昨日のパ・リーグ。
快調に連勝街道を突っ走っていたソフトバンクが、
昨日の天候と同じように小休止。
逆にジメジメ・ジトジトと湿ってばかりいた西武の打線が、
相手投手陣の乱調につけ込んで大爆発。
久々に勝って、
ゲーム差が0.5まで縮まりました。
さて、
そんなこととは関係なく、
昨日は西武球団からひとつの発表がありました。
かねてより問題行動で謹慎処分を受けていた、
デーブ大久保こと大久保博元コーチの解任です。
新聞発表だけでしか、
その問題の真相はわかりません。
まあ、
真相というべき大きなものもなかったのかもしれません。
しかし、
この問題を受けて、
『やっぱりまだこんな体質が残っているんだ』
との思いを強くしたのは、
ワタシだけではないと思います。
大久保コーチは、
プロのコーチとしての資質を疑われても仕方のないものだと思います。
彼が取り入れた、
いわゆる【アーリーワーク】なる早朝練習。
そして、
積極的な打法の伝授によりチームを活性化したこと、
その結果が2008年の日本一につながったことなどは、
彼の【功】の部分として受け入れられるべきものです。
しかし、
【罪】の部分も大きかった。
なんでも、
ことあるごとに罰金を科していたデーブコーチ。
(送りバントできなければ○○円。早打ちで打ち上げたら○○円。無駄な四球は○○円・・・・・・すべての試合のすべてのプレーに”設定”されていたみたいですね)
その罰金をプールして、
選手の親睦を図る食事会などの費用に当てていたとのことですが、
これを良しとしなかった一部の選手、
特に雄星投手などが選手会を通じてこの慣習を止めさせるように球団に直訴。
球団から叱責を受けたデーブコーチが、
これに逆上して『チクッた奴誰だ』
とばかり雄星投手に暴行を加えた・・・・・
とまあこんな感じが事の顛末のようですが。
まずは、
『そんなくだらない罰金制度など、やっているプロスポーツがあるんだ』
という驚きがひとつ。
そして、
『相も変らぬ体育会体質。やっている人たちの中に、プロとアマの境界線はあるのだろうか』
というのが、もうひとつの感想です。
まず、
罰金制度。
ワタシの中での考え方としては、
『1軍の選手たちが、自ら盛り上がり納得してやっているのであれば、何ら問題はない』
と思いますが、
まだ発展途上の【マイナー選手】である2軍選手たちに、
半ば強制で参加させていて、
『そのお金は親睦のための飲み食い代になるんだから、いいじゃないですか』
と言い放つメンタリティー。
これをコーチがやっていたところに、
なんともいえない苦々しいものを感じますね。
プロ野球の選手って、
チームと契約はしていますが、
基本的には『個人事業主』でしょ。
そんなことを半ば強制されるというの、
おかしいと思いませんか?
そして、
『お楽しみの食事会』
と思っていたかどうだか、
コーチはこの食事会を開催することで、
『選手のガス抜きも出来るし、よりいっそうチームワークが強化される』
とでも思ったのでしょうか。
ワタシには、
常につるむのが好きな人たちのやる『軍団作り』みたいにしか思えませんがね。
そういえばデーブは、
昔からそういうこと、
好きだよねえ。
しかしそれは、
本来仲間内だけでやることであって、
コーチという職にあるものが【チームの強制】でやるものでは、
決してありませんよ。
監督・コーチという指導者は、
「起用法を自ら決めることが出来るデ゛シジョンメーキングパワーを、チーム内で唯一持っている」
人間なんですよ。
給料が成績によって大きく左右され、
そしてその年その年で自分のクビすらかかっている選手たちにとっては、
それぐらいの立場だということを理解しているのでしょうか。
自分を慕って飲み会にまで積極的に参加する選手をかわいがり、
重点的に起用する。
プロスポーツとしてはあってはいけないことだと思うし、
弱くなるチームの典型的な姿だと思います。
強いチームは、
自らが強くあっても、
常に外からの刺激を模索しているものです。
【家族的な集団・球団】は、
一歩間違えると低迷への道をまっしぐら・・・・・
ということになりかねません。
V9時代の巨人が、
黄金時代の西武が、
目指していたのはプロの集団。
球場の外でつるむことはなくても、
球場に入ればプロの戦う集団として、
『チームワークはバッチリ』
でした。
仲がいいだけのチームは、
一瞬の輝きを見せることはあっても、
長く王座に留まることはできません。
それが”プロスポーツ”というものでしょう。
そして、
悪しき【体育会体質】について。
