SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ボクシングの話題を・・・

2019年01月31日 | ボクシング

一昨日だったかテレビを見ていると、
香川照之氏が出て、
ボクシングを熱く熱く語っていました。

これまでに見た試合はおよそ5万試合だそう。
マニアというにはあまりにも深く、
そして的確にボクシングを見て語ってくれます。

最近は世界戦にゲストとして呼ばれることも多く、
その慧眼には感服しているのですが、
彼の一番好きなボクサーはなんといっても具志堅用高。


番組では世界を獲ったあの衝撃のグスマン戦を詳細にやっていたのですが、
ワタシは自分でも見たはずなのに、
そのKOシーンに衝撃を受けてしまいました。

もう40年も前の話。

とかく昔の記憶を呼び戻す際には、
現実よりも美化して語られるということが常。

それゆえ、
昔のVTRなんぞを見返してみると、
「あれッこんなんだったっけか?」
なんてちょっとがっかりすることが多いのですが、
具志堅のKOシーンはその真逆でしたね。

香川さんではありませんが、
震えが来るほどのすごさを垣間見てしまいました。
まさにこのシーンで、
ご飯3杯は行けますね。

ワタシは近年、
井上尚弥のボクシングを見て、
明らかに「日本歴代最高のボクサー」だということを疑いませんでしたが、
改めて具志堅を見直すと、
具志堅も井上尚弥も、
本当に同じぐらいのすごさを持ったボクサーだったなあということが、
心にすっと落ちてきました。
「どっちも超絶よ!!」

同じぐらいの階級ですから、
「果たしてどちらが強いのか?」
なんていうことも頭に浮かんだりはするのですが、
そんなこと考えてもしょうがないことだということがすぐにその考えの上にかぶってきます。

そうなんです。

時代も違えば環境も違う。
そんな中でそんなことを論じるのは、
まさに愚の骨頂だということですね。

どちらのチャンピオンも、
世界のどこに出しても恥ずかしくない、
超ド級のチャンピオンだということですよ。
本当に。

ワタシの中では、
具志堅用高は永遠のヒーロー、
そして井上尚弥は、
現在進行形の、
最も大好きなボクサーです。


さて、
そんな井上尚弥のWBSS準決勝。
もう2月の声を聴くというのに、
まだその場所が発表になっていません。
相手はロドリゲスと決まっているのですが。。。。。。
どうなるのですかね。(アメリカだということは間違いないでしょうが)


それはそうと、
先週末は、
テキサス州で世界タイトルマッチが行われました。

【WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ】 ~ヒューストン~

チャンピオン                    挑戦者・同級2位
ハイメ・ムンギア(メキシコ)〇  12R判定  ● 井上岳志(ワールド)
               120-108
               120-108
               119-109

3人のジャッジがほぼフルマークでムンギアの勝ちとした結果だけを見ると、
大差の判定という事実だけしか見えませんが、
井上岳志は本当に「大善戦」という言葉しか浮かばないほどのいい試合でした。

アメリカでの試合で、
井上は現在世界で大注目のムンギアの対戦相手に指名されました。
多分に「絶対勝てる相手」として選ばれた「咬ませ犬」的な挑戦ということが言われるほど、
ムンギアというのは素晴らしいボクサーとして認識されており、
試合の興味は「井上が果たして何ラウンド持つのか?試合になるのか?」ということでした。

かけ率もあり得ないほどの大差がついて、
日本のスポーツ紙にもほとんど取り上げられることがない挑戦でした。

しかし井上は、
『これは自分にとっての大チャンス、やってやる』
という気概がすごく、
リング入り前も目がぎらぎらと輝いていました。

試合は最初から最後まで、
井上がムンギアの超強烈なパンチにビビらずに懐にぐいぐいと攻め入り、
いい打ち合いが何度も見られました。

ムンギアは押し込められていつもと勝手が違ったのか、
たくさん嫌な顔を見せたりしていましたが、
そこは「パウンド フォー パウンド」の次期有力候補ともいわれるだけあって、
そんな試合でも技巧を駆使して勝ち切りました。

さすがは強いチャンピオンだなあ!

そんな感想もありますが、
何しろワタシは井上の頑張りに、
ずっと画面に拍手を送り続けていました。

ある意味ボクシングで一番コーフンする、
そんな試合となってくれました。

井上選手。
惜しくもこの試合は敗れましたが、
全米中の、いや、中南米も含めた多くのボクシングファンがこの試合を見ていて、 
「あのイノウエって、いいファイターだな」
と思ったと思います。

これからアメリカでのオファー、
どんどん舞い込んでくるんじゃないですか?

