選抜高校野球は、
2回戦を迎えました。
第1試合 横浜 8-7 沖縄尚学
第2試合 西日本短大付 11-5 山梨学院
第3試合 広島商 6-2 東洋大姫路
大会前三強の一角と見られた、
横浜と東洋大姫路が登場したこの日。
しかし両校ともに、
大苦戦の試合となり、
ジャイアントキリングを常に所望する観衆からは、
大きな歓声が上がっていましたね。
第3試合は、
東洋大姫路に明治神宮大会準優勝の広島商が激突。
東洋大姫路は大会屈指と言われたエース阪下が初戦でヒジ(?)を痛めて事実上の離脱。
しかし初戦は、
そのお家の一大事に、
秋は公式戦不出場の孝行息子、木下が出現。
145キロを超える速球を武器に好投、
チームの逆転勝ちを見事にお膳立てしました。
今日も東洋大姫路は、
その木下に期待してマウンドに送りました。
しかし2回、
広島商の打線が木下を一気に攻めます。
息もつかせぬ速い打球の連発に、
東洋大姫路の守備陣が対応できず、
ランナーをためて好調西村が満塁一掃の3点タイムリー。
これが東洋大姫路には痛かった。
一気に6点のビハインドを負った優勝候補は、
その強力打線が焦って攻撃の糸口が掴めず、
6,7回にようやく反撃に転じますが、
ここでも何かチグハグさが出て大量点に結び付かずエンド。
悔しいというより、
まさかって感じの試合展開で、
2-6の完敗を喫してしまいました。
兵庫勢3年連続の決勝はならず。
一方の広島商は、
イッキの攻めの後は、
広商が昔からずーっとチームカラーにしてきた「守り勝つ」野球全開。
東洋大姫路に野球をさせず、
高らかに名門復活の狼煙を上げました。
この試合では、
エース大宗は温存。
これから先の試合に向けても、
同ブロックの他チームより1日多く休めるという日程のアドバンテージもあるし、
なんだか広商に風が吹いている感じがしてきました。
第1試合では、
横浜が前半大きなリードを奪うも、
沖縄尚学が横浜自慢の強力投手陣を打ち込んで、
ルーズベルトゲームに持ち込みました。
あと一歩だったなぁ、
ホント惜しかった!
完全に打ち勝っていたんだけど、
ミスが多くてそこをつけ込まれましたね。
第2試合は、
投打の二刀流、
期待された山梨学院のエース菰田がマウンドに登場したのは、
なんと2-8と大量リードを許した5回から。
監督さんは談話の中で、
菰田は決して無理な使い方はしない、
3イニングだけと最初から決めていたと言っていました。
それはわかるのですが、
ではなぜ2-8とリードされたあとなのか?
の答えにはなっていませんでしたね。
確かに後手後手を踏む試合展開ではありましたが、
なかば試合が決まった後に出すというのはなんで?
それまで何度も、
マウンドに送るチャンスはあったように思いましたが。
もし今大会は勝敗はど返しして、
経験値を上げることが主眼だったとしたら、
7-9回でもいいわけで。
うーん、
なんか理由がわからない使い方でしたね。
そしてその菰田、
3イニングだけの顔見せでしたが、
ものすごいインパクトのある投球でした。
190センチを超える身長から、
角度のある“凄みのある球“を投げ続け、
3イニングをパーフェクト、
MAXは150キロを優に超えていました。
これからがホント、
楽しみなピッチャーです。
まあそれだけに、
11失点での完敗というのは、
山梨学院ファンにとっては納得できない結果なんじゃないかと、
思わないではないですね。
夏と来年に期待です。
ということで、
今大会は本当に、
各校の力の差がほとんどない大会だというのが、
連日現れてきています。
健大高崎、横浜はギリギリの戦いを制し、
東洋大姫路は破れ去りました。
なんだか今大会、
意外なチームが勝ち上がってくる予感も、
少ししています。
さあ、
どうなるのでしょうか。