【体育会体質】全般については、
良い意味でも悪い意味でも使われます。
私も学生時代はどっぷりとその中にいたので、
体質自体はわかっているつもりです。
しかし、
高校や大学の”部活動”(の域は超えてしまっているところもありますが)としての競技スポーツの指導と、
プロとしてのスポーツでの指導者のあり方は、
全く違うと思います。
プロの指導者は、
我々がその言葉からイメージする【指導者】であってはならないと思います。
プレーする選手はすべて、
既にプロである選手。
道を説くよりも、
インストラクターとして、
『より自らの技術を向上させ、その技術を発揮できるメンタルを熟成させる』
点だけに特化し、
その助言を与えるためだけに存在しているといっても過言ではないでしょう。
であるがゆえ、
大相撲の親方ではなく、
スポーツインストラクターなんですよ。
(野球のコーチは、野球に特化したインストラクターです)
だから、
そんなアマチュアみたいな『飲んで親睦を・・・・・』
ではなく、
もっとプロとしての自覚を持ってもらいたいものですね。
(ほとんどのコーチは、自覚を持って取り組んでいっていると思いますが)
プロとしてのチームワークの履き違え、
起こってませんかね。
高校(あるいはもっと前)から引きずる上意下達の関係を、
プロというステージでは取り去ってみて欲しいと思います。
純粋な技術者集団として、
チームはあって欲しいと思います。
サッカーなんかは、
かなりそのあたりのメンタルはいいように感じますがね。
いずれにしても、
大久保コーチの解雇は西武球団にとって、
必然であったと思います。
どうもしっくりいっていない【西武】という球団。
内部からの膿を出しつつ、
よりプロの球団として脱皮していって欲しいと思っています。
快調に連勝街道を突っ走っていたソフトバンクが、
昨日の天候と同じように小休止。
逆にジメジメ・ジトジトと湿ってばかりいた西武の打線が、
相手投手陣の乱調につけ込んで大爆発。
久々に勝って、
ゲーム差が0.5まで縮まりました。
さて、
そんなこととは関係なく、
昨日は西武球団からひとつの発表がありました。
かねてより問題行動で謹慎処分を受けていた、
デーブ大久保こと大久保博元コーチの解任です。
新聞発表だけでしか、
その問題の真相はわかりません。
まあ、
真相というべき大きなものもなかったのかもしれません。
しかし、
この問題を受けて、
『やっぱりまだこんな体質が残っているんだ』
との思いを強くしたのは、
ワタシだけではないと思います。
大久保コーチは、
プロのコーチとしての資質を疑われても仕方のないものだと思います。
彼が取り入れた、
いわゆる【アーリーワーク】なる早朝練習。
そして、
積極的な打法の伝授によりチームを活性化したこと、
その結果が2008年の日本一につながったことなどは、
彼の【功】の部分として受け入れられるべきものです。
しかし、
【罪】の部分も大きかった。
なんでも、
ことあるごとに罰金を科していたデーブコーチ。
(送りバントできなければ○○円。早打ちで打ち上げたら○○円。無駄な四球は○○円・・・・・・すべての試合のすべてのプレーに”設定”されていたみたいですね)
その罰金をプールして、
選手の親睦を図る食事会などの費用に当てていたとのことですが、
これを良しとしなかった一部の選手、
特に雄星投手などが選手会を通じてこの慣習を止めさせるように球団に直訴。
球団から叱責を受けたデーブコーチが、
これに逆上して『チクッた奴誰だ』
とばかり雄星投手に暴行を加えた・・・・・
とまあこんな感じが事の顛末のようですが。
まずは、
『そんなくだらない罰金制度など、やっているプロスポーツがあるんだ』
という驚きがひとつ。
そして、
『相も変らぬ体育会体質。やっている人たちの中に、プロとアマの境界線はあるのだろうか』
というのが、もうひとつの感想です。
まず、
罰金制度。
ワタシの中での考え方としては、
『1軍の選手たちが、自ら盛り上がり納得してやっているのであれば、何ら問題はない』
と思いますが、
まだ発展途上の【マイナー選手】である2軍選手たちに、
半ば強制で参加させていて、
『そのお金は親睦のための飲み食い代になるんだから、いいじゃないですか』
と言い放つメンタリティー。
これをコーチがやっていたところに、
なんともいえない苦々しいものを感じますね。
プロ野球の選手って、
チームと契約はしていますが、
基本的には『個人事業主』でしょ。
そんなことを半ば強制されるというの、
おかしいと思いませんか?
