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作家・作詞家の永六輔さんが亡くなりました。
お若い方はあまり知らないかもしれませんが
ラジオ番組のパーソナリティーで、江戸文化・風俗に詳しく
長年「咳、声、のどに浅田飴」というテレビCMに出演してました。
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作詞家として、優れた歌詞をたくさん残しています。
同じく作詞家でもある糸井重里さんが
昨日の「ほぼにち」のダーリンコラムでこんなことを書いてました。
(一部抜粋させていただきます)
永六輔さんのことを、ぼくは「作詞家」として
いちばんすごいと思ってきました。
いわゆる「詩的」に見えやすいことばを上手によけて、
みごとな世界をつくるんです。
「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」
「遠くへ行きたい」‥‥これらの歌が、
人のこころのありようまで生み出したと言えます。
「帰ろかな 帰るのよそうかな」
(北島三郎さんが歌った曲『帰ろかな』より)
もうこれだけで完成されてる。
「こんにちは赤ちゃん わたしがママよ」
(梓みちよさんが歌った『こんにちは赤ちゃん』より)
というシチュエーションは、
ずっと前からあったんだけど、その場面に、
「こんにちは赤ちゃん わたしがママよ」
というタイトルができちゃった。
以降、赤ちゃんを生んだママは、その場面を、
そのタイトルで見るようになった。
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「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」
(坂本九さんが歌った『上を向いて歩こう』より)
悲しみのなかで、どんな態度をとるのか?
永六輔さんのアイディアは、これだった。
たくさんの人が、それをまねしようと思うのだった。
上を向くんだぜ、悲しいときに!
「知らない街を歩いてみたい どこか遠くへ行きたい」
(ジェリー藤尾さんが歌った『遠くへ行きたい』より)
そんなふうに思うことさえも、
永六輔さんのアイディアだったとわかる。
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梓みちよさんの『こんにちは赤ちゃん』のドーナツ盤が実家にありました。
この曲のリリースは1963年で、私が生れた2年後でした。
上記シングルレコードは、当時100万枚を超える空前の大ヒットになったそうで、
現在の50代前半くらいの人の母親(現在75歳くらい?)の多くは
「こんにちは赤ちゃん わたしがママよ」という歌詞が記憶に刷り込まれたはずです。
もともとは、『こんにちは赤ちゃん』は作曲家の中村八大さんにお孫さんが生まれたときに
永さんが中村さんにプレゼントした歌詞だったそうですが、曲が大ヒットしたため
「こんにちは赤ちゃん」のタイトルで映画化やテレビドラマにもなりました。
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実は、晩年の永さんに、何度か遭遇したことがあります。
一回は、地下鉄赤坂駅の構内でした。
TBSラジオで仕事をされていたので、不思議ではないですが
有名人が車じゃなくて地下鉄で移動をするんだ、と思いました。
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それから、以前、赤坂サカスの2階に、
「しゃぶせん」というしゃぶしゃぶ料理屋がありました。
いまでもサカスの2階にある「ざくろ」の系列店ですが、
「ざくろ」よりリーズナブルな料金のお店でした。
ここを気に入って、よくひとりでランチを食べに行ったのですが
このお店で永さんに2回ほど遭遇しました。
私は、いつも昼食の時間が遅く、14時過ぎになることがほとんどでしたが
永さんも同じでした。
たしか、病気のことがマスコミで報道されていた頃ですが
病人のようには見えなかったです。
高級店の「ざくろ」ではなく廉価店で、というのも著名人にしては珍しいと思いましたが
かえって庶民的なお店のほうが、気がラクなうえ、目立たなかったのかもしれません。
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昔、永六輔さんは、
野坂昭如さん、小沢昭一さんと中年御三家を結成しましたが
小沢昭一さん、野坂昭如さんについで、永六輔さんも亡くなってしまいました。
よく言われる言葉ですが、ほんとに「昭和が遠く」なりました。
ということで、きょうの曲は坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」です。
作詞:永六輔、作曲:いずみたく 1960年に初演された同名ミュージカルの劇中主題歌です。
九さんは、日本航空123便墜落事故に巻き込まれて亡くなりました。
私の年代から見ると、大昔から活躍された方なので、亡くなられたのは年を取られてかな
と思ってましたが、まだ43歳でした。もし事故に遭わなくてご存命でしたら現在75歳です。
余談ですが、この日航機には、カプアンママの会社の元社長も出張で乗る予定でした。
たまたま予定が変わり、命拾いしましたが、
同じ仕事をしていた広告代理店社員など数名が全員亡くなったそうです。
昭和の終わり頃に起きた、悪い意味で昭和を象徴する大事故でした。
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