愛食愉炊

日常遭遇する食と料理についての備忘録

雑誌の表紙で年の瀬を感じる

2015-12-09 11:15:11 | 日記
「きょうの料理」はもう何年も、12月号の表紙はおせち料理のお重ではなかったか。
これを見る度、ああ、暮れだ!今年も終わりなのだ!という思いを深くするのが、ここ何年もの私の習いだ。

他にも、鮮やかなクリスマスの御馳走を表紙にしている雑誌もあるし、本当にこの時期本屋に行くと、食欲を刺激されるというか・・・。

それにしても、歳時ということがフラットになりつつある今の日本だが、流石に年の瀬だけは別物だと思う。

いくら歳時に疎くなったとはいえ、おせち料理を一年中いつ食べてもいいということにはならないだろう。
一年でその時期だけ、そこでしか食べられない(また食べてはいけない)料理。
これこそが特別だ。
同じことがクリスマスにもいえる。
一年中スイーツに溢れかえっているような中でも、流石にクリスマスケーキをいつ食べてもいいとはならない。
この時期だけ、いや、極端な話、12月24日か25日だけのものだ。
この時期限定感。
この決まりごとが、さらにイベントそのものも盛り上げてくれる。
そのイベントを行う今を特別なものにしてくれる。

そして、それには必ず食が固く固く結びついているのだ。

いつも以上に食と暮らしといったことを実感させられる時季がきた。

残り少なくなった「今年」を、どのようなものを食して過ごすか、
来るべき「新年」を、どのように迎えるか、
それを献立を大事な柱として考えるのもいいと思う。