そして、
『お楽しみの食事会』
と思っていたかどうだか、
コーチはこの食事会を開催することで、
『選手のガス抜きも出来るし、よりいっそうチームワークが強化される』
とでも思ったのでしょうか。
ワタシには、
常につるむのが好きな人たちのやる『軍団作り』みたいにしか思えませんがね。
そういえばデーブは、
昔からそういうこと、
好きだよねえ。
しかしそれは、
本来仲間内だけでやることであって、
コーチという職にあるものが【チームの強制】でやるものでは、
決してありませんよ。
監督・コーチという指導者は、
「起用法を自ら決めることが出来るデ゛シジョンメーキングパワーを、チーム内で唯一持っている」
人間なんですよ。
給料が成績によって大きく左右され、
そしてその年その年で自分のクビすらかかっている選手たちにとっては、
それぐらいの立場だということを理解しているのでしょうか。
自分を慕って飲み会にまで積極的に参加する選手をかわいがり、
重点的に起用する。
プロスポーツとしてはあってはいけないことだと思うし、
弱くなるチームの典型的な姿だと思います。
強いチームは、
自らが強くあっても、
常に外からの刺激を模索しているものです。
【家族的な集団・球団】は、
一歩間違えると低迷への道をまっしぐら・・・・・
ということになりかねません。
V9時代の巨人が、
黄金時代の西武が、
目指していたのはプロの集団。
球場の外でつるむことはなくても、
球場に入ればプロの戦う集団として、
『チームワークはバッチリ』
でした。
仲がいいだけのチームは、
一瞬の輝きを見せることはあっても、
長く王座に留まることはできません。
それが”プロスポーツ”というものでしょう。
そして、
悪しき【体育会体質】について。
【体育会体質】全般については、
良い意味でも悪い意味でも使われます。
私も学生時代はどっぷりとその中にいたので、
体質自体はわかっているつもりです。
しかし、
高校や大学の”部活動”(の域は超えてしまっているところもありますが)としての競技スポーツの指導と、
プロとしてのスポーツでの指導者のあり方は、
全く違うと思います。
プロの指導者は、
我々がその言葉からイメージする【指導者】であってはならないと思います。
プレーする選手はすべて、
既にプロである選手。
道を説くよりも、
インストラクターとして、
『より自らの技術を向上させ、その技術を発揮できるメンタルを熟成させる』
点だけに特化し、
その助言を与えるためだけに存在しているといっても過言ではないでしょう。
であるがゆえ、
大相撲の親方ではなく、
スポーツインストラクターなんですよ。
(野球のコーチは、野球に特化したインストラクターです)
だから、
そんなアマチュアみたいな『飲んで親睦を・・・・・』
ではなく、
もっとプロとしての自覚を持ってもらいたいものですね。
(ほとんどのコーチは、自覚を持って取り組んでいっていると思いますが)
プロとしてのチームワークの履き違え、
起こってませんかね。
高校(あるいはもっと前)から引きずる上意下達の関係を、
プロというステージでは取り去ってみて欲しいと思います。
純粋な技術者集団として、
チームはあって欲しいと思います。
サッカーなんかは、
かなりそのあたりのメンタルはいいように感じますがね。
いずれにしても、
大久保コーチの解雇は西武球団にとって、
必然であったと思います。
どうもしっくりいっていない【西武】という球団。
内部からの膿を出しつつ、
よりプロの球団として脱皮していって欲しいと思っています。