カプアン通信

サンダーバード


チリの落盤事故は無事ハッピーエンドで終わりました。

今回のニュースのおかげで、
いままでは「ワイン」のことくらいしか知らなかった
チリという国に興味がわき、意外と(というと失礼かもしれませんが)
教育水準が高いことや、ラテンアメリカの中では工業国であり
比較的しっかりした法治国家であることを知りました。

ところで、チリの公用語のスペイン語は、イタリア語などと同じく
ほぼローマ字読みが可能な言語です。

「チリ」というのは英語読みで、現地の言葉では「チレ」が正しい
ということも知りました。綴りは「CHILE」です。

現地の鉱山作業員たちが
「チ! チ! チ!  レ! レ !レ!」というエールを
叫んでましたね。

そして、鉱業はチリの主要産業だそうです。
しかし、毎年死亡事故が起きており、ウィキペディアによると
2008年には43人が亡くなってるそうです。

同じように調べれば、鉱山や炭坑は世界中で大規模な事故が続いていて
日本でも過去、1回に700人ちかい死者・行方不明者を出す事故が起きてます。
中国では、2005年の1年で5,000人以上の労働者が事故で亡くなってます。

そんな鉱山・炭坑事故のニュースは、いままで世界中で話題になることは
あまりなかったと思いますが
今回、事故の救出劇は世界中のメディアが注目しました。

これは、明るいニュースに世界中の人が餓えていることのあかし
と言えるでしょう。


同じことは動物のニュースにも言えます。

全国100ヶ所以上ある愛護センターと呼ばれる施設では
毎日1,000頭近くの犬猫が殺処分されてますが
残念ながら大きなニュースになりません。

しかし、何年か前、徳島のがけに放浪犬が迷い込んでしまい
救出されたときは、全国で大きな話題になりました。

この犬の飼い主探しまでニュースに取り上げられましたが
同じ場所で保護された別の犬の飼い主探しには
ひとりも希望者が現われなかったと記憶しています。

どうせなら、保護犬たちの現状も大きく取り上げて欲しかったです。


たくさんの動物保護関係者が注視している
「ちばわん 愛護センターレポート」というブログがあります。

ここで行われている救出にも、全世界といわないまでも
全国民が注視してもらいたいと思います。




また、落盤事故の話に戻りますが

1960年代なかば、私がまだ幼稚園児だったころ、NHKテレビで、
英国で製作された「サンダーバード」という人形劇がはじまりました。
2004年まで、テレビ各局で繰り返し再放送されてますので
お若い方もご存知かもしれません。

実はこのシリーズは、1960年ころドイツ鉱山の落盤事故で
約100人が救出されたことをヒントに作られました。

番組で使われるメカがたいへんカッコよく、ストーリーもよく
たぶん今の50代くらいのオヤジたちの心に残っていると思います。




ここからが、犬のおやじの妄想ですが、

ちばわんなど保護ボランティアは
捨てられたり、飼い主に処分を依頼されてしまった現代日本の犬猫たちの
サンダーバードではないか
と妄想したのです。


サンダーバードは、どこかの国の公的機関ではありません。
「トレーシー」という大金持ちファミリーの私設部隊という設定です。
つまり、広い意味でいえば「市民ボランティア」です(笑)

サンダーバードはファミリーの資産で人助けをしますが
ちばわんは、多くの賛同者の寄付金や、寄付の品物をフリマで販売したお金
またスタッフ個人の持ち出し金により活動を続けています。

トレーシー家には元軍人とか、科学者などさまざまな分野の職人がいますが
ちばわんにも、トリマーさんや獣医さん、また、いぬ親会運営にあたり
さまざまな職業の専門家が参加しています。

そして、スタッフさんたちの犬猫を救うという結びつきは
本当の「ファミリー」のようでもあります。

サンダーバードは秘密組織で、基地や、情報収集衛星は秘匿されています。
ちばわんは秘密組織じゃありませんが(汗)
表だったイベントであるいぬ親会を除いては
実際の保護活動は世間にはほとんど知られてないと思います。


最近でも、チワワブリーダー廃業の保護活動
ミニピン多頭飼育崩壊の保護活動などがありました。

そんな、知られていない「救助隊員」の保護活動のひとつをご紹介します。



上の写真は、先日の千葉テレビで放送された
捕獲時に出産してしまった母犬と子犬たちです。

以前、拙ブログでもご紹介しましたので、
この親子のその後を心配された方もいらっしゃると思いますが、
ちばわんの預かりボランティアさんが一軒家を用意し、
完全隔離のうえ、ひとりでお世話を続けています。

残念ながら、その後2頭の子犬が亡くなりましたが
感染症の治療も合わせて行い、ついに感染症がなくなりました。
親子とも元気に育っています。

「サンダーバード」的な力を発揮するボランティアさんがいなければ
この親子たちの命は助からなかったと思います。
いずれ、母犬も子犬も新しい家族を探すことになると思います。

↓応援よろしくお願いいたします。

メイマミ&アイママさんの「障害を持つネコちゃん&里子に来たワンちゃん」




◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
ちばわんいぬ親会ねこ親会のおしらせ

第92回ちばわんいぬ親会


あさって!10月17日(日)12:00~15:00  江戸川河川敷 篠崎緑地にて開催。
今回も70頭近いわんこが参加します↑バナーをクリック!

