世の中の変化が激しすぎる現代。
10年とは言わず、
5年前に「常識」だったことが、
もう疑わしくなっていることなんて、
なんぼでもある時代です。
スポーツも例外ではありませんね。
「変わらない」と思っていたことや「伝統的に・・・・」なんてものは、
次々に変化していく近頃です。
サッカーのワールドカップは、
次回の大会から、
出場国が従来の32から48に激増しますが、
それでもあきたらないFIFAは、
なんだか64か国出場への道を探っているらしいですね。
驚きますねえ。
64か国も出場なんてなったら、
真剣な予選なんてもう必要なくなるんだろうなあ。
アジア予選にヒリヒリしていたこれまでとは全く違って、
本大会のみにフォーカスされるってことになるんでしょうね。
だんだん日本代表もアジア予選を楽勝で抜けるようになってきていますが、
昔はホント、厳しかったもんねえ。
ドーハの悲劇の時も、
アジアからは2チームしか出場できなかったからこそ、
あれだけ過酷になっちゃったんですからねえ。
いまだって「アジアからは2か国」ってなったら、
日本だってホント出場できるかどうか、ギリギリのところになっちゃうと思いますよ。
だからこれまでは、
ワールドカップっていうと、
出場しているすべての国が素晴らしいチームって感じがあったんだけど、
48か国だとか64か国とかになっちゃうと、
果たしてどんなチームが出ているかすら、
わからなくなっちゃう気がしますね。
48チームっていうと夏の甲子園(49代表校)が、
64チームっていうとテニスのウィンブルドン(128人のトーナメント)なんかが、
ワタシの中でパッと思い浮かんじゃいます。
これ優勝決めるのって、
トーナメントでやったってかなり時間かかりますから、
これをワールドカップでって。。。。。。。
間延びしませんか?大会が。
野球で一番変わった、いやっ変わろうとしているのは、
なんといっても「7回制」だと思いますね。
今MLBでやられているピッチクロックとかその他のものは、
まだまだ枝葉の部分みたいに思いますが、
【7回制】は競技を根本から変えてしまいそうな気がして、
なんだか推移を見守りながら、
まんじりともしない気持ちになりますね。
今盛んに議論されているのは、
高野連が高校野球を7回制にするか否か・・・・・という事。
7回制になったら・・・・・
間違いなく「ワタシは」、
野球への興味が20%減~50%減ぐらいになっちゃうでしょうね。
多分・・・・・ですが、
7回制になったら、
これまで野球という競技のある意味「特性」ととらえられてきた、
「波乱が起きやすい」ということが、
なくなっちゃうんだろうなあと思います。
そして、
「強いものが実力そのままに勝つ」競技になっていくんじゃないかと思います。
ほとんどの競技、
サッカーのヨーロッパリーグ、バスケのNBA、フットボールのNFLなんか、
優勝するチームは勝率8割を超えるぐらいの強さですよね。
そして弱いチームは勝率2割にも満たないぐらい。
要するに、
優劣がつきやすいですよね。
しかし野球は、
優勝するチームの勝率が7割を超えるなんて、
見たこともない。
せいぜい「ものすごく強い」チームで6割、
ほぼ毎年5割台が優勝ラインです。
そして弱いチームも、
どんなに弱くともまず勝率3割を切ることがなくて、
大体どのチームも4割前後の勝率は上げています。
野球程優劣がつきにくい競技はないと思いますし、
そこが野球の面白さであるわけなんですね。
勝ったり負けたり。。。。。
そこが人々を長い間引き付けてきたのではないかと思います。
トーナメントの高校野球などその最たるもので、
最強と言われた大阪桐蔭やPL,古くは中京や広島商などでも、
まず3連覇まで届くという事はありません。
しかしほかの高校スポーツは、
「強いところはあくまでも強く」ということが多くて、
常勝軍団はまさに読んで字のごとくの「常勝」です。
しかし。。。。
7イニング制になったら、
波乱が起こりにくい競技になると思いますね。
強いところはあくまでも強く・・・・・・ですか。
こりゃ、
大会の予想なんてできなくなりそうですね。
大好きなスポーツの一つであるラグビーについてみると、
30年、40年前から考えると、
今のルールは「より攻撃的に」変わりましたね。
反則の取り方も変わりましたし、
まず何といっても、
昔はトライは4点だったもんねえ。
