アメコミとラーメン

SPIDER-MANの64


ここのところ1ヶ月に1回のペースでSPIDER-MANの話をしている。今回は、The Amazing SPIDER-MANの617号~619号について。画像は619号の表紙。最初は617号のRhino(サイ男)の表紙にしようかと思ってたんだけど、619号に変更。なんとなく、617号のRhinoの顔が浮「のが一つの理由。後は619号のデザインが良かったからだな。ページ全体が血塗れたデザイン。一昔前のComics Code(アメコミ業界独自に暴力、残虐、性描写を厳しく規制した制度。数年前にMarvelがこの規制から脱退。)があったら絶対許されないシーンだな。

まず、617号。この号は一話完結。筋書をJoe Kelly、画をMax Fiumaraがそれぞれ担当。Maxの画は、ちょっと質的に前月に比べて劣るな。あまり好きではない。話はというと、新しくできた恋人のために犯罪から足を洗ったRhinoのところに、二代目のRhinoが登場。SPIDER-MANは、二代目を唐サうとする初代を説得してやめさる。

続いて618号、619号。筋書きをDan Slott、画をMarcos Martinが担当。血塗れた表紙もMarcosのもの。何回かこのBlogで書いているけど、Marcosの画は良くない。人物の輪郭が「なすび」みたいだ。画も平面ぽい。例えるなら、1960年代から70年代にかけて活躍したJohn Romita Sr.の画を真似た小学生の画だ。唯一救いなのは、彼のデザイン力。マフィアの死体の山の上に立つSPIDER-MANと血塗れたロゴが良すぎる。それにしても、月に3回発行するのは厳しいな。筋書き、画両方の質を一定以上に保つのは相当難しい。

一方話の方と言えば、SPIDER-MANことPeter ParkerとMary Janeの結婚が「ちゃら」となってから登場した悪役Mr. Negativeが率いる中国マフィアと、サイボーグヤクザSilver Maneの抗争に、もう一人の悪役Mysterioが火に油を注ぐ内容。Mysterioは元々ハリウッドの特撮担当。今回はマフィアの幹部の死を特撮で演出したり、死体は実は死んでいなかったりと何が嘘で何が真実なのかがわからなくなる。この辺りの演出は面白い。それから、最近Peterとの仲が接近している警察の検死官Carlie Cooperの性格付けがどんどん深まってきていて、良いね。キャラクターってのは回を重ねないと魅力が増さないからね。Carlieの若い頃の回想シーンでは、Peterのよき理解者であったCaptain Stacy(既に死亡)が登場している。昔からのファンへの大サービスだね。
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