぼ半減してきました。

ワーストのほうの順位に入ってますが、長崎エリアは
前年度2,588頭から1,756頭と、800頭以上減らしました。

平成29年度のデータと比較すると、引取数を大幅に減らしたエリアが目立ちました。
もしかすると、これまでは野良の子猫などを「所有者不明猫」として
センターに持ち込むケースが多かったのが、「TNR」や「地域猫」として
地域で見守る風潮が増えてきたのかもしれません。そうだとすれば嬉しい変化です。

続きまして、「生存率」のランキングです。
「生存率」につきましては前回の「犬編」をご参照ください。

ちばわんが関わっている千葉エリアでは、殺処分の実数では全国27位でしたが
生存率では、引取数が多くないこともあり、全国9位の好成績でした。

ただ、全体では、平成29年度の生存率の平均が43.6％だったのに対して
平成30年度は46.15％と微増なのが残念です。
犬の平均は80％を超えています。ひといきに改善させるのは難しいのかもしれませんが
毎年10〜20％くらいずつあがらないものかな、とも思います。

次回に続きます。

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