そういう意味では、
井上選手は「負けて勝った」試合だと思います。

そういえば井上選手のファイトスタイル、
あの「イタリアの種馬」とどこか被るものがあるし。。。。。。
今後の彼に、大いに期待しています。

西岡が、三浦が、伊藤がアメリカで、
そして木村が中国で、
そのチャンスを掴んでそこを主戦場にしていきました。

そんな感じの井上選手の『未来予想図』描けた感じがします。


そういえばもう1か月も経ちますが、
年末の「6大世界タイトルマッチ」行われましたねえ。

正直なところ、
「ボクシングの世界戦が6試合も行われて、こんなにも盛り上がらないものなのか!」
と愕然としたりもしたものなんですが、
それでもここの試合は見所満載でした。

井上尚弥選手の弟である井上拓真選手が、
見事に判定で世界タイトルを奪取しました。

初めての世界戦ということを考えれば、
本当によく戦ったんじゃないかと思っています。
WBCのタイトルということで、
あのネリ(山中を破った「ドーピング・体重超過野郎」)が絡んでくることも十分に考えられます。
これからもひるまず挑戦を続け、
お父さんをして「尚弥よりも拓真の方がセンスはある」と言わしめたそのボクシングセンスに、
どんどん磨きをかけてほしいと思います。

世界チャンプとはいえまだ”暫定”の冠がついていますから、
正規チャンピオンと早く統一戦をやり、
戴冠してほしいと願っています。

拳四朗選手は、
判定にはなったものの安定したボクシングでタイトルを防衛。
長期政権が見渡せる展開となってきました。

この選手は、
ホントなかなかの選手ですよ。
もっと注目されてしかるべき存在ですので、
今年はそのキャラクターを生かして、
どんどん世間に顔と名前を売っていってほしいと思います。


そして「凱旋試合」となった伊藤雅雪選手。
見事なKOで初防衛戦を飾りました。

伊藤選手が日本で試合するのを初観戦となったワタシも、
彼の力強いボクシングを堪能できました。

これからどんどん強くなっていきそうな伊藤選手。
ちょっとロンドンブーツ1号2号に顔も似ていてイケメンだなあと思っているので、
ひょっとしたら人気出るんじゃないかな?
そんな風に思っています。

これからの主戦場はやはりアメリカになるのか?
それとも日本のリング?
そのあたりも気になるところです。


そして大みそかのマカオでの興行。

昨年の大みそかは、
望外に紅白歌合戦が面白かったので、
ボクシングやっていること忘れていました。

もちろん京口の試合は見ましたよ。
いい試合でしたね。
これでLフライ級の世界王者となった京口、
狙いは拳四朗とのチャンピオン対決ですかね。

破った相手はブドラー、
田口良一からタイトルを奪った相手です。

その田口、
3月に田中恒成の世界タイトルマッチに挑みます。

田口と田中、
「宿命のライバル」として、
田口が世界王者だった時に対戦が決定していましたが、
その対決の前戦で田中がまさかの負傷を追い、
このビッグマッチは流れてしまったという経緯があります。

時は流れ、
今度は田中がチャンピオン、田口が挑戦者と立場を180度変えて、
この注目の対戦は行われることになりました。

若くて勢いもある田中は、
前戦では木村のタイトルに挑み、
見事に打ち破って戴冠。
強いチャンピオンです。

しかし田口も、
相手が強くなればなるほど燃えるタイプ。

井上尚弥と戦った試合で見せた根性と耐久力は、
とてもテレビ局の都合で「強カワイイ」なんて形容される姿とは違います。
3月に岐阜で行われるこのタイトルマッチ、
日本の軽量級のレベルの高さを見せつける好試合になることが必至です。


そして最後は井岡一翔。

ワタシは個人的に、
なぜか井岡にはあまり興味を持てずに(八重樫と戦った頃は好きでしたが、その後の安定志向の試合の組み方などが気に入らず)、
ここまで来てしまいました。

井岡の試合はほとんど見ることもなく、
取り上げることもありませんでしたが、
この試合は良かったみたいですね。

本来の野性味を取り戻した、
力強いファイトだったようですが、
1-2の判定で敗れたとか。。。。。。

頑張ってくださいとしか言えません。
まだ、彼に興味がわいているとはとても言えず。。。。


そんなこんなで、
1か月話題にしなかっただけで、
やはりボクシングもこんなに多くの話題が満載だったんですね。

早く次のタイトルマッチ、
見たいなあ。
八重樫の再起はまだかなあ。。。。。

そんなことを考えながら、
冬の一日を過ごしております。





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