カプアン通信

Portraits of Dogs




きのうはこんなところに行ってきました。
東京藝術大学の卒業・修了作品展です。

さすが、芸術の世界の頂点の藝術大学
看板のデザインも斬新です。
文字のところどころが滲んでいるように見えますが、
そこだけ粗いアミ点で表現されています。




東京藝術大学内の大学美術館です。




玄関前には、富士山のような「かまくら」のような不思議な作品が展示されています。
ことほど左様に、芸術大学の卒業作品は奇抜なものが多いです。




これも不思議な作品です。巨大な鉱物のような彫刻なんでしょう。

さて、私は漫然と作品を見に行った訳ではありません。
ぜひとも見たい作品があったのです。




それがこちら。単なる犬のイラストレーション作品ではありません。

昨年秋、藝大大学院生の方から、ちばわんの犬たちを自分の作品のために取材したい
という申し出があり、私が案内を仰せつかりました。

そして、いくつかの預かりボランティアさんを紹介し、ボランティアさんの家庭を取材し
イラスト作品と本が完成しました。

この中にアンジェロとカプアがいますが、わかりますでしょうか?




イラスト作品は、上記写真のとおり巨大です。
1点のサイズはおそらく60センチ角くらいあります。

この作品は素描ではなく、シルクスクリーンという印刷技法で作られた印刷物です。
アンディー・ウォーホルのアメリカンポップの作品群と同じ印刷手法です。




この画像でわかりますでしょうか?
イラストレーションはアミ点で表現されています。

専門的な話になりますが、原画を4色分解し、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックというプロセスインキで印刷すると天然色になりますが
あえて、この4版を犬のイメージに合わせたオリジナルインキに換えて印刷してます。
微妙に写真のようでありながら、渋い重厚な表現になっています。




こちらがアンジェロです。すごく凛々しい表現になっています。
色合いは、まるで浮世絵の木版画です。




そしてこちらは、Portraits of Dogs research bookという「本」です。

ちばわんの預かりさんのインタビューを元に
作者の感想と写真で綴った本です。




表紙をめくると

保護犬一匹一匹の幸せを願い。
殺処分される犬がゼロになる日を見つめて。

というメッセージが印刷されています。




素敵な写真です。
ちばわんで家族募集中のユーミンと預かりさん




卒業犬のニコラスくんを見つけました。




アンジェロも掲載されています。




カプアとおやじも(汗)




作者の田嶋晃子さんです。

このあと、他の方の卒業・修了作品もご紹介しますが
どうしても、「奇をてらう」といいますか、実験的な作品が多いなか
彼女の作品は、題材の選び方がとても真面目で、実践的で、タイムリーで
このまま世間に発表したり、作品の販売が可能なものです。

実際、彼女は企画立案時から
シルクスクリーン作品を販売したり、ポストカードを制作して販売し、
世間に保護犬たちのことを広めたり
ちばわんなど保護団体に寄附することを計画しています。

彼女は今年の春から、某大手デザイン会社への就職が決まってますが
できれば、これからも保護犬たちと関わって欲しいな、と期待します。




では、時間がなかったので、極々一部しか見られませんでしたが
藝大生の作品をご紹介します。

こちらは、イラストカード型の本を制作した作品。




綿密なデータの解析で作ったアカデミックな作品もあれば




ちょっと不気味な彫刻作品もあります。




これは、巨大な絵本です。「取っ手」を持ってめくれるようになっています。




この油彩はなんか好きです。「悪夢」のようですが(汗)




とても背の高い金属彫刻。




なんか可愛い彫刻。
これ、脱走アリクイの「タエちゃん」じゃないですか?




小林幸子? 
恐い作品があったり・・・




ほのぼのしたイラストレーションも。




この作品は、素材が、なのか何か塗ってあるのか、臭かったです。
匂いも含めて作品なのかも。




屋外の巨大な作品。




このバラックも作品なのか? と訝りました(笑)




第65回東京藝術大学卒業・修了作品展
第1会場は東京都美術館、第2会場が東京藝術大学構内の大規模な展覧会です。

2017年1月26日(木) - 1月31日(火)
9:30~17:30(入場は17:00まで)
最終日9:30~12:30(入場は12:00まで)
http://diploma-works.geidai.ac.jp/

田嶋晃子さんの修了作品「Portraits of Dogs」は、東京藝術大学 大学美術館3Fに展示されています。
ぜひ、ご鑑賞ください。




通りを隔てて、向こうは音楽学部。

美術学部の生徒とは、人種が違うそうです。
美術学部は遅刻も平気な、かなりエキセントリックな学生が多いですが
音楽学部は時間厳守。品行方正な学生が多いようです。




大学美術館からの眺め。上野の森の中でとても恵まれた環境です。

ところで美大は狭い世界で、多くの卒業生は、他の美大の知人がかならずいます。
私も、東京藝大の卒業生の知りあいが多数おります。

というのも、美大の入試は専門的なため、
美大予備校でかなりの期間、修業をしないとまず受からないのですが
予備校が限られます。東京なら、
御茶の水美術学院(お茶美)、新宿美術学院(新美)、代々木ゼミナール、すいどーばたなどです。
ここで、各美大生と知りあいます。