「犬と猫と人間と」講演会&ちばわんプチイベント


10月24日(日)10:30~11:30 日限山(ひぎりやま)小学校体育館
映画「犬と猫と人間と」の飯田監督のお話と
ちばわんセンターパネル展、およびプチプチいぬ親会
イベントの詳細は↑バナーをクリック!

ちばわん品川ねこ親会いぬ親会


10月31日(日)11:00~15:00 品川区ウエルカムセンター原にて開催
参加にゃんこ・わんこなどの詳細は、後日発表される予定です。

第4回ちばわん八王子いぬ親会


11月7日(日)11:00~15:00 八王子市役所庁舎前にて開催
参加わんこなどの詳細は、後日発表される予定です。

八王子チャリティフリマ用物資ご寄付のお願い
締切り11月6日(土)※10月末までにお送りいただければ助かります。
詳しくは、ちばわん八王子いぬ親会サイト内 フリマ特集ページを
ご覧ください→http://paneruten.exblog.jp/14033577/

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古新聞紙募集のお知らせ

センターで清掃後ケージに敷くための古新聞紙を募集します。

◆チラシの混入していないものに限らせていただきます。
◆10月17日(日)開催のちばわんいぬ親会場(江戸川区篠崎緑地)に
 持参可能な方に限らせていただきます。

ご協力をよろしくお願いいたします。

コメント一覧

カプアンパパ
メイマミ&アイママさん
このたびは、乳飲み子たちと母犬の命を助けてくださり、ありがとうございました。
我が家のアンジェロも、目があかないうちに捨てられた子ですが
預りさんが助けてくれたのを覚えているのか、人間が大好きな子になりました。
子犬ちゃんたちも、人間が大好きな子になると思います。

前からあちこちのブログで、暖かくも楽しいコメント(笑)を拝見してましたが、お知り合いになれて嬉しかったです。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
メイマミ&アイママ
ありがとうございます!
http://wan-nyan.iza.ne.jp/blog/
やっとたどりつけました

この度は、多大なる応援大変心強かったです。
そして、ブログの紹介まで重ね重ねお世話になってます。

皆さんには本当に心配をさせてしまいましたが、もぉ大丈夫だと思います

これからも、私の出来る事は惜しまず頑張って行きたいと思ってます。
これからも宜しくお願い致します。
カプアンパパ
ロンママさん
サンダーバードは、当時幼稚園児だった私から、小学生高学年くらいまで楽しめる人形劇だと思います。大人も!?
ロンママさんは、子犬さんの保護にはいろんな経験がありますから心配でしたね。母子たちが元気でいられるのは奇跡的なことですね。
生き埋めのわんこのニュース、ほんとに腹立たしかったです。
高齢の大型犬だとのことですが、どうして弱いもの虐待するんでしょうね。
マスコミが、保護犬猫のことをちゃんと伝えないのは
現実を知らないからかもしれません。
たしかに悲惨な映像とかが、敬遠されるのもわかりますが
わかりやすく、興味をひくように伝える方法もきっとあると思います。
カプアンパパ
まるまるさん
そうそう♪その歌です(笑)オーケストラサウンドで
妙にオペラ調のテーマソングでした。
お若いまるまるさんは、初回放送は見ていないでしょう!

亡くなった子犬たちはかわいそうでしたが
他のキョウダイたちやお母さんが感染症に罹らないよう
防波堤になってくれたような気がします。
預かりさんはたいへんな努力で母子の命を救ってくれましたね。
サンダーバードとの比較で、職人さんなんて書いてしまいましたが
もちろん、預かりさんや運搬ボランティアさんたちの努力が
ちばわんの原動力でしょう。
先日の千葉テレビのニュース特集で、いろんなボランティアさんの活動を紹介されたのはよかったと思います。
できれば全国放送で、視聴率の高い番組で紹介して欲しいですね。
ロンママ
サンダーバードは息子も知っていますよ。
私は5歳上の兄が好きだった記憶があります。
母子犬、感染症検査で陽性と出た時はドキっとしましたが発症しなくてよかったです。
たった1週間、検疫室にいただけで感染してしまうのですから恐ろしいですね。2週間の検疫だったら全員亡くなっていたかもしれません。
先日、頭だけ出して埋められていたワンコも日本中から引き取りたいとの申し出があったというのですからマスコミの力は大きいですね。保護犬の事をもっと取り上げて、去勢不妊手術やマイクロチップの必要性も伝えてほしいです。
まるまる
知ってもらうには。。。
♪サンダーあぁ~バードおぉ~と歌っていた記憶がありますが、60年代半ばに始まっていたんですね。
(私が見たのは再放送です、きっと!・笑)
出産した母犬と子犬たち、亡くなってしまった二頭はかわいそうでしたが、なんとか危機を乗り越え、母犬は散歩の許可が下り、子犬たちもずい分大きくなってきましたよね。(預かりさんに感謝です)
パパさんの仰るとおりで、
ちばわんには色んな分野のプロまたはプロ級の腕前を持った方達が多く、その力を発揮していただいているからこそ、様々な活動が成り立っているんだと思います。
動物愛護に関する取り組みが、ニュースや特集になってきた昨今、トレーシー一家の様に秘密組織ではないんですから、ちばわんやほかの団体、個人の方達の活動内容こそ、世間の人たちのもっともっと知ってもらいたいものですね。
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