隔世の感がします。
そしてPKからタッチに出しても、
昔は蹴ったチームのボールにはなりませんでしたからねえ。
より攻撃的になったのは言うまでもありません。
さらに、
【50/22】のルールも、
かなり戦術に変革をもたらしています。
よりトライを狙いに行くラグビーに変貌を遂げたのではありますが、
いいキッカーを持っているチームが、
より攻撃的に仕掛けていくことができるルール変更ですね。
そして変わったといえば、
タックルとか負傷に対する考え方が大きく変わりました。
脳震盪の時の一時退場とか、
ハイタックルへの過剰ともいえるほどの反則の取り方とか、
隔世の感があります。
だってワタシ達の時代は、
グラウンドに倒れた選手には、
ヤカンにに入った「魔法の水」をかけると立ち上がって、さあおしまい。
その後記憶をなくしながらプレーしたというのを聞いたのは、
まさに日常茶飯事でした。
NFLも90年代ぐらいまでは、
今とはホントルールが違う事が多くありました。
タッチダウン後の「2点コンバージョン」の選択が、
昔はできませんでしたからね。
攻撃の幅がぐっと広がりました。
そして昨今取り入れられている、
キックオフした後、
キッキングチームの選手がレシーバーに対して仕掛けるタックルへの動き出しが、
レシーバーが取った後に変更されたのも、
ある意味革命的な変更でしたね。
NFLに限らずアメリカの4大スポーツはどれもそうですが、
「より面白い方向へ」「よりテレビ映えする方向へ」の変革は、
まったく躊躇することなく行いますね。
感心するところです。
4大スポーツのプレーオフなんかも、
常に変化している感じで、
数年見なかったらもう、
あまりにも変化していて驚いた・・・・・・・って感じになっちゃいます。
MLBのプレーオフなんか、
80年代まではア・リーグ、ナ・リーグともに、
東西2地区の優勝チーム同士が戦うだけでしたもんね。
まさに「優勝決定戦」という趣でした。
今はレギュラーシーズンで地区優勝しても、
そこからのプレーオフこそがいばらの道ですもんねえ。
まあ、
そんな中で変わらないといえば、
やっぱり日本のプロ野球なんでしょうねえ。
00年代に入って交流戦こそ始まりましたが、
ルールもさほど変わらないし、
セ・パ両リーグのチーム数や再編なんてのもなし。
正常化バイアスとでも言いましょうか、
「今までと変わらないのを良しとする」日本独特の感性もあるのでしょうが、
変わるのを良しとしていませんね。
そんなこんなで、
80年。90年と経ってきました。
しかしこれからは、
「どう変わっていくか」
が求められる時代になりました。
特にMLBとの関係は、
これからは避けて通れませんよ。
特に最も懸念される、
選手の流失などについては。。
(これはなにもプロ選手だけではなく、高校、大学などからストレートに海を渡る場合なども含めて)
まあしかし、
対象になるのがMLBだけですから、
まだサッカーなどに比べればいいのではないですかね?
劇的な変化といえば、
30年前のサッカーもそうですし、
昨今のバスケ、Bリーグもそうです。
ラグビーもそうかな?
サッカーやバスケといえば、
80年代から90年代にかけては、
(いやっバスケについては、2010年代半ばまで)
まさにマイナースポーツでしたし、
「誰も金払って見に行く人はいない」
なんて時代が長く続きました。
しかしどうです。
今のこの盛況ぶり。
リスクを恐れず変わっていけば、
こんな成功を収めることも可能なんです。
変わっていくスポーツ界。
10年後は、そして30年後は、
いったいどんな景色になっているのでしょうか。
「変わらないことに価値がある」
というのもひとつの真実。
ですが、
「変わることで新たな価値を見出す」
というのもまた真実。
さて、
未来の日本のスポーツ界は、
どうなっていくのでしょうか。
最新の画像[もっと見る]
-
日本陸上選手権 観戦記 1ヶ月前
-
日本陸上選手権 観戦記 1ヶ月前
-
ジャパン15 観戦記。 いやぁ、そろそろエディさんに懐疑的な声が湧き上がっても、おかしくはないなぁ。 2ヶ月前
-
西武変わった?! 佐藤龍世が中日に金銭トレード 2ヶ月前
-
全日本大学野球選手権 なんと決勝は東北福祉大🆚福井工大 2ヶ月前
-
東芝ブレイブルーパス東京 ラグビー・リーグワンを連覇!! 2ヶ月前
-
東芝ブレイブルーパス東京 ラグビー・リーグワンを連覇!! 2ヶ月前
