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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

あと二人でノーヒッター  菊池雄星 有り余るポテンシャルを発揮

2013年06月13日 | プロ野球

≪プロ野球交流戦≫

西武 10-0 中日


このところ5連敗。

投げども投げども、
バッターがぜ~んぜん打ってくれないというチーム状況にあって、
今季牧田と並んで”エース格”のピッチングを続ける菊池が、
昨日はやってくれました。

9回1死まで中日打線をノーヒット。

『もしかして』

ということで球場全体が一球ごとに騒然となる中最終回のマウンドに上がった菊池は、
『野球人生の中で、初めてマウンドに行くのが怖くなった』
という緊張感の中先頭の荒木を打ち取りますが、
続く28人目のバッター・大島にセンター前に弾き返され、
夢はあっけなく潰えました。

しかし落胆しながらも残りの2人をしっかり打ち取って『完封』で締めたところは、
今季の成長を感じさせてくれました。

昨日は前半戦は球がばらついていましたが、
前回の巨人戦の反省から、
『腕を振って大胆に』
速球を投げ込み続け、
若さあふれる躍動感のあるピッチングを見せてくれました。

これまでのピッチングは、
防御率ほどには安定感を感じないと思って見ていたのですが、
昨日はしっかりと『安定感抜群』のピッチングでした。

4年目でようやく、
『プロとしての自分の生き方』
をマウンド上で見せてくれるようになったこの左腕。

考えてみれば、
マーくんよりもダルビッシュよりも、
松坂よりも多い、
『6球団競合』
という狂想曲の上に入団したんですよね。

今年に入るまでは、
このことは、
頭のどこかに忘れていました。

今年に入ってからの菊池の良さは、
”開き直ったところ”だと思います。

このあたりは、
たぶん西武のピッチングコーチである石井貴氏がいいアドバイスを与えているのでは、
なんて思っています。

『開き直った好投』
ということで言えば、
現役時代の彼の右に出る者はなかなかいませんものね。

菊池自身、
過去3年の『結果を出さなきゃ』と過剰に考えるような、
何かしっくりこない投球フォームではなく、
とにかく自分の球を信じて大胆に・・・・
と思っているのではないですかね。

周囲やファンも、
菊池に対する【過剰な期待】から一歩引いた感じで見ているのがいいのかもしれません。

『ドラフト1位競合』
で入った選手は、
ついつい期待も大きくなってしまいますが、
その『残り香』が残るのは、
まあせいぜい1,2年のことですね。

4年も経つと、
『そんなことは関係ない』
ってことになりますから。

そのあたりがプロとしての生き残りの分岐点なんじゃないかなと、
思ったりもしています。


菊池はその点、
見事に『自分』というものを掴み、
確立しつつあります。

彼のピッチングを見ていると、
若かりし頃の石井一久(現西武)のイキのいいピッチングが思い浮かびますね。

96,97年ぐらいの彼のピッチング、
すごかった~。
あんな風になれると、
いいですね。


同じく6球団競合で入団した大石は、
昨日2軍に下がって、
まだまだ『プロとしての自分』を確立できていません。

彼が大学時代の彼のような『プロの大石』を確立できたら、
ピッチングスタッフは盤石になるんだけどなあ。


まあ、
チームは今シーズン何度も”どん底”を経験していますから、
昨日の勝利でまた”通常の姿”を取り戻してほしいものです。



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