カプアン通信

冬来たりなば春遠からじ

毎年、3月4日が来ると
サリーのことに触れないわけにはいきません。

先代のサリー(シェットランド・シープドッグ)は
ちょうど6年前の2005年3月4日の朝11時5分に
天国に旅立ちました。

サリーとの出会いから別れについては
こちらのページに綴ってあります。


6年前の東京は、いまより寒い日が続き
3月4日は大雪が降りました。
春がとても待ち遠しかったです。

おそらく、今闘病しているわんこの家族や
人間の家族を看病しているご家族は、
はやく春が来て欲しい、春になったら、
桜の花が見られたら
病気がよくなるかもしれない

そう思われている方が大勢いらっしゃると思います。

我々もそうでした。
サリーは、乳がんが脳か脊髄に転移しているという診断で
立ち上がることができなくなり、重度の腎不全にも罹ってましたが
なんの根拠もないですが、春になって暖かくなったら
いまより体調が改善するのでは、と思ってました。




2005年2月の私のダイヤリーです。
私はとてもずぼらな人間で、普段は手帳に予定などあまり書かないのですが
サリーが亡くなる直前の月はサリーの記録や通院予定で埋め尽くされました。

2月5日(土)の夜からサリーの夜鳴きがはじまりました
2月8日(火)から添い寝をはじめます
2月11日(金)以降、立てない日が続くようになります・・・


そして3月に入ってからは、朝、動物病院に預けに行き
点滴をしてもらい、夕方迎えに行く、という生活がはじまります。




亡くなる前年の春。お昼寝のサリー
おシッコが漏れるので、いつもおむつをしてました。



3月2日の夜からは、1階の私の仕事場にサリーと寝具を運んで
妻と交代で、徹夜で看病しました。

元気な頃は、1日中寝てばかりいたサリーでしたが
3月2日の夜から亡くなる日まで、
私たちの前では一睡もしないでいつも目をあけてました。

からだが辛いのか、死ぬのがこわいのかなと思ってましたが
もしかしたら、日中、動物病院に預けられていたので
我々との時間を大切にしたかったのかもしれない、と思えてきました。

そうだとしたら、数時間とはいえ、離れ離れにしたのは
かわいそうだった、と思います。


そして、大雪注意報が出た3月4日。
延命治療の継続をやめて
朝、家族全員がサリーの様子を見にきたとき
サリーは安心したかのように、旅立ちました。

あの光景は、たぶん、一生忘れません。


たった数ヵ月の経験でしたが

犬が病気や怪我になって看病をして、看取って、別れを経験しないと
どんなに犬が好きだったとしても、
真の意味で、犬と人間のあいだの家族としてのつながりを
感じるようになるのは難しいのではないか
とさえ思うようになりました。

なので、サリーとのお別れのあと
およそ半年後でしたが、自然にアンジェロを家族として
迎えることができました。

アンジェロという名前は「天使」という意味ですが
アンジェロがいたずらっこの天使みたいに可愛かったのと
サリーが、生まれ変わって天から我が家にやってきてくれた
という意味も込めて、つけたのです。




サリーはいつも笑っている子でした。

いまも天国で笑っているかな





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ちばわん ねこ親会いぬ親会のおしらせ



今週末3月6日(日)11:00~15:00  品川区公共施設にて開催!
室内なので雨が降っても寒くても大丈夫!(荒天時のみ中止)
遅めになると思いますが、犬のおやじもお手伝いにうかがう予定です。

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チャリティコンサートのお知らせ

犬猫たちの現状を伝える活動をしているEntrapure(エントラプーレ)さんが
第2回目のチャリティコンサートを開催します。
演奏の他に、センターの現状や保護された犬猫達の映像を文章とともに映して
少しでも現状を知ってもらおう、という内容のコンサートです。
収益金の一部がちばわんや他のボランティア団体に寄付されます。
『Happy Smiles』の写真募集は締め切りました。ご応募ありがとうございました。



↑演奏題目など詳細は上の写真をクリック!

【日時】2011年4月30日(土)13:30 開演(12:30開場)
【開場】浜離宮朝日ホール(最寄り駅: 都営大江戸線 築地市場駅ほか)
【チケット】¥4,000(全席自由)
【チケット購入方法】
・1月29日(土)よりe+(イープラス)にて販売
・ファミリーマート店頭にある『Famiポート』でも購入可
・事務局宛て(info@entrapure.com)メール申し込みも受付

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ミミちゃんのいぬ親さま募集中



ゴールデン・レトリバーのミミちゃんは
長年連れ添った飼い主さんが、失業したため飼育不可能になってしまいました。
ミミちゃんはがんに罹っており辛い病状ですが、
新しい家族との出会いを信じてがんばっています。
ミミちゃんに生涯寄り添ってくれる家族と、ついのすみかを探しています。
詳しくは→「わん&にゃんのいる暮らし」をご覧ください。

