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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

河野公平 KOで2度目の王座奪取!  次は誰と??

2014年03月27日 | ボクシング

≪WBA世界Sフライ級王座決定戦≫

  同級2位                      暫定王者
  河野公平(ワタナベ)〇 8回50秒KO ● デンカオセーン・カオウィチット(タイ)


河野公平が、
王座再奪取を狙い、
5度目の世界戦に挑んだ昨夜のWBA・スーパーフライ級の王座決定戦。

暫定王者は、
37歳になるタイのデンカオセーンでした。

しかし、
河野公平と言って、
すぐに顔と名前が一致する世間の人、
いったいどれくらいいるのでしょうか?

ボクシングファンでも、
コアなファンでない限りあまり河野のファイトを鮮明に思えている人はいないかもしれません。

正直なところ、
現在の乱造される【世界チャンピオン】の時代でなければ、
世界チャンピオンの座に就くのは難しいボクサーかもしれません。

過去、初めて、2度目・・・・・・
と2回の世界挑戦は見事にチャンピオンに跳ね返されました。

『最後の挑戦』と腹をくくって臨んだ一昨年大晦日の3度目の挑戦は、
2-8ぐらいの割合で劣勢を予想されていたにもかかわらず、
ここで河野は男を見せ、
日の出の勢いであったチャンピオン・テーパリットを鮮やかなKOで沈め、
念願の世界チャンプのベルトを巻きました。

しかし初防衛戦では、
途中でダウンを奪ったにもかかわらず、
やや疑問の残る判定で0-2の判定負け。
(ちなみに、私の”手元採点”では、2ポイント差で河野に軍配を上げていました。)

そこから捲土重来を期して再起を図り、
この日にこぎつけました。


相変わらず不器用なファイトでしたが、
見事4回、8回に相手の顔面を打ちぬく右がヒットし、
嬉しい王座奪取となりました。

苦労人の33歳。

お父さんが自宅リビングにジムをこしらえて練習を見てあげていたというのはよく知られた話ですが、
その苦労も実り、
謙虚なお父さん、お母さんがリングサイドで息子の勇姿に目を細めていました。


『良かったな~』

というのが、感想です。


しかし4団体が認可され、
『チャンピオン乱造時代』
に突入しているボクシング界。

昔のように、
ただ【世界チャンピオン】だというだけでは、
なかなか世間に認知してもらうことはありません。

顔と名前、
売らなければなりません。


とは言っても、
それをするためにバラエティ番組に出まくるというのも、
なんだかあまり褒められたことではない気もします。
(多少は出てほしいのですがね。)

やっぱりボクサーは、
リング上で、そのファイトで存在感を見せてほしいと思います。


そういった観点からすると、
昨日の試合後ははなんだか、
奇妙な光景が見られました。


実は河野選手、
世界スーパーフェザー級チャンピオンの内山高志選手と同門。

その内山選手の試合を、
ずっと実況しているのはテレビ東京です。
(もちろんこの日の中継も、テレ東でした。)

テレ東はボクシングを『シンプルに見せる』局として結構評判は高いのですが、
その内山チャンプの昨年の大みそかの防衛の時、
同じく同級で世界チャンプになった三浦隆司選手との【日本人頂上対決】を、
やたら『既定路線』のように煽りまくっていました。
(両者の対戦は、まだまだハードルは高く、実現しそうもありません。)

その放送スタイル、
なんだか『変容したな』と思ってちょっぴり苦々しく思っていたのですが、
昨日の河野選手の”戴冠”の後も、
同じようなことをしでかしていました。

この試合、
リングサイドにはあの亀田3兄弟の長男、
亀田興毅がどっかりと腰を下ろしていました。
(なぜ来ていたのか、だれの招待だったのかは不明)


実は現在この亀田3兄弟、
謹慎を食らっており、
日本のリングには上がれないことになっています。
JBC(日本ボクシングコミッション)からは、
『永久追放』に近い処分を受けており、
その撤回を求めてあのタレント弁護士・北村氏がその代理人となるという流れになっています。

まあ、
そんなこと世間的にはほとんど興味を持ってもらえていませんがね。


テレビ局のアナウサーはしかし、
あろうことか新チャンピオンになったばかりの河野公平を、
煽って煽って、
『次の試合で亀田選手と戦います!』
と、
明らかに言わせようとしていました。

河野選手、
結構そのアナからの『振り』に対してはすっとぼけて質問を煙に巻いたシーンもみられましたが、
内心は『勘弁してくれよ!』と思っていたんじゃないでしょうかね。

こんな晴れがましい日に、
『そりゃ~ね~だろ~』
と、ワタシですら思っていましたから。

まあ、
コアなボクシングファン以外、
結構どうでもいいことだとは思いますが。


それにしても、

≪実直な苦労人のチャンプ vs 毒舌でなる亀田3兄弟≫

の対決なんて、
テレビ的に画にはなるんでしょうが、
何年か前にどっかで見た気がするな~、
と思うのはワタシだけ?

思い出すにその試合、
視聴率は取れたけど、
試合内容はかなりグダグダだった気が。。。。。。

確か名前は、Nチャンプ。
河野に輪をかけて、
実直さが”売り”のボクサーだったなあ。。。。。


チャンプの方は、
試合前からその毒気に当てられたというか・・・・
【世紀の対決】にしては、
かなり面白くない試合だったですね。



まあ、
どんなに煽っても、
現状≪日本では≫試合できないですしね。
どうなることやら。

お互い真っ当に世界の頂点まで上り詰めて、
『どっちが一体強いんだよ?!』
とファンの多くが思えば、
【世紀の対決】の機運なんて、
黙っていても盛り上がっていくってもんですけどね。

辰吉 vs 薬師寺
畑山 vs 坂本

の対決なんて、
世間が望んで望んで、
実現したカードではないですか。

だからこそ、
見事なまでに『胸を打つ』激闘となったんじゃないですか。

世間がどうとも思っていないのに、
煽るだけ煽って作ってみた【世紀の対決】は、
見ていてしらけるだけですから。

報道を見ると、
『日本では出来ないから、マカオかどっかでやるって?』
誰が見に来るのかなあ?

『大観戦ツアー』
また組みますか?

韓国・済州島の時の様に。


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