-
東芝ブレイブルーパス東京 ラグビー・リーグワンを連覇!! 2ヶ月前
-
東芝ブレイブルーパス東京 ラグビー・リーグワンを連覇!! 2ヶ月前
-
東芝ブレイブルーパス東京 ラグビー・リーグワンを連覇!! 2ヶ月前
アホか!ですよね。
48か国でもありえないのに・・・
あからさまに放映権を当て込んでるのが丸わかりすぎてあきれるわ。
目先の儲けにとらわれている様は、ボクシングのWBAがチャンピオン乱立している状況にそっくりですね。
成長著しいインドネシア、タイあたりは出場する可能性が高まったと思いますが、
ブラジル、フランスと対戦したらとんでもない点差になってシラケるばかりか、
W杯の価値を下げることになるのが目に見えているのに、そんなことはカンケー無いんでしょうね。
大体アジア枠多いんですよ。
1位はもちろん出場で、2位国同士で勝った方が大陸間プレーオフに回るぐらいがいいです。
アジア枠減らしてその分欧州に回したらいいんですよ。
以前のように出れるかどうかヒリヒリした戦いが見たいもんね。
それで日本が出場逃しても、W杯自体は十分面白く楽しめます。
ドイツ大会の予選までかな、ギリギリ楽しめたのも。
それ以降は、まあ逃すことは無いだろうと思ってましたし、地元はテレ朝系が放送されてないので、予選の関心が薄れてしまってます。
これが2.5枠なら応援にも力が入るんでしょうけどね。8.5枠もありゃあ緊張感ゼロです。
もうすでにシラケてます。
本大会は楽しみですがね(どっちなん??)
PS
大相撲は古来からの伝統をしっかりと引き継いでいますね。
屋外で行っていた名残の徳俵しかり、所作等あらゆるものが変わることなく受け継がれていくってことは
本当に素晴らしいことだと思いますね。
高校野球もそうであってほしいんですが・・・。
それよりも!!
gooがブログの終了を発表したんすか??
まあ、世間ではブログという単語自体言わなくなりましたよね。
時代にそぐわなくなったんでしょうか・・・
とにかく驚きました・・・。
できることなら継続望んでいます。
ホント、FIFAにはいつもあ然とさせられることが多いですね。もっと言えばIOCにも。
貴族然としたヨーロッパ人が握っているとどうもなんか、変な方向に行く感じがします。
変化をものともしないアメリカの4大スポーツと、大きく違うところなんじゃないかなと思います。
64チームなんて・・・・・
しかも各チーム「負けたら終わり」なわけじゃないわけで、どんだけ試合やりゃいいんだよ・・・・って感じですね。
次の大会の48チームだって、そのうち32チームも決勝トーナメントに残るわけで。。。。う~ん、なんだかなあって感じです。
ご指摘の相撲については、ワタシも「変わらないことこそがいい」と思っています。相撲をほかのスポーツと一緒にして、改革が必要・・・・なんて言っている論客には、まったく与しませんね。
相撲はスポーツでありながら日本の神事でもあるわけで、そのことを全く理解しない「圧」には屈しないでほしいと思っています。
一方高校野球は、7回制を真剣に論議しているなんて、「なんだかなあ」って感じですね。高野連のお歴々は、何か起こって自分たちが責められるのがよっぽど怖いと見えるんですけどね。野球にそれまで関係してきた人間とは思えない「7回制」を真剣に議論し、さらに拙速に導入しようとしている。シニアの真剣な野球のどこに「7回制」が根付いているっていうんですかね、教えてほしいもんですよ。
このことについては、ワタシ真剣に怒っています。
だけど、それを良しとする高校野球監督が一定数いるっていうのもまた、驚きを禁じ得ません。7回制にしたら、絶対野球そのものが変質するって。。。。。
そんなこと、いろいろ思う今日この頃です。
変化といえばこのgooのブログがサービスを終了するとのこと。ブログ自体がもう時代にそぐわなくなってきているようで、そのこと自体は「いつか来るだろうなあ」と思っていましたが、ワタシ自身は今のXとかインスタのようなSNSはどうも好きになれなくて、やっぱりしっかりと文章で・・・・っていうのが性に合っているようです。
新しいところでブログを続けるかどうかは、まだ自分の中でも決まってはいません。でも、書きたい気持ちはいっぱいあるんですけどね。
9月まではとりあえず、このgooのブログでアップしていきますので、これからもよろしくお願いします。