カプアン通信

今どきの若者は




今回は犬のはなしではありません。
写真は昨日のカプアンたちの散歩風景ですが
話の内容とは関係がありません。




私は20代で脱サラし、以来30年ちかく独りで仕事をしてきたので
大きな会社の社員の方などより、若い人に会う機会が少ないです。




唯一、ちばわんのイベントでは、上は70代から下は10代くらいの
さまざまな年代の人と会って会話をします。
20代や30代のボランティアさんの知りあいも大勢います。




ボランティアさんたちは「人間力」が高いと思います。
前にも書きましたが、とくに「預かりボランティアさん」は
犬猫の飼育が得意というだけでなく、見ず知らずの保護犬猫を希望する家族のかたと
穏やかで適切なコミュニケーションが取れる能力が必要です。
そのため、真面目で温かな人柄の方が多いのです。
犬や猫の「命」のことをいつも考えているので
実年齢が若い方も、大人な考えができる人が多いと思います。
それは、保護ボランティアを志す方の特性なんだろうと思います。




そんな若いボランティアさんたちとは別に
ここ数年、両親の介護をとおして
介護の現場で働く若者と知りあうことが多くなってきました。

最近の若者(おもに20代30代)はメール世代で、
他人との生のコミュニケーションが苦手なのではないか?
などとステレオタイプな評価が世間のおやじたちにあるかもしれません。

でも実際に会った若い人たちには、いつも感心することばかりです。




最初に感心したのは、ある介護用具レンタル会社の営業さんでした。
その人は、おそらく20代前半くらいの若い女性でした。
初対面のときから、父の日々の生活のことを親身になって考えてくださり
営業の話だけではなく、父の昔話に1時間以上つきあい
人づきあいが苦手な父が楽しそうに会話をしたのが驚きでした。

ユーザーである老人の心をとらえることは、営業の大事な心得かもしれませんが
彼女からは、ごく自然な「老人をいたわる気持ち」が感じられました
それは、若者ならではの「しなやかさ」から来ているのかもしれません。
介護用品は寝具のマットレスなど、大きくて重い商品が多いのですが
ひとりでクルマを運転して、大荷物の運搬もこなしてました。
何より、楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。




そして、昨年暮れに母が入院したあとから、
毎日、介護のヘルパーさんに来てもらっています。
うちに来ているヘルパーさんたちは6人いますが
全員若い男性です。

よく来るメガネの太った男性は、
秋葉原にでもいそうな、ごく普通の若者ですが、
雨の日も、雪の日も、朝時間どおりにやってきます。
早くに着いてしまったとき
外で雨に濡れながら待っているときがありました。

父の足浴や、からだふき、着替え、掃除など
いつも一生懸命働きます。




父は日によってや、時間によって感情の起伏が激しいです。
おそらく、身体の自由が効かないことや、耳が遠くて人の話が聞き取りにくいこと
激しい物忘れ、身体の痛み、死へのおそれなどあって
ときに自暴自棄になり、すべてのサービスを断るよう
母に電話をかけさせようとしたり、玄関先で追い返すよう命令したりします。

自分で、介護サービスの会社や看護士の会社に電話して
「明日から来なくていいです」と伝えたこともありました。

でも、サービスを受けてくれないと、母や私たちが困りますし
本人の健康のためにも良くないので、私から改めて依頼します。

父は、朝やってくるヘルパーさんを見て
「断ったのに何で来るんだろう」などと言いますが
ヘルパーさんは
「○○さんが心配だから来るんですよ」と優しく言いました。
それを聞いて父は黙ってしまいました。




他にも、機嫌が悪いと寝室に閉じこもってふとんに入ってしまいますが
看護士さんは、「どこか痛いところがないですか?」と言いながら
部屋に入っていって、体調を検査し、どこも悪いところがないと
「調子が悪くないのに寝ているのは身体に良くないですよ」と起こしてしまい
さいごにはリハビリ運動までさせることに成功しました。

どの介護士さんも看護士さんも、
年寄りの気持ちをラクにさせる話術を持っています。
高いコミュニケーション能力だと思います。
それを、若い人たちが身につけているのを見ると
ちょっと自分が恥ずかしくなります。




今朝、介護の仕事を終えたメガネの彼に年齢を聞いたら
21歳です。と答えました。

自分が21のときは、彼よりずーっと未熟だったと思います。


どんな世界でも、一生懸命働く若者は
素晴らしいな、と
すがすがしく感じることが増えてきました。






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迷子犬探しています。



ぽんず、無事保護されました。ご協力ありがとうございました!



