毎回、不快な話ばかりで恐縮ですが
きょうは最近気になる「電気」の話です。
（きょうの話は、やや妄想成分が多いのでご注意）
暑くても、ぴったりくっつきマッサージを要求する犬
（写真と本文は関係ありません）
関西地域の話ですが、関西電力からの節電要請に対して
府知事は、府内の大手・中小企業など約２０００社に対し、
「ピーク時は家庭、オフィスのエアコンで対応するので、
産業分野においては、節電はやらなくていい」とするメールを配信しました。
橋下知事が２千社にメール「過度の節電は不要」（YOMIURI ONLINE）
それに対して、大阪市市長は、
昨夏、大阪市内で搬送された熱中症患者の4割が高齢者で、
うち室内発症ケースが半数以上だったことを踏まえ、
この時期、エアコンを止めることを懸念しています。
関電さん、エアコン止めれば本当に停電ないの？（YOMIURI ONLINE）
府知事は、関西電力の15％節電要請について
関西電力が府に対して、電力の需要と供給のデータを開示しないことから
本当は電気は足りているのに、停止中の原発を再開させるための口実
と考えている。との報道もありました。
一方、大阪市市長の懸念も、もっともで、夏場、経済のためとはいえ
産業を守って、病人や死者を増やすのは本末転倒だと思います。
今朝のカプアン、きょうはややしのぎやすかったです。
（写真と本文は関係ありません）
東京電力の電力不足（節電要請）も
原子力発電を再開させるための戦略。というウワサがあります。
大震災直後、各発電所の稼働状況のデータをサイト上から削除した
というウワサもありました。
東京タワーは消灯していません。
（写真と本文は関係ありません）
各発電所の能力は公表されているので、簡単な検証をしてみます。
東京電力の電力供給能力は
東京電力ホームページ内の株主・投資家向け資料に
詳細が報告されています。
それによると、平成21年度末時点での認可出力は
計約6,449万kWです。
一般には、大震災の津波で原発が破壊され
電力が供給できなくなった。と思われてますが
原発は震災前から、点検停止中のものが多数あり
実際は、津波の影響で作れなくなった電気は全出力の1割未満です。
いずれにせよ、被害・点検中を含め現時点で運転停止中の発電所は
ウイキペディアによると・・・
福島第一・第二原子力発電所
計約911万kW
広野火力発電所（福島県、津波被害）
2号機4号機 計160万kW
柏崎刈羽原子力発電所2、3、4号機（新潟県）
計330万kW
（2007年新潟中越沖地震火災により停止中）
他にも、福島・茨城県内で、地震の被害にあった
火力発電所が数箇所ありましたが
現在は、すべて運転が再開されているとのことです。
差し引きすると
6,449-（911＋160＋330）＝5,048
データ上は5,000万kW以上の供給能力があることになります。
本日の東京電力ホームページには
7月2日（土）ピーク時供給力4,660万kWとなっており
詳細がどうなっているのか不明です。
そして、上記データは認可を受けている発電能力ですが
実は、原発以外でも、震災前から停止中の発電所がたくさんあります。
大規模電力は、取っておくことができませんので
社会の状況にあわせて、電気を作っています。
たとえば、横須賀火力発電所のように
リーマンショック後の電力需要の落ち込みにあわせて
2010年4月から停止中のところもあります。
ここは213万kWの能力があるそうです。
東京電力ホームページによると
他にも、横浜、川崎などの火力発電所が
ここ数年のあいだに運転停止しています。
運転停止中のカプア
（写真と本文は関係ありません）
こまごまと数字を並べましたが、要は
世間が原発事故に目を向けている間に
電力供給の準備を着実にしていたのか？という疑問があります。
福島の原発が止まった時点で、
夏場や冬場、東電管内の供給電力が足りなくなることは
わかっていたことです。
もうあれから3ヵ月半も経っているのですから
原発以外の停止中の発電所は、修理するなり、再稼動するなり
できたんじゃないでしょうか。
うがった考えをすると、府知事が関電に対して考えたように
現在停止中の原発（柏崎刈羽原子力発電所）を再稼働させて
さらに、今後も原発を作り続けるため、
わざと復旧を遅らせてるのではないか？
と勘ぐりたくなります。
電気の供給がとまると、熱中症の心配だけでなく
3月の計画停電であったように交通が麻痺します。
あのときは信号機消灯による交通事故死者も出ました。
医療機関は患者の命にかかわりますし、
銀行のオンラインシステムが止まると経済が大混乱します。
さらに大きなところでは、国の防衛にもかかわるかもしれません。
このように、国民の生命にかかわる「電気」を
一民間企業にまかせていて、本当に大丈夫だろうか
という気になってきます。
といっても、政治家、官僚にまかせるのも安心できません。
犬にでもまかせたほうがマシか・・・
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