きょうは犬の話ではありません。
先日、ひさびさにDIYをするために
渋谷の東急ハンズに出かけました。
途中、渋谷文化の中心とも言うべき存在だった
パルコPART1とPART3が無くなってることに気がつきました。
（写真は公園通りから見たパルコPART1跡地）
ここは、高校時代〜大学時代〜社会人と本当によく通った
想い出の地です。
スペイン坂にあった大中や
ファイヤー通りにあった文化屋雑貨店にもよく行きました。
当時は貧しかったですが、吸収したい文化がたくさんありました。
PART1の地下の本屋リブロにもよく行きましたし
今つけている腕時計は、羽振りの良かった時代に
PART3の時計屋で買ったものです。
PART1やPART3で開催された展覧会にもよく行きました。
とくに、パルコが出来た1970年代はイラストレーターブームで
当時人気イラストレーターだった横尾忠則さんや、
山口はるみさんらに会うために
サイン会に出かけた想い出があります。
また、パルコ出版で発売されていた
「ビックリハウス」という雑誌の愛読者で
当時、パルコPART1にあった編集部に押しかけたこともあります。
編集の仕事がしたかったわけではなく
そもそも、まだ将来の希望も見えない高校生でした。
結果として、「編集」に近い仕事をするようになりましたが・・
そんな想い出がたくさんある地が更地になってしまったのを見ると
切ないものがあります。
ハンズの話に戻しますと、
かって、私はここに住んでいるかのように入り浸りました。
渋谷ハンズは特殊な構造で、スキップフロアと言って、
1フロアを階段で繋ぐ3つのエリアに分け、それを連続することで
らせん階段のようにくるくる周りながら回遊できるお店です。
地上7階＋地下2階ですが上記の理由で25フロアもあります。
1フロアを15分で見ても、全フロアを見るためには6時間15分もかかります。
そしてオルガン坂という坂に面して建てられため
地下2階と言っても、地上に出てしまう不思議さもあります。
（坂上が1階正面玄関、坂下が地下2階の井の頭通り口）
私は、あらゆるフロア、それこそ調理道具から裁縫道具まで見てまわり
何の商品がどのフロアのどこにあるかまで覚えてました。
家人から、デザイナーは辞めてハンズに就職するべきだ
と説得されたくらいです。
渋谷ハンズの最上階にあったレストランが好きでした。
サラダバーもあり、ハンバーグなど洋食がおいしいお店でしたが
ひさびさに食べようと思ったら、セルフサービスの喫茶店に変わってました。
フードはカレーライスくらいしかなかったです。
世間はやはり不景気なのかな、と思ってしまいました。
若い頃は、時間があり、自分の欲しいものを
じっくりお店で探す余裕はありましたが
今は、インターネットで何でも瞬時に、しかも安いものが見つけられます。
ハンズの存在価値は、ぶらぶら歩いて、珍しいものを偶然見つけるか
豊富な木材を工房で加工してもらうくらいになってしまいました。
それでも、近ごろDIYはブームのようなので
まだまだ価値があるお店だと思います。
話は変わりますが・・・
ある日、母の通院の付添でこんなところに行きました。
眼科の検査と診察が目的ですが、朝8時30分くらい行っても
患者さんが多すぎるため、診察が終わるとお昼になってしまいます。
初めて、病院最上階にあるレストランに入りました。
昔は何度か来ましたが、リニューアル後は初めてです。
レストラン ザ・パーク
ここは帝国ホテルが運営しているレストランです。
そして、眺めが非常にいいです。
写真は、赤坂方面を見ています。
眼下の緑は神宮外苑、左手は明治記念館や、赤坂御用地です。
東京都心はこのように緑が多いのです。
そして、右手を見ると、
異様にクレーンが多い工事現場が見えました。
察しのいい人はおわかりだと思いますが
2020東京五輪のメイン会場、新国立競技場の工事現場です。
自殺者が出たり、大変ハードな工事現場のようですが
ごらんのように、急ピッチで工事が進んでいます。
オリンピックが始まったら、このレストランは特等席になりそうです。
また、いままでも、神宮の花火大会にときなど
滅多に予約が取れないお店として有名でした。
この病院の庇部分は、ハトの休憩場所になってるようで
レストランに相応しくなく、たいへんきちゃないですが
一羽の痩せて羽がボロボロのハトが休んでいたら
太って毛づやのいいハトがやってきて、威嚇しました
ハトの世界もラクじゃないようです。
私が食べたのは、ハンバーグステーキ オニオンソース
写真のとおり、何の変哲もないハンバーグですが
肉はもちろん、付け合わせの野菜も、おいしかったです。
また、母が食べた「帝国ホテル特製ビーフカレー」は
香りだけでも、とてもおいしそうだと感じました。
次回はカレーを食べてみたいです。
また別の日、
母の歯医者の付添のあと、麻布十番にお蕎麦を食べに行きました。
蕎麦屋の向かいは、かって「麻布十番温泉」でした。
いまは更地になり、コインパーク（写真）になっています。
ここのすぐそばに、2003年まで住んでました。
「麻布十番温泉」のお話が、過去のカプアン通信にありました。
なかなかケッサクな話ですので↓よければどうぞ
でろでろ〜麻布十番
この十番温泉は演芸場もあり、おもしろい人が集まってきました。
こういう文化が無くなるのは残念なことです。
ところで、蕎麦屋の向かいの駐車場が満車で
少し離れた場所のコインパークに停めました。
ここは、昔からある大きな駐車場ですが
値段を見てビックリ。
ランチのときなど、小1時間も停めれば、食事代より高くつきます。
それでも、いつもほぼ満車です。
主に、工事関係などの車が多く、施主さんに請求するんでしょうね。
総本家 堀井更科 麻布十番本店
もうじき創業230年になる老舗蕎麦屋です。
写真の「さらしなそば」が名物で
「かき揚げ」は軽くて癖になる味です。
20年前くらいになりますが、このお店で
高倉健さんと遭遇したことがありました。
ひとりでぶらりと入ってこられたのですが、
そりゃあカッコ良かったです。
昔は、麻布十番には電車（地下鉄）が通ってなく
陸の孤島と言われました。
そのせいか、いろんな芸能人に会いました
ビートたけしさんが軍団をしたがえて
焼肉屋の階段を降りてきたこともありますし
飲み屋の隣の席で、志村けんさんが飲んでいたこともありました。
いまは観光地化されたので、
昔ほど芸能人とは会えないと思います。
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