みなさん、こんにちは。
2度目の登場となるアミーユ中庄の金田です。
夏です 暑いです
海ですか 山ですか
しっかり夏を満喫していますか
さてさて、前回の中庄ブログではあるご夫婦の心温まるリハビリについてご紹介させていただきました。
今回は現在施設内で起きているトラブルについてご紹介したいと思います。
この物語は数カ月前にさかのぼります。
「部屋に置いとったお菓子が盗られたんじゃ~!」と
事務所へすごい剣幕で乗り込んでこられたご入居者様(ここではA様とお呼びしましょう)がおられました。
じっくりと話を聞かせていただくと、どうやらA様のご友人が久しぶりに遠方から遊びに来られた際に珍しいお菓子をお土産に持ってきてくれたそうです。
5,6個あるし、あまりに珍しいからと職員にあげるようと1個準備しておいたそうですが、ご友人を見送りにお部屋を出られた隙にその珍しいお菓子が全部無くなったという内容でした。
その後もじっくり細かく話を聞いて行くと、話の節々にどうにも辻褄が合わない部分が見え隠れしておりました。
A様はアルツハイマー型認知症をお持ちの方です。
この辺りで、「はは~ん、そういうことか」と思われた方もおられるかもしれませんね。
そうです、
今回は認知症の人にみられる「物盗られ妄想」にまつわるトラブルをご紹介いたします。
認知症には「記憶障害」等の中核症状と
「徘徊」、「帰宅願望」と言ったような周辺症状(BPSD)というものがあり
この「物盗られ妄想」は周辺症状のひとつになります。
この周辺症状がなぜ起こるのかというと・・・。
あっ話が反れてるっ
認知症についてはインターネットなどで調べてみてくださいね
実はA様は以前より「物盗られ」の訴えを頻繁にされておられました。
「冷蔵庫に入れていたヤクルトを夜勤職員が盗んだ」
「枕元に置いていた鏡が無くなった、鏡を盗られた」
「おかきと大福を買ったのに大福を全部盗られた」などなど。
ただ、今までは物を盗っていく犯人としての矛先は全て職員に向けられていました。
そのため大きな問題にすることなく、職員も本人様の自尊心を傷つけることの無いようにさりげなく居室内を探させていただき「盗られた」と言われるものを見つけだしたりして対応していました。
さすがに食べ物はご本人が食べられてしまっていたりして見つけられないケースもありましたが・・・。
しかし、この矛先が突如、入居者様(ここではB様とお呼びしましょう)へ向けられることとなり問題が大きくなってしまいました。
なぜ、B様が物を盗ったと思うようになったのか・・・?
話を聞いていくと、実際にそういった現場を見たということではなく
どうもA様のご友人が小学校時代にB様と同じ小学校で
「Bさんは昔から手癖が悪かった」という話を聞いたことがあるからということのようです。
(そういった事実はありません)
※注)ここで登場するご友人と、冒頭に登場した遠方から遊びに来たご友人とは別の人物です。
職員であれば認知症のことをA様のことを十分理解していますので柔軟に対応が出来ますが、さすがにB様はそういうわけにはいきません。
全く身に覚えの無いないのに自分が窃盗犯だと言われたことへの腹立たしさやショックは計り知れないものだと思います。
A様はB様に対して遠まわしに物を盗っただろうというような嫌味を言われたり
敵意をむき出しにして車椅子で突っ込んで行かれたり、危険な行為がみれられるようになってきています。
職員も身を呈して仲裁に入ったりしていますが・・・。
職員や管理者が繰り返しA様とお話をしてはいますがなかなかA様の記憶から「犯人B様」を払拭することはできず、解決に向け職員と一緒に試行錯誤しながら対応しています。
と言ったところで、今回はアミーユ中庄で起こっている入居者様同士のトラブルについてご紹介致しました。
このトラブルの行く末についてはまたいつか・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
これからもアミーユライフをどうぞよろしくお願いします。
※次回は8/1に更新予定
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