SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲春場所千秋楽 鶴竜が「ひとり横綱の意地」を見せて4度目の賜杯。

2018年03月26日 | 相撲

大相撲春場所。

「荒れる春場所」と言われ、
これまで多くの波乱を呼んできたこの大阪場所。

今場所も場所前から、
土俵外の出来事でわさわさしていると思ったら、
2人の横綱も相次いで休場を発表。
残った「一人横綱」の鶴竜もケガが伝えられ、
なんだか「どんな展開になってしまうんだろう」と予想もつかないまま本場所に突入していきました。

先場所も「ひとり横綱」で開幕から10連勝を飾りながら、
後半にリズムを崩すとガタガタに崩れてしまった鶴竜。

見ているファン、いや、解説者もみんな、
なんだか鶴竜を「信用していないなあ」というのがありあり。
そんなワタシとて、
「いつかは負けるんじゃないか」
ということが頭をよぎりっぱなしで、
なかなか信用してみることができませんでした。

しかしその鶴竜。
何番かサーカス相撲のような土俵際での逆転勝ちなどがあったものの、
動き自体は「結構動けているな」という感じの相撲を取っていましたし、
何より先場所と違って「ひとり横綱」ということで精神的に張りつめている感じが見られなかったので、
中日ぐらいからワタシは「ひょっとしたら今場所は、鶴竜がそのまま行くんじゃないか」という目線になりました。

そして今場所は、
中盤、終盤に展開にも恵まれました。
「最も強いのでは?」
と言われていた先場所優勝の栃ノ心や逸ノ城などが、
何やら星をころころと落とす展開になって、
緊張する間もなく星の差が開いていくという展開となりました。

追ってくるのが魁聖では、
やっぱり横綱に対しては”役不足”でしたね。

実力者の大関・高安は初日からの連敗の後は白星を積み重ねましたが、
あろうことが千代丸に敗れて脱落。
鶴竜は落ち着いた相撲を取り切って14日目に優勝を決めました。

千秋楽で取り直しの末高安に敗れた一番はまあ”ご愛敬”として、
この15日間の相撲っぷりは、
十分に【横綱の矜持】を見せてくれたものだったと思います。
立派でした。

娘さんたち、
かわいいですね。

優勝杯を前にしての、
なんともうれしそうな「優しいお父さん」の顔に戻ってのバンザイ三唱。
見ているこっちも、
うれしくなりました。

鶴竜は前回の優勝後、
1年以上にわたって本当に苦しみましたから、
今回は体を万全な状態にして、
しっかり締めなおしたうえで、
今後も土俵上で”横綱の矜持”を見せ続けてほしいと思っています。

昨年来、期待され続けてきた「新世代」の御嶽海、正代、貴景勝、北勝富士、阿武咲の5人衆。
今年に入ってからは軒並み「上位の壁」に跳ね返されていますが、
そういう「若手の壁」になってくれるベテランの横綱・大関を中心としたベテラン力士、
まさに「頼もしい存在」ですね。

彼ら若手は、
その壁を自ら乗り越えてこそ、
「強い大関、横綱」への道が切り開けるのですから、
こういった「健全な大相撲」というものが繰り返されるというのは、
本当にファンにとってはたまらない「大相撲の魅力」ということになります。

そして跳ね返され続けた力士がその壁を乗り越える瞬間を、いつの日か目の当たりにする。。。。
く~~~たまりませんなあ。。
これこそが大相撲の魅力ですね。

先場所や今場所も、
「跳ね返され続けた」栃ノ心が優勝、逸ノ城が覚醒、
そして遠藤が初めての三役をつかみました。

大相撲の面白さは、
その時々の土俵の上だけではありません。
継続して見続けて「力士の成長、出世物語を見る」ドラマのような楽しさです。

そんな相撲が、
また長く続いてくれること、
期待しています。

来場所は3横綱のそろい踏み、
あるのかな?

期待して待つことにしましょう。

今年の「ナニワの春」も面白かったなあ。
いずれにしても、
鶴竜関、優勝おめでとう!!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第90回センバツ 明徳 逆転... | トップ | 第90回選抜高校野球  実に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

相撲」カテゴリの最新記事