§アミーユライフ§

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『入居者様の思い』 アミーユ中庄 女性入居者様より

2012年04月19日 | アミーユ中庄_倉敷市

アミーユ中庄の富田です
ご入居されて4ヶ月が経とうとするA様から文面を頂きました。
入居前の事や入居後のこと、家族の事や施設の事など切々と語られています。

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私がこのアミーユ中庄にお世話になって3ヶ月になります。
一年前、運転中に信号で止まった瞬間追突を受けました。
予想もしない出来事でした。私には非もなく全て相手のミスでした。
それから半年は何もなかったけど、それからだんだん鞭打ちの痛さが始まりました。
二十年間、毎朝一時間プールに通い足腰を鍛え、お昼は友人たちと食事を楽しむ、
そんな楽しい生活から一転、頭痛と腰の痛みで全く何も出来ない身体となり、
生きている意味のない人間になってしまいました。
これでは家族に迷惑になる、まだ少しは動く事の出来る内にと
アミーユ中庄でお世話になることとなり、なんとかやってきました。
不安と期待と、嫁と離れ少しホッとした事で解放感に興奮を覚えました。
嫁もきっと私がいなくなった事で幸せを満喫したと思います。
三十年近く、嫁も辛抱なことだったでしょう。

多分トラブルはなかったと私は思います。私は元気で思う事はどんどん出来ていたので
「何かあれば息子が辛い」と、ただその思い一筋頑張ってきたのです。
こちらで生活するようになって三度の食事をきちんと取り、
ベッドでゴロゴロと考える事もなく、今頃親子三人幸せにやっている事だろう。
特に嫁の得意気な様子を思い「もっと居てやれば良かった」と、後悔度々でした。
嫁には老いた親たちがいます。やはり我親とは愛情も全く比較にならない。
それが人情っていうものです。息子はそんな私をかばって忙しい中来てくれます。
最期、私を見送ってくれるまで元気でいて欲しい・・・毎日神様仏様、お守りくださいね。

ホームの朝は午前六時、早い朝ごはんです。メニューもいろいろ。
私はいつも一人で簡単に済ませていた食生活から一変し、一人で食べられる人、
食べさせてもらっている人、大きな声でわめいている人、様々な風景があり、
始めはなんとなく落ち着かなく自身イラつく、何とも言いようのない気持ちで
落ち着かなくて自分も巻き込まれそうで不安でたまらない気持ちでいっぱいでした。
間にお茶、昼食、午後のおやつ、夕飯と食べる事も忙しいぐらい
毎日の献立も中々ご馳走です。私は気ままで食べるものも自分好みでしたから、
おかげで便秘もいつの間にか快適になりました。まずそのことが有り難い。
スタッフの方たちもみなさん優しく、面倒な人もよくお世話している風景が
私は良かったなと思っています。
やはりかなり疲れる仕事、私だったら一時間も持たないだろうと微笑ましく
見ております。家族の方も安心だと思いました。
私の辛い事は話し相手というか、今までプールで話していたような相手の方が
いないこと。スタッフの方しかいないことです。
いろんな話題を笑い声で騒ぐことなく食べたらすぐ部屋に閉じこもりきり、
テレビとパソコンしかない、口を開くことさえなくてこれではたまりません。
電話で外の友人を頼り、つい長話で電話代を使いすぎ息子に叱られました。
今やっと落ち着いた生活が出来るようになりました。
こんな気楽な毎日を過ごしていると、いつまで生きるかわからない不安で、
それが今の自分の悩みとなっています。
いい加減で息子たちをホッとさせてやれないものかと気にかかってなりません。

昔の姨捨山も哀れですが長生きも苦しい辛いものとつくづく感じる毎日です。
豊かな時代になって老人たちも果たして幸せかなと思えてなりません。

その分若者たちの負担も大変だと考えると息苦しさを覚えます。
そんな自身、健康で困ります。親として息子たちが老人になった時、
今のような楽な時代でいられるだろうか、どうなっているのか、
気がかりな気持ちが頭から離れない毎日を悶々と過ごしています。
今の気持ちは「早く消えてしまいたい」それのみを願い、無駄に食し
日々送っている私です。そして疲れ果て、息子たちにおいていかれたらと
心配で仕方ない。
山の中で一人で苦しんで亡くなる、そんな話が果たしてあったかも
見た人がいないのだから、ただの物語りかもしれないけど、
戦時中を思えば本当にすごい世の中の移り変わりに、何か怖さと
不安を覚えてならない。毎日私は死にたい願望が頭から離れない。
そんなものに限っていつまでも生き延びるだろう。

その不安で過ごしている毎日です。
息子たちの無事を祈りながら苦しい日々です。

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富田:入居後からお部屋にお伺いしては「ここはすることがなく
頭がおかしくなりそうだ。」とご相談を受けておりました。
パソコンを持ち込まれており、文章入力が出来るという事をお伺いしておりましたので、
この方には「お話だけでは言えない事もあるでしょうから、
入居されての思いを入れてみてください。またお伺いしますね。」と、
ご提案していました。約1ヶ月でこれだけの文章を入れて下さいました。
家族様(特に息子様)への思いが強く感じられる文面です。
第三者的に見て家族関係は良好に映っていましたが、
お気持ちは違ったようです。今回の施設への苦言はそのまま受け止めたうえで、
生活でのご心労を少しでも和らげるように取り組み、
家族様とも良い関係を築いていきたいと思います。
引き続きA様には文章をつづっていただこうと思います。

このように施設へ入居されてはいるものの自身の気持ちを訴える場所もなく、
悶々と日々を過ごされている方は多いと思います。
我々はその思いをくみ取る努力をどこかで行わなければいけないと
改めて思いました。A様ありがとうございました

※次回は4/26更新予定です



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