そして、美大の数も限られています。
東京なら、東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、造形大学、女子美術大学しかありません。
あと、美大ではないですが、日大芸術学部(日芸)も有名です。









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【緊急】迷子犬をさがしています。


元旦に東京都心部でちばわん卒業犬の迷子が発生しました。
都心の広範囲で目撃があります。人間から逃げ回ってますので、
けして追いかけたり捕まえようとせず、
目撃した場所を上記までご連絡よろしくお願いいたします。


千葉県の広範囲で捜索中です。
東京東部でも目撃情報があります。
上記写真の犬に注意していただけると助かります。
※リードはつけていません。赤っぽい首輪のみしています。
twitterもご覧ください。

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ちばわんイベントのお知らせ

ちばわんイベントのご案内です。
ぜひちばわんのいぬ親会ねこ親会へお出かけください。


明日開催!詳しくは↑バナーをクリックしてください。


明後日開催!参加わんこなど詳しい情報は↑バナーをクリック


湘南地区今年初のいぬ親会&ねこ親会
犬猫とも室内会場ですので、寒さや雨もしのげます。
いぬ親会の詳細情報は→こちら
ねこ親会の詳細情報は→こちら


詳細は後日発表します。


葉山町で大規模な上映会が開催されます。なんと入場無料!
保護犬猫写真展も同時開催されます。
詳しくは↑バナーをクリックしてください。


新年に港区赤坂にて、ねこ親会が開催されます。詳細は後日発表します。


古新聞紙の募集に続き、
「厚手タオル」「大判タオル」の募集を再開させていただくことになりました。

動物愛護センターで冬場の犬猫のお世話に使用しますので、
未使用である必要はありませんが、洗濯済のものをお願いいたします。
古新聞紙同様、各いぬ親会の会場または郵送で受け取らせていただきますので、
ご協力をお願いいたします。
※毛布の募集は停止いたします。たくさんのご寄付をありがとうございました!
古新聞紙 お問合せ先: 
hinanon3322★yahoo.co.jp(★を@にかえて下さい)  担当:たかの
タオル お問い合わせ先:
http://chibawan.net/inquiry_bussi 担当:小林・仁田

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カフェブラン保護猫写真展のお知らせ


3月11日(土)まで、田園都市線たまぷらーざ駅前「コミュニティプレイス」にて開催中
ちばわんグッズも販売します。詳細はバナー↑をクリック!
グッズ販売はスタッフ在廊時のみとなります。下記参照。
(予告なしにスケジュールが変わることがあります。ご了承ください。)
1月28日 11時~16時  1月29日 13時~16時  2月3日  12時~17時  2月4日 12時~17時
2月5日 11時~17時  2月11日 12時~17時


カフェブランさんのサイトもどうぞご覧ください。バナー↑をクリック!

コメント一覧

カプアンパパ
TTレーサーさん
興味を持っていただきありがとうございます。
犬の絵を描いてくれた彼女は、譲渡会に何度も来てくれて、センターも見学してもらいました。それまで知らなかった世界を素直な気持ちで、こうした作品にして、世間に知らせるのは良いことだと思います。
「せんとくん」の作者は、だいぶ前に展覧会に行ったことがありますが、可愛いというより奇っ怪な人形を作る作家さんですね。
TTレーサーさんも、どこかで間違ってたら、いまごろ芸術家になっていたかもしれませんね。(笑)

話は変わりますが、前に親知らず抜歯の経験談をお聞きしましたが、わたしも、抜糸したら痛みが消えました。もう平気で、歯が抜けた側で固い食べものを食べています。
TTレーサー
美術展などふくめて行こうと思っても時間がなく、なかなか行くことができないのですが、パパさんのブログのおかげで、いろいろと楽しむことができて助かっています。
作品そのものが美しいと保護犬に興味がない人でも手にしてくれるし、それがきっかけで保護に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。声高に保護を訴えるだけではなく、こういう形で伝えていくことも必要なんだと思います。
パパさんが「不気味」と評した作品を見て「せんとくん」という平城遷都1300年キャラを思い出しました。デザインしたのは芸大の先生ですね。
僕の卒業した高校には、普通科のほかに美術科と音楽科というのがあって、日大芸術学部の付属になっていました。中学の同級生にも女子美の付属にいった人が、僕は美術がすきだったんですが、才能のかけらもなくて、そういう人たちが非常に羨ましかったです。
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