アメコミとラーメン

Xavier教授の遺言にそれ程の驚きはなかった、Uncanny X-MEN


SPIDER-MANの後は先月お預けとなったUncanny X-MEN(”UX”)について。今回の対象はUX 25号、26号。筋書きをBrian Michael Bendis、25号の画をChris Bachaloが、26号はKris Ankaがそれぞれ担当。前々回のX-MENのレビューでKrisを彼女に決めつけてしまったが、正確には彼です。画の描き方で女性と男性が見分けられると思っていたが、まだまだだな。

手短に粗筋を紹介。Xavier教授の遺言によれば、彼はMystiqueと結婚していた。そして、Xavier教授は、かつてMatthew Malloyなる強力なミュータントの力を封じ込めるため、彼の信頼を勝ち取りながら、徐々にその力を発揮させぬよう精神的な障害物を脳に埋め込んでいったこと。さらに、CYCLOPS、WOVERINE、Rachaelにこの強力なミュータントの力が目覚めぬよう注視し、万一目覚めた場合同じように、その力を封じ込めることを依頼した。一方彼の不安は顕在化し、Matthewは秘密スパイ組織SHIELDの諜報部員数名の命を奪っていた。

今回も、気に入ったシーンや台詞等を紹介。まずは、添付のBachaloの表紙。かっちょ良いな。最近彼の表紙は件p性が増している。きっと楽しいんだろうな、創り上げることが。ちなみにUX 26号の心が後悔とXavier教授に対する不信感で壊れているCYCLOPSの画も良し。

今回のUX。台詞を一つ一つ確かめながら読んでいった。一人一人の考え方を理解したかったらからね。Bendisの脚本は本当に面白い。

前々回のX-MENのレビューでICEMANのCYCLOPSに対する厳しい感想を紹介したけど、今回も彼のCYCLOPSに対する詰問は厳しいな。BEASTもそうだが、Xavier教授と結びつきの強い第一世代が一番CYCLOPSに対して厳しい。一方、新参者のFIRESTARの意見が一番おいらのものに近い。Xavier教授をCYCLOPSは意図的に殺したわけじゃないって点を強調している。NIGHTCRWLERもICEMANの意見に対し否定的。

幼い頃のMatthewがおもちゃで遊んでいるシーンがあるのだが、彼が戦わせて遊んでいるおもちゃがMarvelのキャラDevil DinosaurとFin Fang Foom。Xavier教授が彼らの戦いが何のためかと聞いた後のMatthewの答えがDomination(征服)。これ、ミュータントと人類の戦いの暗喩だよね。ちなみにXavier教授の台詞、”Japan has crazy cool toys.”って台詞も好き。その通り。

DAZZLERのMystiqueに対する気持ちを表した台詞も良い。即ち、”I’m going to kill her with my bare hands.”

Kittyと古くからの友達NIGHTCRAWLERとの再会も良いな。今回の2冊両方共、彼らの親しい関係が強調されている。

短い幕間の若いX-MEN達の意見の違いも良し。対AVENGERSシミュレーションに心穏やかでないTRIAGEとミュータントの地位を守るためだったら何でもするStepford Sistersの立場の違いが鮮明。

Mystiqueの結婚は、既にAll New X-MENで登場した未来から来た悪のX-MENの一人がXavierとMystiqueの子供だから想像に難くない。もう一つの秘密にも目新しさは感じなかったな。これ前もやったじゃん的な。CYCLOPSの悪の弟、Vulcanの記憶をXavierはCYCLOPSから消し去ってた事件があったよね。それと同じじゃん。また同じようにCYCLOPSが怒ってるけど、彼の不信感は逆に不自然だよ。
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