コメント一覧

カプアンパパ
クミさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
ありがとうございます。
サリーは、おしっこやウンが出なくなり、獣医さんに出させ方を習ったのですが、わたしの手ではどうしてもうまくいかず、日中、獣医さんのところに預けていたのです。
亡くなる直前の日々が離れ離れでかわいそうでしたが、最期を看取ることができてよかったと思っています。
アンジェロ・カプアを選んでくれたのもサリーの力でしょうね。
マリアさんもサリーが結んでくれた縁かもしれませんね。
わたしも、写真で見るマリアさん、サリーを思い出します。
クミ
ちょっと出遅れてしまいました・・・
サリーちゃんが最後目を開けていた話に胸が詰まりました。
ご家族に看取られ、穏やかに旅立っていったサリーちゃんは本当に幸せでしたね。
次の「天使」にご家族を引き合わせてくれたのもサリーちゃんでしょう。

会ったことはないけれど、マリアさんにダウンを着せるたび、「サリーちゃんもこれを着ていたんだなぁ」と自然に思うんですよ。
これもサリーちゃんが繋いでくれた「縁」なのかなぁ・・・と思います。
カプアンパパ
メイマミ&アイママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
ありがとうございます。

サリーはほんとに穏やかな犬でしたので、幸せをもらったのは我々の方です。一緒に暮らしたのは2年に満たない時間でしたが、とても思い出深い日々でした。

保護されたわんちゃんねこちゃんたちも、残された時間の長さより、どれだけ大きな幸せと出会えるかですよね。

サリーは人間大好きで穏やかなわんこでしたが、他の犬とはケンカ腰になるときがあり、虹の橋でカプアンたちと
出会ったらどうなるか、ちょっと心配ではあります(苦笑)
カプアンパパ
あずきママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
犬猫は大切に飼われるようになり、寿命が伸びて、人間と同じように、がんや、認知症などの病気にかかるケースが増えていると聞きました。
弱い立場の犬猫が老いたり病気になるのは切ないことですが、それに向き合う経験をすることで、人間の老いや病気や死についても考えるようになると思います。ほんとうに辛いことですけどね。
でも、犬猫の死を経験した人は、機会があれば、また新しい命を迎えて欲しいです。
メイマミ&アイママ
http://wan-nyan.iza.ne.jp/blog/
サリーちゃん幸せな犬生でしたね。

保護ワンニャンと関わってると、過去はもぉどんなでも良い、これから…
そして最後の本当に弱ってしまった時に、大好きな人の温もりの中で過ごせたら、幸せな犬生なのではと思ってます。

温かいお話を有難うございました
あずきママ
http://sakuransmr.exblog.jp/
カプアンパパさん、サリーちゃんの看護記録、ジーンとしながらみました。
年老いて病気になって・・・というのは、人間に限らず、ペットも同じです。最期まで家族と一緒に居られれば、犬も幸せだろうと思います。
サリーちゃんも、きっとカプアンさん一家に感謝しながら旅立ったことでしょう。そしてそれにまた人はいやされるんですよね。
カプアンパパ
ロンママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
人間は、家族はもちろん、お医者さんや看護士さんがお世話をしてくれて、もしものとき一族みんなでかけつけてくれますが、犬は飼い主だけが頼りなんですから、最期まで面倒をみるのが当然ですよね。

それに、一生面倒をみてあげられる存在は、人間にとっても貴重なことだと思います。昔と違って「死」は身近なものではなくなりましたから、「命」のことを考えたり、子どもにとっても大切な教育になると思います。

最期まで愛情を注げないのは、室内飼いをしてないことも大きいのでは、と思います。日本の風習もあって、困難なのかもしれませんが、室内で暮らせばより家族の絆が深まるはずです。

森田さん、そんなことではいけませんよ。野犬野良猫収容施設くらいにしか思ってないのかもしれませんね。
カプアンパパ
りりまむさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
私が担当したちばわん紹介ページは、辛い写真の紹介が多くて切ない仕事でしたが、幸せになったリリーちゃんの写真を紹介することができてほっとしました。
愛護センターの現状を知ってもらうことはとても大事なことですが、見ることを敬遠する人も多いですから、センターを出てリリーちゃんみたいに幸せになった子のことを紹介することが共感を得やすいと思います。天蓋ベッドの写真、嬉しかったです(笑)
リリーちゃん、先代のわんちゃんの四十九日にお見合いが決まったんですね。運命を感じますね。
新しい子が来て、先代を忘れるどころか、いろんな場面で昔を思い出します。犬ってそういう存在なんですね。
ロンママ
30年前に亡くなった子のこともはっきり覚えています。その子も私が看取りました。
介護の経験は何回かありますが、そのときは眠かったり面倒だったりすることもあるのですが(いけませんね)穏やかな顔を見ると老犬からもじゅうぶん癒されます。
どの子も最期の時まで愛情をいっぱい受けることが当たり前なのに、センターには、歩くこともできないほどの子が必ずいます。
そういう人がまた、番犬として子犬を外で飼うのでしょう。
堂本前知事は一度もセンターを訪問してくれませんでした。森田知事も「時間がない」そうです。ワースト1位の原因はこれでしょうね。
りりまむ
思い出し涙。。。
カブアンパパさんがカレンダー作成されたのですか~リリーが出ている事、預かってくださっていた「かえでさん」より教えて頂き早速2部購入致しました!大事に保管してます。先代のワンコさんの看病、一生忘れませんよね。その時の表情、仕草、すべて刻銘に覚えていますよね。私も思い出し、又、号泣ものです。。リリーも先代の子が亡くなった49日の日に「かえでさん」と連絡がとれてお見合いする運びとなり、先代の子が繋げてくれた縁だと感謝しています。
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