11月3日朝、埼玉県南埼玉郡で、ちばわんの卒業犬が迷子になっております。
首輪もリードもつけておりません。埼玉県南埼玉郡周辺の方がいらっしゃいましたら、
注意していただけると助かります。

これらの犬を見かけましたら、場所と時間と、どちらに向ったかを
表記の連絡先までご連絡をよろしくお願いいたします。
ちばわん迷子ブログもご覧ください。→http://maigowanny.exblog.jp/

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ちばわんいぬ親会ねこ親会(保護犬猫の譲渡会)のお知らせ


参加にゃんこの詳細はこちら→http://shinagawac.exblog.jp/
参加わんこの詳細はこちら→http://shinagawad.exblog.jp/
ウエルカムセンター周辺への路上駐車・駐輪はご遠慮ください


参加わんこなどの詳細は後日発表されます。


参加にゃんこ・わんこなどの詳細は後日発表されます。

コメント一覧

カプアンパパ
クミさん
たぶん、どこの国にも、一生懸命働く若者はいるんでしょうね。
クミさんは若い頃から長い間、世界各国の生活を通して、世界各地の人間や仕事を見てこられたと思いますが
日本の「おもてなし」が話題になったように
もしかしたら、介護のように人間に対するサービスは日本人の得意分野なのかな、と思います。
日本は急速に高齢社会になっており、人出不足のため、海外から労働者を受け入れて老人介護にあたらせよう。と考える者もいるようです。
私は、介護についていえば、それは難しいのではと思います。
いや、介護に限らず、日本の若者に期待をしたいです。
クミ
http://kuminaess.dreamlog.jp/
なるほど、素晴らしいです。
日本の未来はまだまだ明るいですね。

世界は複雑になって、今の時代を生き抜いていくには多大なパワーが必要なのでしょう。
だから挫折してしまう人も沢山いて、そういう例が取りざたされるケースが多いのでしょうね。
本当は、こうやって頑張っている若者が沢山いる!
これからも世界では困難が沢山あるのだろうけれど、真剣に取り組む若者の努力が報われる世界であって欲しい、と切に願います。
そして彼らを守ることが、昔の若者(=自分)の役目なのだと、カプアンパパさんの記事を読んで思いました~。

カプアンパパ
まるまるさん
年をとると、だんだん賢く(ずるく)なったり
苦手なことから逃げてラクをしようとするのかもしれませんね。
若いときは、情熱や勢いがあっても、次第に「壁」にぶつかって萎えてしまうのかもですね。
自分は苦手なことから逃げてばかりいたので
どうか若者たちには「へこたれないで」と応援したいです。

介護の仕事の若者たちは、たいへんだと思いますが、みんないい笑顔です。
おそらく高学歴とかではないのかもしれませんが
いい学校を出たって学べない経験を積んでいるんだろうなと思います。
日本の将来に期待したいです。
カプアンパパ
幸多家さん
すみません、さきほどは
幸多家さんへの返信コメントでした。
ワインを飲み過ぎてしまったので・・・
カプアンパパ
現代の若者はコミュニケーションが苦手
というのは、誤報だと思います。

私も、あがり症で、人前で話すのが苦手です。
たぶん、どこかで、恥ずかしさや、失敗したくない
という弱い心が邪魔しているのでしょう。

若者には厳しい時代と言われますが
厳しいなかでも仕事に頑張る若者たちに
逆に勇気をもらいます。
まるまる
パパさんの感じていること、私も常々感じています。
穏やかで、勤勉な若者は沢山居ますよね。
逆に年長者でも、自己中心的でずる賢い人も居ますし。
年齢を重ねていくからこそ、そうなってしまうのか。。?
年齢は関係ないようにも思いますが、どうしても年長者を厳しい目で見てしまいます。
若い人たちにそのような人が多いと聞くと、
日本もまだまだ大丈夫!と頼もしい気持ちになります。
何かと慌ただしく、色々な問題が山積みの現代ですが「今どきの若者」も、「かつての若者」も、力を合わせて乗り越えていける社会でありたいものですね。
幸多家
まったくもって同感です!
会社でも、見た目はヘロヘロなのに結構しっかりしてたり、
特に人前でしっかり喋れる人が多いなぁと思います。

私が社会人になった頃を思い出すと、恥ずかしいくらいです。
しかも、未だに人前で喋るのは大の苦手です。。。

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