昨日の交流戦、横浜DeNA戦終了後、
西武ライオンズ・伊原監督が電撃辞任を発表しました。
まあ、表向きはお決まりの”休養”という言葉でしたがね。
もう復帰する予定が全然ない人が”休養”とは、
何のための休養なのでしょうね?
長らく疑問に思っていることです。
さて伊原ライオンズ。
『常勝軍団の復活』
を掲げて船出。
しかしながら、
あれもダメ、これもダメ、全部だめ・・・・・・・・
の状況が2か月続き、
既にペナント争いからは完全に脱落。
最下位をゆ~らゆらと漂っています。
チーム創設以来35年以上のライオンズファンのワタシとしては、
前任者の野球に辟易していたので、
当初は伊原野球、ひいては『ライオンズのDNA』の復活に期待をかけていたのですが、
それがまったくかなわないことが見えてきて、
イライラの募るシーズンになっていました。
ワタシのブログでも、
ライオンズのふがいなさについて、
2度にわたってそのイラつきを吐露する記事を書きました。
まずはこの記事。(まだこの頃は、少しは試合を見る気があった頃です。)
http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/89a540f340713b9476f7725cef350b3b
そしてこの記事。(伊原采配にさじを投げた頃。もう試合は結果とハイライトのみを”勝った時だけ”見るという状況。)
http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/a3cea79827ec7cbdbde27d2edda3f471
そして今日の朝、ニュースを見てビックリ。
なんと伊原監督、
辞任しているではないですか。
残りのシーズンは、
田辺コーチが監督代行として指揮を執るようです。
まだ半分以上残っているんだから、
いっそのこと伊原さんは完全に辞任してもらって、
田辺氏には”代行”という肩書を取って”監督”として采配を振るわせた方がいいなあと思っているワタシです。
伊原監督。
まあ、
この成績では、
辞任するしかないでしょう。
致し方ないと思います。
最近ではベンチのムードも、
とても勝ちに向かっているなんていえないようになっていましたしね。
この電撃辞任劇。
もしフロント主導でしくんでいたのであれば、
まだ少しは見込みもありますがね。
それであるなら、
フロントに今シーズン何とか立て直そうという姿勢も見えるってもんで、
ファンとしても少しは納得いきますが。
伊原さんが『投げ出した』形ということであれば、
どっちもどっち、
救いようがねえなあ・・・・・・
なんて思いますがね。
ワタシは今季の西武の大低迷。
責任は三位一体。
監督・選手・それからフロント。
どれもひどかった結果が出ているのだと思います。
監督は、
やはり時代にそぐわないやり方をごり押ししたことで、
選手との間に溝を作ってしまったというのが失敗。
しかしながら、
渡辺時代に『のびのび』という耳触りのいい方針のもと、
『プロとは何ぞや』という部分を忘れて”行け行け野球”を推進してきた選手たちにとっては、
伊原流の細かいキッチリとした野球は、
ついていけなかったのでしょうね。
選手の質が完全に違うのに、
『王者』の時代の『王道野球』を推進しようとした方針が、
プロになり切れていない選手たちには咀嚼しきれなかったということでしょう。
それでもなんだかんだで勝っていきさえすれば、
段々『勝って和する』というプロ軍団の状況も作っていけたのでしょうが、
開幕からつまずいて、
どんどん深みにはまっていくとすべてが逆回転し始めて・・・・・・
今日に至ったという結末なんでしょう。
伊原さんの采配も、
だんだんほころびを見せ始め、
笛吹けど踊らない選手たちにイラつき始めて、
5月も中旬ぐらいになると、
『訳が分からない』
選手起用や采配などを見せるようになりました。
それと同時にファンのイライラも募り、
完全に選手からもファンからも見放されるに至ってしまいましたね。
しかし同情すべき点も多々あります。
まずはフロント。
