カプアン通信

またね、富士丸。



きょうご紹介する本は、
現在、Amazon.co.jp上の犬部門と動物学部門で
売上ナンバー1の本です。

といっても、犬の本というより
ひとりの偉大な飼い主の自叙伝というべきかもしれません。

Amazon.co.jp上で、一時、品切れになってましたが
きょう、ようやく我が家に届きました。


「またね、富士丸。」


ダンボールを開けて、最初のページを開いてから
時間がとまったように、文章を目で追ってしまいました。
作者の穴澤さんは、音楽評論も手がけるロックな人ですが
読んでいると、言葉が疾走している感じです。


父ちゃんこと穴澤さんの飼い犬で
日本一有名になった富士丸くんが、
昨年10月、急逝した日のことから文章がはじまります。


富士丸くんが亡くなったあと、
穴澤さんが、しばらくおかしくなった
ということは、富士丸な日々で読みましたが。

あらためて本人の語り口で読むと
その喪失感や重さが迫ってきます。


穴澤さんは、富士丸くんが亡くなった直後
6日間、ふとんから出られずに、
酒だけ飲み続けて廃人のようになりました。
その後、精神科も受診したそうです。

まわりの友人、先輩の助けがなければ
自殺になったかもしれません。

しかし、富士丸くんの思い出に助けられ
穴澤さんは立ち直ろうとしています。


富士丸くんとの出会いのことも触れていて
穴澤さんと、富士丸くんの時間の輝きが
行間から見えてきました。

一文が心に残りました。

「慟哭(どうこく)」という言葉には
なぜ犬という漢字が入っているのだろう。



おもわず、カプアとアンジェロのことを抱きしめたくなりました。

涙なしに読めないドキュメンタリーです。
電車の中で読むのはやめましょう。




またね、富士丸。
出版社:世界文化社
発行日:2010年10月21日
穴澤 賢 著
定価:1,575円



こんなに犬と人間は一体になれるのかと
穴澤さんと富士丸くんの美しい結びつきを喜ばしくも思いますが

翻って考えると・・・同じ種族である人間が

飼い犬が子犬を産んだから
引っ越すから
飼い犬が年を取ったから
飼い犬が病気になったから
鳴いたから

などの理由で、処分を依頼したり
遠い町や山に捨てている、という現実は
まったくやるせないです。

そんな人間すべてに

この本を読め

と言いたいです。




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コメント一覧

カプアンパパ
ハせ姉さん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
出張のお伴はやめましょう
まぶた腫らしますよ(苦笑)

いや、よくわかります。
病気看病の末、そばに居てあげて、亡くなったのなら
愛犬もきっと心細くないでしょうし
飼い主も、まだ心の準備がありますが
元気なわんこが留守中に亡くなっていたら・・・
きっと悔いがのこると思います。
人も犬も、生きているものが亡くなるのは
避けられないことですが、できれば大往生がいいですね。
ハせ姉
私も購入しました。
うちの近所の本屋では、他では売り切れの本が良く売っているので、行ってみるとやはり売ってました(笑)

最初の方は、読むのにとても緊張しました。
出張にもっていこうかと思ったのですが
まぶたがはれてしまったら仕事にならないので
今、読むのが途中になっています。
帰ってきて、自分の犬が倒れていたことを想像すると胸が痛くなります。
自分の犬が逝ってしまうのはつらいけど
やはり自分の腕の中でみとってあげたいと思いますよね。
なんかうまく書けませんが。。。
カプアンパパ
ももクリママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
私も、あまり考えたくないのですが
アンジェロやカプアが、病気などでなく急死などしたら
自分が壊れるんじゃないかと思います。

富士丸くんも、カプアンも、
センターで命を落とす犬たちとまったく変わりません。
富士丸くんも、カプアンも、街では人気ですが
同じく、かけがえのない犬たちが、毎日たくさん殺されている
というのは不条理としか言い様がありません。

熊たちのことも切ないですね。
うちの近所には熊はいないので
熊を怖れている人達もいるので、軽々しくは言えませんが
射殺以外に、方法はないのかなと思います。
ももクリママ
http://sskinako.exblog.jp
同じ本を同時期に読んでいたようですね。
うちは、もう少し早く届いたのですが母が先に読んでいたので。
穴澤さんは、富士丸と「ひとりと一匹」本当に二人きりで7年半暮してこられたので、その結びつきや存在感は計り知れないものがあったと思います。
うまく言葉に出来ないのですが、読んでいて穴澤さんが壊れていく感じが身にしみるようでした。
母の感想も「お母さんも(私のこと)こうなってしまうんちゃうかと心配やなぁ」でした。
私はそんなに繊細な人間じゃないとは思うのですが、その時になってみないとわかりません。

富士丸くんも穴澤さんに助けられなければどんな犬生を送っていたかわかりません、カプアンちゃんだって。
センターで処分を待つ犬と、幸せに犬生を全うできる犬、どちらも一つの命なのに、この運命の差ってなんだろう?といつも思ってしまいます。
すべての動物が安らかに暮らせる世の中になってほしいです。

うちは田舎なので、今、熊が次々と街に出てきては射殺されています。熊が悪いわけでもないのに・・・。
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