カプアン通信

太田さんのインタビュー

カプアン通信を開設して約3年半。
なんと、いつの間にかトータル閲覧数が50万PVを超えました。
いつもありがとうございます。
ここのところ訪問してくださる方が急に増えて
毎日500から600名近い方がいらっしゃるようになりました。
くだらない話も多いカプアン通信ですが
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



さて、きょうのお話は
少し前、ONEBRANDサイトのONE LOVE's messageに登場した
「犬を殺すのは誰か」の著者である
太田匡彦さんのインタビュー記事を読んだ感想です。


犬を殺すのは誰か-ペット流通の闇
出版社:朝日新聞出版
発行日:2010年9月17日
太田匡彦 著
定価1,260円


じっくり推敲された書籍の文章も勉強になりますが
インタビューの受け答えの文章というのは、短い時間に
自分が伝えたいことを「生のことば」で伝えてますので
一番伝えたいことがストレートに表現されるのでは
という興味があります。

上記ONEBRANDサイトに太田さんの写真が載ってますが
とってもお若い風貌に、まず驚きました。

そして、元々朝日新聞経済部の記者さんだそうで
ビジネス面、流通面から捨て犬問題を取材してみよう
という志がユニークだと思いました。

インタビューを読んで3つの話が印象深かったです。


その1
ペット業界は市場規模が1兆円を超えているのに
主力の生体販売業者で上場企業がひとつもない


1兆円といってもピンとこないかもしれませんが
大ざっぱに計算するとすべての国民ひとりあたり年間1万円近くを
ペット業界に支払っているということです。
すべての家庭にペットがいるわけではないので
ペットがいる世帯の出費はすごい金額になるでしょう。
ちなみに、同じような市場規模として、居酒屋業界は1兆円割れをする
というニュースも見ました。

で、そんな規模の業界には上場企業があるのが普通なのですが
上場すればいろんな情報開示をしなくてはならないために
情報開示ができないことが多い業界だ、と太田さんは感じているのです。

その2
犬は粗大ゴミより捨てやすい

わたしも明日粗大ゴミを捨てますが
東京港区の場合、粗大ゴミ受付センターに電話して
どんなゴミでどんなサイズかを伝えて、
受付の人から言われた「処理券」を買ってきてゴミに貼って
決められた日時に出すわけですが
犬猫の「定時定点収集」ということを行っている自治体では
誰でも、簡単に犬猫を捨てられる。「住民サービス」の名において、
自治体が捨て犬の受け皿になっているという大問題があるわけです。

その3
「8週齢販売規制」は、絶対やらなくちゃいけない

そのわけのひとつは、
少なくとも7週齢より前に母犬・キョウダイがいる生まれた環境から離すと、
犬の社会化に支障をきたし問題行動を起こしやすくなると言われていること。
そして、日本においてさらに重要と思われるのは
ぬいぐるみのような子犬による消費者の衝動買いを抑制するためです。

先日の環境省 動物愛護部会でも犬猫幼齢動物の販売日齢は
重要な議題になり、一部のニュースで8週齢以下の犬猫販売制は禁止になる
と伝えられましたが、その後、業界の猛烈な反対にあい
今回も会議に通らなかった。と聞きました。

業界は、生後45日頃のぬいぐるみのような時期を「子犬の旬」だと考えています。
つまり「抱かせれば勝ち」という理論です。



いろんな問題は、なかなか一筋縄にはいかないように見えますが
市民や政治家の力で絶対、事は動くと信じています。


一例をあげれば
かって日本は「対人地雷」の使用を容認してました。
いまでもアメリカ・中国・インド・ロシアなどでは容認しています。
しかしその悲惨さから、世界中で使用反対の機運が高まり
日本でも、市民団体が数万人の署名を集めたこともあり
当時の小渕恵三外相が、外務省の大反対を押し切って
「対人地雷全面禁止条約」に署名しました。
地雷廃絶運動にかかわってきた英国のダイアナ王妃が不慮の事故で亡くなり、
マスコミが取り上げたことも後押しになりました。
その後、国連加盟国185ヶ国中147ヶ国が調印し、その原動力になった
「地雷廃絶国際キャンペーン」と、ディレクターのジョディ・ウィリアムズ女史に
1997年度ノーベル平和賞が授与されました。
これは日本の市民団体も共同受賞したものです。

戦争問題に比べれば、難しい問題でもない
と犬のおやじは思うのですが・・・。


ところで、先日お伝えした母犬と子犬たちですが
ちゃんと8週齢のあいだ母子が一緒に過ごしてから
子どもたちは、各預かりボランティアさん宅に移動しました。
↓こちらの各ご家庭です。
ロンママさんるる母さんみことさん

すでに何頭かは、素敵ないぬ親さんと巡りあえました!!
おめでとうございます!