フロントの体を成していない現在のライオンズのフロント。
『金を使わない』
という親会社の大方針のあおりを食っているのは同情すべき点ですが、
ここ数年の外国人選手獲得の『見る目』のなさ、
どうしようもありません。
そしてそのためにどういった対策を取ってきたのか・・・・。
な~んにも、取ってきてはいませんよね。
去年さんざんダメダメっぷりを露呈し帰国したスピリーという外人がいましたが、
今年の外人のランサムはまさにそのスピリーそっくりの選手。
『凝りね~なあ』
という思いしかありません。
過去10年以上にわたり、
ひとりたりとも成功したとは言えない外国人先発投手についても、
またまた『どこの詐欺的エージェントに引っかかったのか』と思うような、
ど~見ても通用しそうにない外国人投手を、
またも連れてきました。
『そこそこ肩書がいい』
ということだけにほだされ、
来日してみたら『ど~しよ~もねえわ、こりゃ』という愚を、
何年にもわたって犯し続けるフロントという名の素人軍団。
かつて坂井球団代表、根本球団本部長という球界一の盤石の態勢で球界を席巻した時代をよ~く覚えているだけに、
今のフロントのあり方は、
ファンとしては到底認めたくないという思いが先に立ってしまいます。
周辺の球団の外国人選手の質の高さを見るたびに、
『なぜ西武はこうもダメなんだろう』
なんて思ってしまいますね。
FAになった選手が我先にと球団を飛び出してしまうのも、
結局はフロントの力のなさゆえのことなんでしょうね。
そのフロント以上に情けないのが、
実際に戦っている選手たち。
特に主力の選手。
今年伊原監督は、
キャンプでは仕上げの時期をずらして、
『何とかケガや故障なきように開幕を迎えてくれ』
ということを言っていました。
プロの選手達ですから、
当然そのようにやってくれるのかと思いきや、
何しろケガ、故障、不振のオンパレード。
『これじゃあ、戦えんわなあ・・・・・』
というのが開幕直後の感想でしたね。
特に4番の選手。
開幕前から故障を発症。
彼が開幕から抜けたおかげで、
すべての歯車が逆回転するとともに、
投手陣にも打撃陣にも、
大きな影響を与えてきました。
ワタシは常々、
チームを引っ張っていく看板選手というのは、
シーズンに至るまでしっかりと調整を行って、
試合に出て結果を残すというのが『責務』だと思っています。
試合中の接触プレーなどで追ったケガならしょうがないのですが、
『ケガ、故障しちゃったんだからしょうがない』
なんていう言い訳は、
基本的に聞きたくないのです。
昔のプロ野球界で言えば長島や王。
現在で言えばイチロー。
そして相撲ならば白鵬。
(おまけにサッカーならばカズ)
とにかく試合までにキッチリと調整して、
何事もなかったように試合に出続けて結果を残す。
それこそが”プロアスリート”でありその競技の”スター”だと思うのです。
それゆえ、
この球団の4番を打っている故障がちの選手を、
ワタシはプロとは呼びたくないココロモチなんですね。
彼は巨人や阪神、SBなど、
『チームのリーダーとしての役割は背負わず、ほかにいい選手たちもいるので気楽な立場で自分の成績だけ気にかけてプレー』
という様な球団でプレーするのがあっていると思っています。
黄金時代の4番、清原は、
西武にいた時代はとにかく試合に出てキッチリとプレーし続けましたよ。
フォア・ザ・チームの気持ちが強かったのでタイトルとは無縁でしたが、
それだけにファンからの支持は絶大なものがありました。
(その後の巨人時代は別として・・・・)
おっと、
長くなってしまいました。
今回の伊原監督の辞任劇。
思うところはたくさんあります。
そして、
西武という球団は、
これから先本格的に【優勝を目指せない】球団になっていくという、
身震いするような”近未来予想図”が、
頭の中に浮かんで離れません。
2000年以降ぐらいから西武が志向した、
『愛される球団。単純でわかりやすい野球』
へのシフト、
加速していきそうな気がするなあ。。。
古くからのファンは、
消えろとも聞こえますね、どうにも。