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ベルガモ・ドニゼッティ劇場 「愛の妙薬」

2010年01月05日 | 舞台
神戸文化ホール 大ホール 18:30開演 1階19列25番 ¥18,000

いやぁ、楽しかった~~
2009年(度)このホールでのオペラシリーズ3公演の中では1番良かったなぁ。



長年上演されているプロダクションのようで、衣装はかなり年季を感じさせておりまして・・・・
隊長の赤い衣装は背中がちょっと白くなっていましたが
でもクスッと笑える細かな演出が満載でとても楽しめました。
ドゥルカマーラ役が名役者で盛り上げてました。こういう喜劇はやっぱり演技が上手くないとダメですね。
主役の二人は招聘元のHPに主なキャストとして名前が出ている人でした。

ドゥルカマーラが薬を売りに来る場面では「私はこの土地の生まれだから(安くしとくよ)」のところで
「giapponese」って言いましたねぇ!それなのに会場内はほとんど無反応で・・・・。
イタリア語分からないのね・・・・ってガッカリされちゃったでしょうねぇ。。
聞いてりゃこれぐらい分かると思うんだけどなぁ・・・。英語の「Japanese」って単語は知ってるんだし。
だけどネモリーノが日本語で「お金ない~!」って言ったときは受けてました(ほっ。。)

ネモリーノは「人知れぬ涙」の最後のところ、ピアニッシモからクレッシェンド~さらにデクレッシェンド・・・でた~~っぷり聴かせて会場を沸かせていました。
もうちょっと「イケテナイ男」キャラだともっと良かったのですけど。

アディーナ役のランカトーレ嬢は声の明暗がバラバラで・・・・これってどうなんでしょう・・・・??
低い音がメゾの人のような声になってた気がするけど、、これもどうなの~??
お衣装がちょっと小さかったのか、ムチムチに見えましたね・・・
ジャンネッタ役の人はとても綺麗な声で、美人で、個人的にはこちらの方が素敵でした。

指揮者は細身の長身の方で、長い腕をいっぱいに使って大熱演でしたが、彼の息遣いや一緒に歌っているのが聞こえて・・・ちょっと耳障りだったなぁ。
だけどこれぐらいノッて振っている人のほうが明らかに音楽も活き活きとしている気がするから、まぁ仕方ないですか。。
途中、くるっと客席の方を向くからびっくりしたら、通奏低音をピアノで弾いていました。
指揮台の後ろにアップライトのピアノが置かれていたので、弾くときは舞台に背を向けないといけなかったのですね。
指揮者の「前に」チェンバロを置いて弾きながら指揮するのは見たことがありましたが・・・後ろ向きは初めてでした。。
これってピットが狭くてグランドピアノが置けなかったからなのか、それとも最初からアップライト・ピアノで弾くことになってたのか・・・・?このピアノは自前なのかホールのものなのか・・・・?
・・・・疑問が残ってしまいました。
そう言えば結婚式の場面でちらっと「結婚行進曲」のフレーズを入れたりしてました。

♪♪♪
新年をこんな楽しい作品で迎えられたのは素敵なお年玉でした。
今回の来日公演ではもう一つ「椿姫」も持ってきているけど、私は「愛の妙薬」が見られて良かったです~

(東京公演は¥29,000もするんですねぇ。。これってちょっと高すぎ・・・・)
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