広島新井貴浩内野手が、
昨日のヤクルト戦で3回レフト線に二塁打を放ち、
史上47人目となる通算2000安打を達成した。
やりましたねえ、新井選手。
ついに2000本安打達成です。
今の時代、
投手の200勝と比較して達成の可能性が高いと言われているのが2000本安打。
いずれも『名球会入り』の大偉業ですが、
新井選手は18年目、39歳での達成です。
新井選手と言えば、
『愚直に野球に取り組んでいる、まじめなスラッガー』
という印象が強い選手です。
入団が99年、
ちょうどそのころからテレビの地上波での野球中継が徐々に減ってきたということもあり、
また、元来ワタシはパ・リーグの試合を中心に見ているということもあって、
新井選手の2000本のうち、
多分実際にはその1/10も見ていないのではないかと思います。
目の前で見たのは、
いいところ10本~20本ぐらいでしょうかねえ。
ワタシの実感としてはかなり遠い選手なわけですが、
それでも豪快なスイングから放たれる打球は、
素晴らしいものがあるという印象は強く持っています。
新井選手の球歴を見ると、
広島工業―駒沢大を経て広島にドラフト6位入団ということ。
広島工の時代は甲子園に出場経験もなく、
大学の駒沢は東都リーグなので、
彼が学生の時代、ワタシはその姿を一度も目にしたことはありません。
ドラフト6位の大卒野手ということからも、
さほど即戦力で活躍すると思われての入団ではなかったのでしょう。
その彼が2000本安打まで到達したというところに、
大変意義のあるニュースだと思います。
プロ野球は、
やはり『職業としての野球』の世界ですから、
圧倒的な野球センスや勝負根性がないと、
やっていけない生半可でない世界だと思います。
しかし新井選手を見ていると、
本当に野球に限らずアスリートというのは、
どこで花咲くかわからないなあ・・・・・・ということを、
ヒシヒシと感じてしまいますね。
焦らず、そして腐らず、
努力をし続けた選手に、
こうやって野球の神様がご褒美をくれる場合も、
あるんですね。
もちろんどんなに努力しても花開かない選手が、
その下に数多いることは現実でしょうが。。。
努力して振り込んで振り込んで、
その蕾から花を開かせた新井選手の18年に、
乾杯したい気分ですね。
特に広島の赤いユニフォームで達成したところに、
なんだかうれしさを感じます。
黒田と新井、
いずれも一時期FAでチームを離れたものの、
野球人生の最晩年になって古巣への復帰を果たした”スター”です。
彼らにそうさせたのはとりもなおさず、
負けても負けても熱く選手を支え、
声援を送り続けた広島のファン達でしょうね。
【元祖市民球団】の広島は、
ワタシが思うに『プロとして、まさにそうあってほしい』球団だと思いますね。
金はなくとも心は錦
広島には、そんな言葉がよく似合う。
そんなココロモチです。
そういえば昨日の新聞には、
プロ野球の総年俸についての記事が載っていました。
総年俸はSBがダントツの41億7577万円でした。
2位の巨人が32億9853万円でしたから、
その間にはなんと9億もの開きがあるんですね。
ビックリしました。
3位の阪神は24億890万円。
ここからオリックス、ヤクルト、日ハム、西武までが20億円を超え、
最下位のDeNAは14億6401万円でした。
総年俸額で、
DeNAはSBのわずか35%。
日本のプロ野球も、
そろそろNFLのように、
サラリーキャップを考えた方がいいかもしれませんね。
総年俸1/3のチームが勝てと言われても、
どうしようもないものがありますものね。
金に糸目をつけないチームばかりが勝って行くという現代のスポーツ界。
ヨーロッパのサッカー然り、
アメリカ4大スポーツ然り。
そしてリーグなどの結果を見ても、
やっぱりリッチなチームが覇権を握ることが圧倒的。
『マネーボール』のようなことが起こるのは、
10年やって1回あるかないか、
まあせいぜい起こっても2回程度でしょうね。
後はカネの使い方に比例する順位となることがほとんどだという印象です。
『勝ち組』に富が集中するというのは資本主義の原則とはいえ、
現実の厳しさを一刻でも忘れようと見るスポーツもこの傾向が顕著になってしまうと、
なんだか萎えるものがあるということは、
事実ですね。
それにしても、
この総年俸のニュースを見て、
やはりワタシはビックリしましたね。
SBのあまりの年俸の高さと、
”元祖球界の盟主”である巨人とこんなにも差があるんだということ。
そして”金満”のイメージのある阪神が意外に抑えた年俸になっているということ。
DeNAが、『そりゃね~だろ』というぐらい、あまりにも金を使っていないということ。。。。。。。etc
そんなことも感じた、
プロ野球の二つのニュースでした。
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