引き続き、応援よろしくお願いいたします。

そして、お母さんの犬のみも(美母)ちゃん
いぬ親さまの募集がはじまりました!

先日、預かり母さんのメイマミ&アイママさんのブログで
感動的な写真を見ました。
(3枚とも「障害を持つネコちゃん&里子に来たワンちゃん」よりお借りしました)







子犬たちの子育てをした「離れ」はもう退去して
子犬たちは、上記預かりさん宅に移動したのですが
お母さんは、まだ離れに子どもたちがいると思って
そこに行こうとしているのです。
なんと素晴らしい母の愛でしょう。

みもちゃんに素晴らしい犬生がはじまるように
応援よろしくお願いいたします。



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ちばわんいぬ親会ねこ親会のおしらせ

第96回ちばわんいぬ親会


11月21日(日)12:00~15:00  江戸川河川敷 篠崎緑地にて開催!
参加わんこなどの詳細は後日お知らせします。

ちばわん品川ねこ親会いぬ親会


11月28日(日)11:00~15:00 品川区ウエルカムセンター原にて開催!
品川では今年最後の開催になります。
参加にゃんこ・わんこなどの詳細は後日お知らせします。

ちばわん湘南いぬ親会


12月5日(日)10:30~14:30 鎌倉海浜公園芝生広場にて開催!
参加わんこなどの詳細は後日お知らせします。

コメント一覧

カプアンパパ
ももクリママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
私は、統計や経済の専門家じゃないので
もしかしたら間違ってるかもしれません(汗)
でも、犬猫を飼っている家庭で月1~2万円の出費がかかるのは当たり前だと思います。
残念なことに、飼い犬が病気になったから、介護が必要になったからといって処分を依頼する飼い主が大勢いますが、こっちのほうがおかしいですよね。
8週齢規制問題は、長年この問題に取り組んでおられる作家の渡辺眞子さんがそうとう落胆されてました。
業者がこういうことをやめないのは、買う消費者がいるからですよね。

散歩コース、こんなですが、
実際は、いつどこでシッコをするかと緊張して風景を眺める余裕はあまりありません(笑)
カプアンパパ
あずきママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
ありがとうございます。
50万PVというのは総閲覧ページ数なんです。訪問者数は延べ約24万人でした。これからもどうぞご贔屓にお願いいたします。

ひとり1万円として5人家族で5万円、4軒に1軒で飼っていれば4倍で20万円。まさに月2万円くらいの出費になりますね。
命を扱っていることを考えたうえでの販売ならいいのですが
どうもそうでない業者が多そうですね。そうでなきゃ8週齢規制問題が反対されるわけがないと思います。
消費者が賢くなるように、さらにキャンペーンや運動をおこす必要があると思います。
もも
http://sskinako.exblog.jp
私もインタビュー見て太田さんってお若いのねと思いました。
そして、さすがパパさん
おばさんは市場規模が1兆円と言われても、福沢さんすらめったに拝めないからさっぱり想像できなかったけど、そういうことなのね。
わかりやすい解説どうもありがとうございす。
8週齢規制問題も進まないのですね・・・。
消費者側が賢くなって、変わるしかないのかしらね。

↓ 散歩コースがこんな素敵な場所ならば
寒い日の散歩も苦にならないわね。
しかも途中で体を温めてくれる飲み物とかあったりしたら、言うこと無い!
寒風をさえぎるものが何もない田んぼ道ばかり歩いている私にはうらやましいかぎりじゃ。
あずきママ
http://sakuransmr.exblog.jp/
カプアンパパさん、ブログの来場者(?)50万を超えたんですね。素晴らしいです!
カプアンちゃんたちのことだけでなく、保護犬についてのいろんな情報が発信されているので見てくれる人が増えるのでしょうね。

そして、今日の話題も考えさせられるものですね。1兆円規模のペット業界。(ある調査によるとペットを飼っているうちでは、月2万円の出費とか)
もうけ主義のペット業者も多いんでしょうね。
ちっちゃな月齢の子犬を欲しがる消費者も問題ですしね。消費者が賢くなるのが先決でしょうか。
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